荒川女川牛股沢~五郎三郎沢~越沢川下降

8/19(1日目)
天候:晴れ
今年の夏山行は、石田リーダー計画の女川遡行2泊の計画に参加させてもらいました。前日夜に出発し、前泊地の道の駅「関川」に到着したのは日付が変わったころ、ずいぶん遠いところまできた感じがします。軽く祝杯をあげて明日に備えて就寝しました。翌朝、女川林道を車で走り車止めゲート手前のスペースに車を停めさせてもらいました。車から降りると早速アブの襲来。アブが多いとの事前情報だったので厚手の長袖を着込んではみたものの、、とても暑かったです。(結果、長袖を着込んでも上から刺されます!)石田さん、古巻さんは慣れたもので、意に介せず淡々と準備していました。

女川林道の行き止まりの駐車スペース。沢支度の最中、アブをものともしないおふたり。

女川沿いの林道をしばらく歩きます。快晴、無風、暑い。

女川林道を歩いている途中に、大きな穴が。何があった?

林道を進んでいくと、次第に背丈以上の藪がでてきて道がなくなりました。以前はダムから簡単に下降できたとのことですがそこからは降りられず、女川へ降りるまで少し時間がかかりました。

藪が濃くなってきた。眼下には女川、見上げると太陽が照りつける青空が広がっている。

矢木沢との出合のすぐ手前で入渓して、しばし休憩。腰まで沢に浸かりクールダウン、水温は生ぬるくゆっくりと体の熱が下がっていくのを感じてホっとします

奥左が矢木沢、右が女川。沢にはいってホッと一息をつく。

休憩を終えて遡行開始です。矢木沢出合を右へ進むとさっそくゴルジュ帯が始まります。

いきなり女川ゴルジュの始まり。沢の色は緑っぽい。

岩を乗り越えたり、ロープ確保してもらい泳ぎました。足がつきそうでつかないところは泳いでへつる、何度もあってへつりの練習になりました。手と足のホールドのとりかたなど教えてもらい勉強にもなりました。

両岸の岩を伝ってこえる。
ロープで引っ張ってもらうのは楽ですね。

女川のゴルジュは、両岸とも切り立っているのですが険悪な感じはなく、光が射し込んで明るい印象です。流れは穏やかで割と歩いて進むことができます。

一気に増水すると逃げ場はなさそう。切り立つ両岸が見ごたえのある景観となっている。
ゆったりと時間が流れているようです。木々の緑が映えて綺麗。

前方に小滝が見えてきて、簡単に突破できそう。。と思ったのですが、

石田さんが何やら考え込んでいる様子。。

石田リーダーが突破してロープを渡してくれたのですが、ロープをなかなか手繰り寄せることができず時間がかかりました。

滝は小滝でも釜は大きく深い。一見穏やかそうだが水量が多いので簡単には前に進めない。

ザックの中のダウンや靴下などが水を吸ってザックがかなり重くなってしまい、歩きが遅くなってしまいました。防水対策が不完全だったようで反省点です。そのせいもあって予定していたテン場に着くことはできず、手前で今日の遡行が終了となりました。テン場に着いて、私と古巻さんで今日初めて竿を振ってみましたが成果はなしです。お腹も空いてきたので諦めて明日の釣果に期待することにします。焚火を熾こし、お腹も満たされて1日目が終わりました。

各自持ち寄った副菜で思いのほか満足な晩酌となる。

 

8/20(2日目)
天候:晴
今日も朝から気持ちのよい天気です。沢の雰囲気は昨日と同じような様相で、淵の中を歩いたり河原歩きです。昨日と比べると水深は浅く泳ぎが少なめです。

朝日が眩しい~、気持ちのよい朝を迎える。
右岸がスラブになっているところもあった。

白沢と牛股沢出合についたところで、この辺で釣りをすることになりました。白沢と牛股沢の二手にわかれ、私と古巻さんは白沢のほうを狙います。今日は遡行中に魚影も見えたし期待ありです。5か所ほどポイントを変えたあたりでようやく1尾イワナが釣れました。その後、牛股沢を遡行中にイワナを手づかみ捕獲で合計2尾の成果です。

