秋のレスキュー訓練 B班(平戸の岩場)

会の訓練山行として、秋のレスキュー訓練を行いました。今回はA班B班、それぞれ別日別場所にて行うことになりましたので、私たちB班は東吾野駅にある平戸の岩場をお借りして実施。リーダーの畑さんが全体の進行をして下さり、先輩たちに一つひとつ教わりながらじっくり練習することができました。以下、今回の訓練内容です。

(1)救急法

心肺蘇生法

まずはスクーマンを使って、心肺蘇生法の練習です。心臓マッサージは1分間に100回のペースで30回連続して絶え間なく圧迫していきます。両手を重ねて垂直に、胸の真ん中に圧迫を繰り返します。

今回のために畑さんがメトロノームアプリを使用(賢い!)リズムに合わせて圧迫します。

救急用品の確認・止血/骨折

次に全員の救急用品を確認し、三角巾を使って止血・骨折の際の固定方法を練習します。三角巾をしっかり結べばかなり安定します。

三角巾は持っていると色々と使用用途がありますね

回復体位

呼吸はしているが意識のない負傷者は、仰向けのままだと吐いたもので窒息する可能性がありますので、体を横にして回復体位にします。また、頭部の怪我をした際は頭高仰臥位(ぎょうがい)、腹部の怪我をした際は足高仰臥位です。

実際の状況を想定した演技(小芝居?笑)でバッチリ確認です

 

  

(2)リードレスキュー(自己脱出・介助懸垂)

まずはそれぞれのロープワークの確認です。振り分け救助のシステムと自己脱出のシステムを皆で確認しつつ、実際に通して行います。平戸の岩場は木を使って支点を構築できるのと、実際の沢のような渓相に近いものがあり、いつもの岩場のレスキュー訓練よりかなり緊張しました。

自己脱出でモタモタしていると手元が緩み、介助者が落ちてきてしまい・・・謎の構図に。
介助役として迫真の演技をする星野さん

  

(3)ディスタンスブレーキ

救助者が2人以上の場合にはディスタンスブレーキのシステムを使います。今回は本番さながら救助者のバックアップなしで行ったため、コントローラーも救助者も鬼気迫る訓練となりました(笑)2人分の荷重がかかるため、普通のビレイだと万が一の時に支えきれない。コントローラー側の仕組みにフリクションノットをつけることの大切さがわかりました。

平戸の岩場は実際の沢に近い形で訓練ができて、緊張しました

  

 

(4)引き上げシステム

主に1/3システムの練習です。石田さんに荷物になって体重をかけてもらい、1/3システムで引き上げていきます。引く力が軽減されているとはいえ、引き上げる方は3人がかりぐらい欲しいですね。

1/3と言えど、かなり力が必要です

  

(5)搬送法

時間が足りず、今回は登り返しの練習は割愛することにして、最後に搬送法の練習です。負傷者を安全な場所に移動させるドラック法、横たわる負傷者を背中に背負い上げる背負い法、ロープを使った背負い搬送、ザックと雨具を使った背負い搬送などを行いました。

意識のない人間を背負い上げるのは大変です

今回は、畑さんが初めてのレスキューのリーダーで、事前にかなり勉強して下さっていて、一つ一つ丁寧に所作を確認しながら行うことができました。私も忘れていることが多く、とても勉強になりました。レスキューのシステムは、このような訓練で積極的に行わないと忘れてしまうので繰り返し行うことが大切ですね。平戸の岩場も練習場所としてとても良かったので、これからも是非活用させていただきたいです。

お疲れ様でした!


メンバー:畑(L) 石田 古巻 星野 綿貫
山域:奥武蔵
山行形態:訓練山行
コースタイム:
地形図:飯能
報告者:綿貫

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