天候:晴れ
前回の根羽沢流域「北場沢」に続いて遡行したのは、尾瀬の沢・第二弾「小淵沢」です。
小淵沢は片品川支流の中ノ岐沢に流れ込む沢で、源頭には小淵沢田代の湿原があります。
別名「ニゴリ沢」と呼ばれています。
紅葉も終わりに近づいている時期で、少しでも紅葉を期待して行きました。
前日夜に、古巻Lに車でピックアップしてもらい、道の駅「白沢」で前夜泊しました。
翌日の朝、コンビニで購入した朝食を道の駅「尾瀬かたしな」で済ませ、大清水駐車場へ。
大清水駐車場では、停まっている車は数台のみとシーズオフにはいり閑散としていました。
天気は良いものの空気はひんやりと冷たく、早々と防寒対策をして沢装備をします。
快晴のなか、右の奥鬼怒林道を進みます。左の道は尾瀬沼へ続く登山道です。
20分ほど歩くと途中に鹿除けの柵があり、脇から柵をよけて失礼します。
林道の途中、左側にオモジロ沢にかかる滝が間近に見えました。
右は奥鬼怒林道です。小淵沢に沿っている小淵沢林道へ左に進みます。
林道CO1460あたりから、林道脇の草木の上に雪が残っていました。
入渓地点の小渕沢出合橋に到着。橋の奥左側の藪の中へ入っていくと、すぐ入渓できます。
橋から入渓点を見ると岩の上にうっすらと雪が積もっています。
さっそく現れる2m幅広滝はそのまま登ります。
3×3mナメ滝は右側を登ります。
幅広2m滝は左側を登ります。
多段のナメ滝がとても綺麗です。
2m滝は左を巻きます。生い茂っている笹を掴みながら登りました。
雪とナメ。
10mほど続くトイ状ナメ。
2×3mスダレ状ナメ滝は左を巻きます。
5m滝。滝左側を笹を掴みながら、ロープ確保しながら巻きました。
5×3mスダレ状ナメ滝、直登します。
2×2mナメ滝も直登します。
極力足元を濡らさぬよう沢沿いを歩いていきます。
2条10m滝。釜の右側をへつり、滝の右側の岩壁を笹が生い茂るところまで登り、笹藪沿いにロープで確保してもらい登りました。
トイ状4×4m滝。釜右側をへつり滝右側の岩を登りました。
4mスダレ状ナメ滝を直登。水が冷たく手の感覚が麻痺してきます。
右岸側に流れる細い4m滝を滝右側の岩を登っていきます。
2m、2m、2mの3段の滝。
10mすだれ状ナメ滝。水流左側をロープ確保してもらい登りました。
3mナメ滝。
9×1mすだれ状ナメ滝。ロープ確保で右側を登ります。
2条10m滝。左上の角ばった岩から垂直に落ちる滝と、水量わずかに流れ落ちている右の滝。左岸を巻きました。
ここから滝もなくなり平坦になってきます。標高を上げるにつれて雪の量も多くなってきました。
枝沢をお互い確認しながら進んでいきます。
最後の滝から40分ほど歩くと登山道にでました。雪の上に動物たちの足跡も見られます。
小渕沢田代に到着。登山者は誰もおらず静かな湿原でした。木の板の雪は陽を浴びてシャーベット状のぐずぐず状態。ズルっと滑りながら歩きました。
ここで遅めの昼食をとり、束の間冷えた身体を温めてくれます。
昼食後、下山。登山道が不明瞭になっているので戻ってきたという登山者2人組とすれちがう。
予定していた送電線巡視路での下山は降雪のため中止し、小淵沢出合橋へと続く登山道を下りました。
雪が積もって歩きやすくなっている半面、道が不明瞭で時々方向を軌道修正しながらの下山でした。
下山後は冷えた体を温泉で温めてから帰路につきました。
小淵沢の詰めは小淵沢田代のご褒美もあり、林道途中のお楽しみあり(?)と最後まで楽しい遡行となりました。
尾瀬の沢はまだ二つしか遡行していませんが、滝の雰囲気が優しく連続して現れるナメ滝が美しく、尾瀬の沢がとても好きになりました。
シャワークライムを思う存分できる季節に再遡行したいです。
大清水駐車場(8:03)-小淵沢林道入口(8:51)-小淵沢出合橋・入渓点(9:27)-登山道Co1845付近(13:34)-小淵沢田代(13:39/14:05)-Co1860分岐下山(14:28)-小淵沢出合橋(15:42)-大清水駐車場(17:00)