左が白沢、右が牛股沢。

牛股沢はほとんど泳ぎもなく遡行しました。

牛股沢を遡行。
ゴルジュと河原歩きの繰り返し。

五郎三郎沢出合のあたりを本日の寝床としました。

2日目のテン場とした五郎三郎沢出合付近。倒木も多く焚火には困らなかった。

イワナはから揚げにして余すところなく有難く頂きました。とっても美味しかったです!2日間とも天候に恵まれたなと思い、星空を眺め、焚火にあたりながらぼーっとする至福の時間です。初めての2泊山行でみなさんについていけるのか心配でしたが、明日は五郎三郎沢を遡行して下るだけです。そう思うと少し名残惜しい気もしてきました。

2日目の晩餐。イワナのから揚げ、美味しかったなぁ~。

 

8/21(3日目)
天候:晴
今日も快晴。3日間天候に恵まれました。朝食に古巻さんが現地調達したミズの茎をいれたお味噌汁を作ってくれました。起き抜けの体に染みます、ありがとうございました!最終日は、五郎三郎沢を遡行し舟渡集落のほうへ下山し、その後はタクシーにきてもらい車の回収をします。五郎三郎沢を詰めると蕨峠の径にぶつかるので、そのまま下山もしくは径沿いに流れる越沢川を沢下降する予定です。前半は平坦で標高がなかなか上がりませんが、次第に少しづつ標高が上がっていきます。大きな滝はなく小滝がいくつかある程度で順調に遡行していきます。

微妙なところをへつる古巻さん。落ちると痛そう。
人工的に作られたような水路
水温が高いせいか藻が繁茂していた。

あと10mぐらいで蕨峠の登山道だねと話していましたが、一向に道らしきものがありません。GPSを見ると道を通りすぎている・・・が登ってきたのは結構な斜面で道らしきものはないのです。GPS上では道のあたりにいるのだが実際は藪と低木で道はなく、暫く探すが道は藪に埋もれてしまったと結論づける。とりあえず、舟渡方面の東方向へ進むことにします。㏇560あたりで等高線が狭まり崖の様相。こんなところにかつて道があったのか?疑問に思うような斜面です。ロープがなくても降りられなくはない斜度だが底が見えないので30mほどの懸垂下降。GPSを確認すると地図上の道からは外れて越沢川の右俣にはいっていて、このまま右俣を下降することにします。このあと同じように懸垂下降。㏇470付近まで降りたところで小さな釜の3mほどの滝。その下に滝がありそうだがここからはどれくらいの滝か全く見えません。石田リーダーが3mほどの滝を懸垂下降で降り、その下にある滝を確認してもらったところ、ロープが足りないので下降できないとのことで登り返してきました。

3m滝を懸垂下降で降りる石田リーダー。降りたもののその先の滝は下りられそうにない。

仕方がないので少しだけ登り返して、左岸尾根を少し巻き懸垂下降で沢に戻りました。二俣出合を少し越えたあたりに7m、15mの2つの滝を懸垂下降。

懸垂下降で降りた最後の滝。

この時点で日の入り間近の18:14。この後は懸垂下降するような滝はありませんでした。懸垂下降する滝を陽が落ちる前にこえられたことは結果良かったのでしょう。沢を下り終えて堰堤が見えたときはほっとしました。遅い時間であるにもかかわらずタクシーが来てくれて車も回収することができました。その後、休む間もなく長時間車を運転していただいた石田リーダー、古巻さんありがとうございました。
初めての2泊山行は盛沢山な山行となりましたが、振り返ってみるとよい経験をさせてもらったんだなと思いました。記憶に残る山行ができて良かったです、ありがとうございました。


山行最終日:2023年8月21日
メンバー:石田(L) 古巻 星野
山域:朝日連峰
山行形態:沢登り
コースタイム:
1日目 女川林道駐車場(8:00)-女川入渓(10:19)-矢木ノ沢出合(10:23)-泊り場(不明)
2日目 泊り場出発(7:02)-蕨峠登山道出合(8:47)-白沢出合(10:02)-五郎三郎沢出合で泊り場(15:58)
3日目 泊り場出発(6:54)-稜線(11:46)-越沢川下降(15:38)-林道(20:00)
地形図:越後下関・舟渡
報告者:星野

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