27日:曇り時々晴れ
10連休のGW前半は紀伊半島の沢に始めていく。天気が比較的良い4/27-28で神童子谷犬取谷を遡行に計画変更となり、早朝の新幹線で東京を出発。奈良駅で同行のNTさん、ROさんと落ち合いレンタカーで向かう。林道始点の大川口で身支度し昼食後出発する。
天気は良いが風が強い。現地に着くと雲間から見える稜線は白く前日降雪があったことが伺える。
林道歩き40分ほどで上白石谷に到着。橋の下をくぐり昔の遊歩道にかかる階段を下りていくとトガ淵が眼下に臨める。
その先で入渓する。川幅は6-10m程度。最初の釜を持ったスロープ滝がうまくへつれず、自分だけずぶぬれになる。結局取り付けず右のトラロープだよりに巻く。
左岸に遊歩道跡がしばらくついている。
ちょっとした淀みには春恒例のガマガエルさんが多数集まっている。周辺の岩にかなり色を似せているのが特徴的。
下サンゴウジ谷が左から入ってくるとすぐに「へっついさん」のゴルジュ。埋まっているので膝程度でなんなく通過する。
その先すぐに高見淵、赤鍋滝が出てくる。右のスラブには残置シュリンゲが2本かかるが20m滝が落ち込んでいて濡れるのを嫌い巻きを選択。
左岸にはトラロープがかかっているが、右岸にとりつく。上部のトラバースで念のためザイルを出し3ピッチで巻き終了。
下に赤鍋滝が見える。最初に自分だけずぶ濡れなったためか指先が震え始め低体温症気味。雨具をはおった。
巻きに1時間以上費やしてしまい、その先しばらく続く穏やか渓相にテン場を探して遡行する。15分行ったところに石垣がありその上が絶好のテン場。早速、冷えた体を温めるべく焚火の準備をする。
途中とうとうあられが降ってきた!
焚火が盛大におきたのでどうにか温まることができた。体が温まるとお酒も進み、今シーズンの初焚火を楽しむ。NTさんが釣り上げたアマゴもおいしかった。
28日:曇り時々晴れ
朝型冷え込み焚火脇で寝ていたが3時ごろにたまらずテントに逃げ込む。夜中星が結構出ていたのでこの日もどうにか天気が持ちそう。テン場の石垣はかなり立派で何の施設だったのだろうか?
しばらく穏やか渓相で、左から上サンゴウジ谷、ホンタノ谷の流れこみを過ぎていく。
その先すぐに、ノウナシ谷と犬取谷の二俣下にかかる2条の釜滝がでる。晴れていれば美しい大峰ブルーをみれたはずだが今一つ。
左を小さく巻いて突破するが、有名なポイントなのか可愛い標識がある。(裏には「森ヲ大切ニ」のお言葉)
二俣で小休止として、付近を散策。テン場適地にはデポがありかなりの頻度でここに泊まる人もいるようだ。ノウナシ谷にはすぐに大きな釜を持った下十五日の滝がかかっている。
付近には食虫植物っぽい花も出ている。
犬取谷を行くと小笹谷が右から流れこんでくる。その先に一の滝5x7mがかかる。右のバンドをいって簡単に越えられる。
2m程度の滝は右の水線を登ってみる。
続いて出てくる二の滝10mは右を小さく巻く。一旦少し降りて滝右の泥混じりの壁を登るが念の為ROさんにお助けを出す。
小さい滝が何個か出てくるが軽快に越えて行く。
奥に犬取滝が見え始め、小さい滝が連続してかかり始める。
5m二条滝の背後に犬取滝。
犬取滝18mの雄姿。
右岸に取り付き巻きに入る。
トラバースで一回お助けを出し、懸垂で川床へ降りる。
降りたところはテン場適地。ちと早いが昼食休憩とする。渓相は一旦平凡となる。
苔が美しい。
しばらくは平凡な渓相が続きデコ滝出現。左を簡単に越える。
co1280m当たりの1:1二俣を右にいき、6x12m滑滝、6mCS滝を越すと、右から20m裏見の滝がかかる。
正面にはジョレンの滝2段15+30mがかかる。
この滝は右岸を簡単に巻ける。
この上は穏やかな渓相でテン場適地もある。
源流地帯の小さい滝を何個か越えて行く。
さすがに苔もきれいなのがある。
そうこうするうちに水も涸れ稲村ヶ岳山荘へ向けて最後の詰めに入る。
40分ほど登り山荘に到着。10分ほど休憩しクロモジ尾登山道を行く。途中に左に見える大日岳は切り立っていてツララみたいなものが下がっている。
雪混じりの石楠花の少し不明瞭な登山道を下っていく。
ある程度下ると伐採地跡に出てそこからは植林帯の中の下りになる。
登山道は最後で不明瞭になり15mの懸垂下降で林道に出る。林道で何個かタラの芽を採取した。
みたらい渓谷からタクシーで大川口に戻り洞川温泉で汗を流し翌日の台高黒倉又谷に向かった。
bema
27日:大川口(13:15)-神童子谷入渓(13:59)-高見淵/赤鍋滝(14:10/15:56)-小屋跡(16:10)
28日:小屋跡(7:15)-ノウナシ谷出合(7:43/8:00)-犬取滝(10:10)-昼飯(11:12/11:43)-ジョレンの滝(12:40)-稲村ヶ岳山荘(13:48)-林道(16:00)-みたらい渓谷(16:40)