今年のGWは、再び緊急事態宣言下。当初南紀の沢に行く予定であったが、和歌山県は病床使用率が90%を越えているようで厳しい警戒態勢を敷いているようで行きにくくなってしまった。そこで近場で泊りでということで、玄倉林道不通で入りにくくなっているユーシンロッジ周辺に泊まって近辺の沢を遡行する計画に変更した。天気も3日間安定していそうな5/2-4の日程とした。前日かなり雨が降ったので川は増水気味だが、天気は上々である。同じことを考える人が多かったのか寄木大橋の駐車スペースは満杯で、橋の上に溢れ出していた。
これらが全てユーシンに向かったのではないと思うが身支度を整えて出発。周辺は公園として整備されていたようだが、現在は使用禁止になっている。
寄沢沿いをしばらく行くと右に登山道が出てくる。堰堤越えの為に高度を稼ぐのが泊りの荷物で少しつらい。
登山道は寄沢を5回ほど徒渉するが、徒渉点には標識がばっちしある。標識を壊さないでとの注意があるが、そんなにボロボロになるまで誰が破壊したのだろうか?
徒渉途中点も赤テープや石が積んであり間違いようがない。
寄沢の最後の方は大崩壊地になっていた。
登山道も少し崩れかけているが大きな問題は無い。
そこからしばらくトラバース道が整備されている。
結局、沢の中に登山道が合流してしまう。
沢の中なので標識が空中に吊り下げられている。
そうこうするうちに雨山峠に到着。
ユーシンに向かって沢沿いの気持ちの良い道を降りていく。
玄倉林道に到着。歩行者も通行止めの標識が設置されている。釣り師だろうか、デポの荷物がおかれていた。
林道をユーシンロッジの方に歩いて行き、ロッジ分岐の先で気持ちの良さそうな真っ白な河原を見つけたのでそこで昼食をとり、泊りの荷物をデポする。
林道をさらに10分ほど行くと鉄砲沢出合となる。堰堤がひとつみえるが穏やかな渓相。
橋脇の斜面が悪く、潅木を手掛かりに急斜面を下降して沢床に降りたつ。最初の堰堤は右を登れる。
次の堰堤は左にドラム缶状の貯水槽?を備えている。両岸とも脆く、左を微妙なバランスでトラバース気味に行き越える。
そこを越えると早速、2m滑滝。釜の水が透明で美しい。左をへつって取りつき水流をまたぎ右を登る。
3つ目の堰堤が出てくるが、左を簡単に登れる。
その上すぐに滑滝が連続している。それぞれ小さい釜を持っていて、これまた美しい。
最後の3m滝は左を登ってみる。
その先、しばらくの所に現れる3mスロープ滝はオポジションで登れて楽しい。
その上はしばらく癒し系のナメが続く。
魚影はないが、綺麗な流れだ。
荒れたところも少しあるが問題ない。
春先の流れといった感じ。総じて明るい渓だ。
まだまだ、所々ナメと滑滝がかかる。
co900mの二俣で休憩。シロヤシオ?が綺麗だ。
co960mの二俣。左沢には8mのネジレ滝がかかっているが簡単に登れる。
その先すぐの5m滝は唯一ロープを出して右側を登る。
最後になってきてもナメ床で飽きさせない。
水が涸れてガレとなる。co1040m、左を詰める。
落ち葉混じりのガレ窪みを辿っていくと20分ほどで登山道に出る。
オガラの頭の分岐で左の尾根を行くか、右の尾根に入るか迷うが、木にユーシンと大きくマークされている右の尾根が歩きやすそうなのでチョイス。
蛭ヶ岳方面を臨む。
鞍部からオガラ沢方面に下っていくと荒れた林道に直ぐにつく。所々崩壊している玄倉林道を30分ほどくだり鉄砲沢出合いに戻る。
デポした荷物を回収し、ユーシンロッジに向かう。先着している人が焚火を楽しんでいる。4グループほどが思い思いにロッジ周辺でてんぱっていた。
我々も堰堤手前の平坦地にタープを張って幕をとる。薪も豊富に落ちており焚火もすぐに熾せた。ここまで心配していたヒルは出てこなかったが、泥のついていた薪にヒルが1匹ついていた。足元を少し警戒しながら焚火を楽しむこととなった。
遡行図
寄木大橋(7:56)-雨山峠(10:08)ーユーシンロッジ分岐先(11:15-37)ー鉄砲沢出合(11:58)ーco900m二俣(13:34)ー登山道(15:15)ー玄倉林道(15:51)ー鉄砲沢出合(16:20)ーユーシンロッジ(16:51)