リハビリ山行として秩父の武甲山へ行ってきました。武甲山は歩行距離10km程度、標高1304mの山で、明治時代から現役で石灰岩をセメント原料として採掘されているそうです。人工的に削り取られた岩肌とその前にあるスケールの大きい工場群は要塞みたいでとてもかっこいいです。
このかっこいい姿を秩父側から鑑賞しつつ、実際の登山道は奥まった反対側になりますので、登山ではこの風景を一切感じることができません(笑)時折、ダイナマイトの爆発音のような採掘音だけは響きますが。
ということで秩父側から十分に鑑賞していき、回り込んだ登山口の一ノ鳥居駐車場よりスタートです。今回は武甲山から小持山〜大持山経由する縦走ルートを歩いてきました。
10月初旬に腹腔鏡下手術を受けた後、初の登山でだいぶ体が鈍っており、前日に少し山の斜面を歩いただけでへばってしまうような体たらく。翌週の会山行へ参加できるかどうか判断するためのトレーニング登山ですが、登り切れるか不安です。
歩き始めて序盤しばらくはコンクリートの坂が続きます。全行程の中でここが一番キツかったような・・・登山道に入ってしまえば緩やかになるのですが、序盤からのこのキツさはショックでした。キツイ坂を越えると不動滝が見えてきます。
そう、武甲山を選んだのはこのペットボトルの水揚げ歩荷チャレンジのためです。笑
何やら山頂にあるトイレの雨水タンクが常に水不足らしく、こうやって麓からペットボトルで水揚げをし、登山者にボランティアをお願いしているそうです。2Lと5Lの空ペットボトルが置いてあります。
私は2Lを2本、4L分の水を汲み担いで上ります。
体力的にキツければ最悪途中で流せばいいし…という気持ちでチャレンジ。
以降は樹林帯の中をひたすら登る感じで、眺望も望めませんが、粛々と一人でトレーニングで登るにはとてもいい山だと思いました。
山頂に到着。この武甲山御岳神社の裏にタンクがありますので、無事にペットボトルをタンクに入れてミッションコンプリートです。ここが山頂かと思って満足してしまっていたのですが、どうやら奥に山頂があったらしい・・・
案内標を見落としていたのか全然気づかなかったです・・・。
結果的に山頂をスルーしてしまいましたが、御嶽神社前でお昼休憩を取ってから小持山の方へ向かいます。この小持山付近でようやく道が開き、展望も最高です。紅葉がとてもきれいです。すれ違いの地元登山者の方と30分ぐらい立ち話をして、大持山〜妻坂峠へ。
13時30分には駐車場へ戻ることができました。久しぶりの運動なので心肺はキツかったですが、手術後の傷なども痛むことなく、体力的には概ね問題なさそうです。
天候も良くとても気持ちのいい山行になりました。
一ノ鳥居駐車場(7:40)-武甲山御岳神社(9:40)-子持山(11:28)-大持山(12:03)-一ノ鳥居駐車場(13:40)