10/5は谷川湯檜曽川本谷に入渓予定で前夜より道の駅みなかみに泊まる。週末の天気は回復予報だったが一晩中雨が降っておりちと気になる中就寝する。翌朝はどうにか雨がやんでいたので支度をして湯檜曽川に向かうが、国道からみる川は濁っており明らかに増水している。林道ゲート脇から湯檜曽川の状況を確認すると平水よりは30cmほど増水しており、上流で降雨がかなりあったことが予測されたため早々と入渓中止とした。沼田や西上州方面の天気は大丈夫そうなので道の駅でお会いした、元顧問の渓友塾と相談し、南牧川熊倉川に転進した。
熊倉川は日帰り沢なので、10/5は、南牧村3大名瀑の線ガ滝、三段ノ滝、象ガ滝を見物した後、14時頃には象ガ滝下の堰堤上の河原で泊ることにして、夜は盛大な焚火を楽しんだ。
翌朝は、テン場に荷物をデポして日帰り装備で7時過ぎに出発する。
象ガ滝3段30mは高巻くとかなりの大高巻きになると聞いていたので、直登できないか右の壁にアプローチしてみる。2段目がどうみても登れそうにないがめぼしい滝はこれ以外ない沢と聞いているので取りあえずチャレンジしたが敗退。
結局、泊り場近くまで戻り、右岸を大きく巻く。どんどん押し上げられ支尾根まで登り岩稜帯手前で下降に入る。
植林帯ではあるが、結構急なので念のため懸垂下降3ピッチで川床に復帰する。
象ガ滝の上はいたって平凡な渓相で、小さい滝と釜、時々ナメがかかるような感じの中をしばらくいく。
左から10m多段滝を伴った枝沢が入ってくると直ぐに6m幅広スダレ滝が出てくる。やっと滝が出てきたといった感じ。
右側の泥壁を登ってホールド、スタンスともしっかりした岩場を通過してクリアする。
後続は、水流脇のルートにチャレンジするが、問題なくクリアしていた。
この滝の上は見事な茶色いナメが続いている。この後も所々薄茶色や赤のナメや釜を持ったナメ滝があり癒し系がしばらく続く。
途中白っぽいナメもあり、少しでも渓相が変化してくれるのはありがたい。
40分ほど登ると右が大きくえぐれた沢が左に曲がるところに3段9m滝がかかるがこれも、スタンス、ホールドがしっかりしており、左を問題なく登れる。
渓相は、再び癒し系となる。ヒラタケ?が結構出ている。ここら辺周辺はテン場適地だ。
1:2の二俣を右に行くと突然、沢が岩に挟まれた石門状の地形が出現する。石門の中に3mCS滝があり、塾のメンバーは左を登っていた。
我々は、水流をシャワーを浴びながら登ってクリアする。上に倒木が溜まっていてザックに引っかかり少々苦労した。
滝を上がると、穴底の真ん中に大岩がある地形となる。沢はその先すぐに7mの直滝がかかるがツルツルで登れない。
左の泥壁ルンゼを登って、右岸巻きとなる。途中の泥壁トラバースがちょっとやな感じだが無時通過。
巻き終えたところから少し行くと、目的の鞍部に突き上げる二俣(1:3)となる。昼食休みをとっている塾より先に行かせてもらい、細い水流の左俣を遡行していく。
しばらく行ったところで、マスタケ群落を発見し少し採取する。が、この先で熊に遭遇する。右から左に沢を横切り右岸の木に登って我々の方を見ている。先に進めないので、見ていると今度は右から左に横切った。と思うと、再度左から右に横切る。これ以上興奮させるとヤバイと思い、一旦引き返し塾のメンバーと合流し遡行を再開する。
このあたりで熊に遭遇したが、念のため笛を吹いて遡行していったので熊はいなくなっていた。
その後は、藪漕ぎのない簡単な詰めとなる。
所々道が不明瞭な登山道を辿り、テン場まで特に問題なく戻った。途中、林道があり、軽トラに乗った地元の方に、本流をそのまま詰めると、日本で一番海から遠い山の山頂に行くことができると伺った。
後日調べてみると、日本で一番海から遠い地点として標識が立っており、そこへ行くと佐久市が到達証明を発行してくれるとのことであり、知ってたらそれも計画に組み入れられたのに少し残念であった。(佐久市HP)
bema
泊り場(7:05)-象ガ滝(7:10/7:45)-右岸巻滝上(9:13)-Co910二俣(10:38)-石門(11:08)-co955m二俣(11:35)-登山道(13:07)-泊り場(14:44)-駐車場(15:02)