レスキュー訓練 B班 奥多摩 竜喰谷
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訓練内容 滝登攀中の事故想定
・パーティの装備はロープ2本
・リード者がロープ1本使用、残りのロープ1本で何ができるかを考える。
①事故者を下ろす。
滝上まで移動して介助懸垂
②事故者を引き上げる。(ライジング)
上記を交代で実施。
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トップが途中ランニングを取りながらクライム中に滑落。
今回ビレイヤーの脱出は省いた。
滝は巻いて上部に行けることとした
2人1チーム(3人パーティ)でまず訓練開始
Aチーム:
Tリーダー F氏のパーティでまず相談
1名は上部で要救護者の下降、もう一名は下部までおりて要救護者が釜に入らぬようにするかかりとした模様。
2名は滝を巻き上部でシステムを作った時点で要救護者役が滝中断のテラスで救護を待つがやり直しなどで実際に降りてきたのは25分後だった。下降者は要救護者にビレーシステムをつなげてそのまま滝の下部まで降り下から上部のビレイヤーに指示を出して要救護者を滝の下部まで下ろした。一人が全体を見れるが要救護者はビレイループにのみ接続されて降りたので釜には入らなかったが頭が下に向いて無理な姿勢となった。
Bチーム:
同様の方法で下降させる方法をトライしてみた。全体的にスムーズに進んだが救護車を引き寄せるザイルがなかったので釜部分から引き寄せるのに少々苦労した
介護懸垂:
計画にないプランをテストしたために大幅に時間がなくなってしまったが要救護者に付き添いながら下降する振分懸垂をテストした。
上部のビレイヤーは2人分の荷重がかかるのでマッシャーにてバックアップを作り救助者の指示で少しずつ下降して行く。マッシャーがロックしがちになりながら下降させていく。
反省:
救助方法を選択して行動開始 滝を巻く時間も含めてレスキュー開始に40分以上かかっている。支点の強度の関係からもおそすぎた(今回の巻きは7分程度)
下部の指示による要救護者の下降は要救護者が釜に入らないように引き寄せないといけないが1チームは引き寄せられるようになってなかった。下部の釜の状況によっては下まで下ろしても救助できない。
総括:
介護懸垂は上部のビレーヤーには2人分の荷重がかかる。沢はエイト環しか持たないメンバーが多いのでブレーキシステムは必須だがマッシャーなどのバックアップに関してはザイルの太さや材質などでフリクションが変わるので常にテストしていつ訪れるか分からない緊急時に備えることが必要だろう。あるいはATCやフリクションのかかる器具を常時携帯する事も重要だろう。
要救護者をビレイをするにはしっかりとしたビレイポイントがないといけない。今回 要救護者はランニングビレイがあったためにフォールすることなく途中で止まった。その支点を信じて要救護者をそのまますぐに下ろして行く事が最短に救助できる方法だがその支点がどの程度の強度があるのかは未知数である。ただぶら下がっているのと人を少しずつ下ろす運動を与えるのは大きく異なるからだ。今回はただ下ろすには支点が危ういが救助者が滝を巻いて上部から救助に行く時間は支点がもつという判断で訓練をした事になる。つまり様々な想定の上 サブリーダーが判断して作業を開始したという事だ。日頃からシュチュエーションを想定して対応力を身に着けたい。
途中他パーティが滝を登ったりして時間を大幅に取られたりしてライジングは一切していない。個人的にはライジングは救助の方法として問題が多すぎると感じているが実際のレスキューは引き出しの多さが救護の成否に関わるので日々テスト、訓練が必要だろう。トップを登攀していたのがリーダーとするとレスキュー自体はサブリーダーが判断をすることになる。連れて行ってもらうという感覚ではなく全メンバーが的確に判断できるようにブラッシュアップしていなかいといけない
省略