鹿股川桜沢・スッカン沢

天候:曇

那須塩原の那珂川水系、鹿股川桜沢・スッカン沢へ行ってきました。
日本各所には青色清流スポットがありますが、スッカン沢も「スッカンブルー」という、光に当たると非常に綺麗な青白い色をしている川だということで前々からすごく楽しみにしておりました!

スッカンブルー!所々に見られます。

この日はちょっとお天気が残念な感じで、川色も輝くブルーというよりは多少グレイッシュに寄っておりましたが、晴れていたらもっと映えるスッカンブルーを楽しめたかもしれません。それでもいつもの沢とはまた違った個性を楽しめました。

スッカン沢・桜沢は、10m級の名立たる名瀑が現れますが、その行程のほどんどが遊歩道で整備されていて、一般の方でも見れるようになっていますので、滝巡りのコースとしてもおすすめです。

・アプローチ

矢板ICまたは西那須野塩原ICより、山の駅たかはらへ。駐車場で沢装備をし、スッカン沢へ続く遊歩道を1時間程度歩いてスッカン沢・桜沢の出合へ向かいます。

山の駅たかはら。朝6時前から人が沢山いてびっくり

この日は、ちょうど釈迦ヶ岳の山開きの日だったらしく、朝早くから大勢の登山客が賑わっていました。しばらく歩きます。

・スッカン沢 遡行開始(7:45~)

遊歩道でスッカン沢と桜沢の出合についたところからスタート。しばらくは平坦な道を歩きますが、ゴーロが多く少し歩きにくいです。

水量はやや多め。しかし綺麗です

広い釜を持つ小滝。

しばらく歩くと柱状節理の立派な岩壁が!
下をテクテク歩けます
岩壁からも水が流れて幻想的です

そして見えてきたのが「雄飛の滝」。こちらは全く取り付けそうになく登れないので滝を見た後、少し戻って巻きます。水量と勢いがすごいです!

水量と迫力がすごい。写真が少しくぐもってしまいました

次に現れる「仁三郎の滝」。右より登りたかったのですが、水量がかなり多く今回は残念ながら巻くとこに。遊歩道からなのでかなり小さく見えますが8mくらい。

登ればよかった…残念です

その後は、また岩をスダレ状に流れる水がカーテン状になっていたり

素敵な水のカーテンをくぐり

最後ちょっとした岩や2段5mの滝を超えるとあとは平坦のゴーロとなりますので最終地点まで行かず、途中で切り上げて遊歩道から戻ることにしました。

ということでスッカン沢はサクッと遡行終了。

・桜沢 遡行開始(10:15~)

出合に戻って、桜沢の方向を見るとすでに横に広く巨大な滝が見えます。

出合に看板も設置されてます

この「咆哮霹靂ノ滝」は、2つ並んでいて、インゼルで分かれています。左側にある滝が「霹靂ノ滝」15m。こちらは水量が凄く豪快です。一方「咆哮ノ滝」15mは水量が少なく、階段状になっていますので今回はこちらから登っていきます。

水量と勢いのある霹靂ノ滝。かっこいいです。
その右側にある咆哮ノ滝。こちらを登ります。

咆哮霹靂ノ滝を越えると、幅広の巨大なナメが出現。

これはすごい。いい感じです~
かなり幅の広いナメ滝も印象的です

この幅広ナメ滝は右側から越えていきます。
その後も少しナメが所々にあり、しばらく歩くと「雷霆ノ滝」が見えてきました。こちらは2段10mの滝ですが、結構水量があります。

雷霆ノ滝。2段15mです。

下段は右側から登れますが、上段がちょっと難しそう。ルートを選定している所、大塚さんが真ん中をフリーで登って、ロープを出してくださいました。

上段は少し難しかったです

この辺りからゴーロが目立つようになってきて、
最後小さいナメ滝を越えた後は滝がなく、最後までしばらくずっとゴーロ歩きが続いたのでヘロヘロです。

(しんどい・・・)

途中で遊歩道に戻ろうかと思いましたが、せっかくなので観光名所で、桜沢で一番有名である「おしらじの滝」の方まで行ききってみることに。

「幻の滝」と言われる有名なおしらじの滝。

自分達が向かっている間に、何人もの観光客が滝を観光しに上から遊歩道を下ってきます。一体どんなすごい滝が待っているのかと思いきや・・・
これがおしらじの滝!

滝が…流れていない、だと……?!!

なんと、滝がすごいことで有名だというよりは「おしらじ=滝壺」がすごいことで有名な滝とのことで水は流れておりませんでした!

確かに滝壺はブルーで綺麗ですが、滝の水線にはすでに苔がかかっていました。これは条件が揃わないと水が流れない滝、とのことで「幻の滝」と言われているそうです。
いやー、面白いですね。個人的には水が勢いよく落ちてる「咆哮霹靂ノ滝」や「雄飛ノ滝」の方がかっこいいなと思いましたが、
確かに、滝が流れないのに滝壺が枯れないと言うのは珍しく、価値があるものなのかもしれません。

不思議な魅力のおしらじの滝

と言うおしらじの滝を見学して、そのまま県道56号に上がって遡行終了です。
そのまま車道を歩けば山の駅たかはらにすんなり戻れますのでとても楽に帰宅することができました。

・オマケ

スッカン沢の鹿股川のお隣に小太郎ヶ淵という沢が流れておりますが、
そこの支流・甘湯沢の一部に野湯があると聞いて、帰りがけに立ち寄ってみました。
車で近場まで行って、20分くらい林道を歩くとアクセスできる野湯です。

野湯発見〜!黄色です!

写真だと伝わりにくいですが、右側の岩一帯から湯気が出ていて暖かく、岩盤浴を楽しむみたいなお得感もあります。

めっちゃいい感じに浸かれます!

こちらは小さい湯釜ですが、下の方には5〜6人浸かれるくらいの釜もありますので、大勢で来られる方も安心です!だけど下の方は落ち葉が多く、日が当たりにくい場所にあるのでちょっと注意が必要です。

野湯に浸かってホッコリ。楽しい遡行になりました。


メンバー:綿貫(L) 石田 大塚
山域:那須連峰
山行形態:沢登り
コースタイム:
山の駅たはから駐車場(06:35)-桜沢・スッカン沢出合(07:30)-スッカン沢(07:40-9:24)ー出合(10:00)-桜沢(10:00)ー出合(10:00)ーおしらじの滝(13:04)-駐車場(13:50)
地形図:塩原
報告者:綿貫

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