中津川水系魚野川本流

台風10号の影響が出る前に、

2泊3日の沢にいこうということで

中津川水系魚野川本流に行って来ました。

集合を八王子にしていましたが、お盆休みで中央道が渋滞していたため

急遽JR甲府駅集合にしました。

ただ、甲府駅も舞鶴城公園で「2019小江戸甲府の夏祭り」が行われており

予想外の混雑…集合時間が花火の打ち上げと重なっていました。

今夜は、清里~軽井沢経由で野反湖を目指します。

中央道双葉SA~長坂IC、中部横断道八千穂高原~佐久北を使い、

軽井沢を越えて草津方面へ進みます。

軽井沢でコンビニに寄ろうかと思うと…閉店している!!

そうでした…最近コンビニの営業時間についてよくニュースで見ていました。

軽井沢周辺のコンビニは、ことごとく閉店…

調べてみると北軽井沢に24時間営業のコンビニが2軒並んでやっていました、

これからは、コンビニの営業時間も気にしなければと思った次第です。

野反湖の少し手前で休みました。

 

8月11日(月)

白砂山登山口(野反湖北側)にある駐車場から

かなり広い駐車場

まずは渋沢ダムまで、長いアプローチあります。

地蔵峠までは、白砂山への登山者も多く見られました。

そこから先へ進むのは我々だけ…

登山道にかからないよう熊笹が刈り払われており、ただただ感謝です。

3時間半程で渋沢ダムに着きました。

渋沢ダム吊り橋下

腰を下ろすと、3人でスクラムを組んで徒渉しているパーティーがいました。

大休止後、我々もスクラムを組んで挑みます。

水深があり思いのほか流れも強く…ここが最初の核心でした。

徒渉してみると対岸にピンクテープ…

そういえば休憩地点にもピンクテープがありました。

他の記録などを見ると、

懸垂したり、残置ロープを使ったりするなど、いろいろ方法はあるようです。

いよいよ本流の遡行です。

今日の泊まり場は、黒沢との出合にあるナマリ岩の予定です。

張り切っていきましょう!!

川幅いっぱいに流れるクリアブルーの水は、

他の川それよりも水圧が強いように感じました。

川幅いっぱいの水量

千沢を越えると有名な桂カマチ

桂ノ沢がすごい水量で合流します。

そこから先左岸を一度巻きました。残置ロープがありました。

開放的な沢に陽があたり、水色がとてもきれいです。

さすが有名な魚野川本流…いずれの場所も美しく絵になります。

高沢の合流点を巻き、少し進むと快適そうな泊まり場がありましたが先を急ぎます。

ゼン(滝のこと)シリーズ第1段 大ゼンです。

明日のカギトリゼン~燕ゼンがとても楽しみです。

大ゼンの上は、明るいゴーロになりました。

ナマリ岩手前から上まで泊まり場適地がいくつもあります。

何パーティーも入渓していました。

私達は、ナマリ岩が見える上の場所にタープを張りました。

周辺は、多くの入渓者で賑わう

 

8月12日(月)晴れ

ナマリ岩に泊まっていた学生さんのパーティーが先行します。

我々も少し遅れて6時20分出発しました。

明日の下山を考えると少しでも先に進みたいところです。

お助けひもがありました

今日のメイン カギトリゼンです。右岸の大スラブも見事です。

スラブか直登か…

左のスラブ、真ん中の直登いずれかですが、水量が多いためスラブは難しいと判断

真ん中をチャレンジするか考えましたが、先を急ぐので巻きました。(残念)

進むと右岸側のスラブから何筋もの水が流れ込みます。

朝靄がかかり、なかなか幻想的でした。

イワスゴゼンでは、リーダーが空身でリードしました。

細かいスタンスを拾う

水流際はこけで滑りやすいですが、細かいホールドを探してじっくり登りました。

イワスゴゼンを過ぎると、きれいな岩の河床になりました。

そしてスリバチゼン

ヘリトリゼン ヘリ?がありました。とても不思議です。

白いもろそうな山肌が見えると、沢の傾斜が変わります。

倒木と大岩のゴーロになりました。

越えるのは、なかなか大変

ここを越えると小ゼン沢出合、燕ゼンです。

左岸を巻いて進みます。

庄九郎沢を越えて小滝を過ぎると、庄九郎大滝です。

左から登れそうです。

左から登れそうですが、先を急ぐのでここも巻きました。

その上には、5つの巨岩でできたCS滝

さらにその上には3つの巨岩でできたCS滝がありました。

渓相がとても豊かです。

この上にも泊まり場適地がありました。

この滝はどこから登ろうか迷いましたが、結構楽しかったです。

イルカ、ミニラ(世代による)…等々 私にはいろんなキャラクターが見えたのですが…

右岸の立派な壁を過ぎると、両岸が熊笹に覆われました。

ここから芝沢までには、泊まり場適地が何カ所かありました。

芝沢出合を過ぎてさらに進みます。

地図上の滝マークのある滝がありました。

なかなか立派なスラブ滝です。名前はないのでしょうか?

その先にもきれいな滝がありました。

南ノ沢出合で先発していた学生さん達がタープを張っていました。

ここは一張りがやっとです。

さらに先に進みました。沢がどんどん細くなります。

午後4時過ぎに1750m付近に

ようやくタープを張れる場所を見つけることができました。

しっかり焚き火を囲んで暖をとることができました。

 

 

2人なら、なんとかなります。

8月13日(火)

今日は、藪こぎと長い下山が待っています。

いろいろな記録によると、選んだ沢によって藪こぎ30分~2時間と幅があるようです

高くて太い笹が手強い

背の高い強力な笹に疲労困憊…なんとか登山道に詰め上げました。

ここから赤石山、大高山、高沢山を越えて野反ダムまでのロングトレイル約15km

ほとんどの方は、寺子屋スキー場方面か

赤石山から大沼池方面へ下山すると思います。

このコースで下山する方は、まずいないでしょう。

大沼池の青さがとてもきれいです。

神秘的な色でした
分岐になっています

疲れた身体にアップダウン追い打ちをかけます。

…数時間後

高沢山からエビ(恵比)山へ向かいます。

こちらの方が少し距離は伸びますが、下りが緩やかです。

エビ山の山頂では、テンに会いました。

ここからキャンプ場まで1.9km…

帰ってきたよ~

野反湖が見えてきました。

キャンプ場には、色とりどりのタープやテントが張られ

お盆休みを楽しむみなさんが優雅な時を過ごしておりました。

かなり場違いな感じなので、早々に立ち去りました。

リーダーの精神力と体力に助けられ、今回の沢旅を終了することができました。

自分は、いくつもの反省点を持ち帰ることになりました。

途中のお風呂で汗を流し、JR高崎駅で解散しました。

遡行図


山行最終日:2019年8月13日
メンバー:小野(L) 伊藤
山域:上信越国境山群
山行形態:沢登り
コースタイム:
11日:白砂山登山道入口(7:00)ー渋川ダム入渓(10:54)ー大ゼン(14:51)ーナマリ岩(15:50)
12日:ナマリ岩(6:20)ー庄九郎大滝上(11:08)ー南ノ沢(15:04)ー寺子屋沢(16:13)
13日:寺子屋沢(6:24)ー登山道(9:41)ー赤石山(10:35)ー大高山(14:41)ーエビ山(17:07)ー第2キャンプ場(17:45)ー駐車場(18:09)
地形図:野反湖・岩菅山
報告者:伊藤

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