湯川御沢周遊

5月最後の週末は、朝発日帰りしか実施できないので、那須あたりで適当な沢に行きたいと思い、まだ行ったことのない湯川支流の御沢に行ってみました。前半は単調な河原、岩場歩き、後半比較的大きな滝が3つ出てきます。目的の一つに御宝前の温というGoogle Mapにも出ている野湯に入るとこともあり、先を急いでいたので全て巻いていきました。御宝前の湯を堪能した後、山菜を少し採り、沢登りというより沢を絡めた山歩きといった山行になりました。

Startは、沼ッ原駐車場、新宿を6:00過ぎに出発し、9時過ぎ出発になりました。天気は、時々日差しが射す曇りといったところで、那須連山の上の方は雲の中です。沼ッ原は貯水池がJ-Power(旧電源開発)に使用されているようで、駐車場回りもしっかり整備されています。

長い石段を下りきると沼原湿原になります。木道がきちんと整備されていました。コバイケイ、モリアオガエルのオタマジャクシ、クロサンショウウオの卵塊が観察できます。前方のちょっとした峠を越えると麦飯坂と命名された山道を下ります。峠には石仏があり、昔は三斗小屋宿に入る道(会津中街道)だったようです。

沼ッ原から1時間程度で湯川に到着しました。川の水は白っぽい濁りが入っています。湯川は石がゴロゴロした河原が続き、崩壊地に出くわすたびに徒渉を繰り返し遡行していきます。

30分程度で御沢の出合いに到着です。御沢からの流れが湯川に合わさる部分は白く色づいており、明らかに御沢に流れに温泉成分が含まれていることが見て取れます。

御沢の出合いからしばらくは、大きな岩がゴロゴロ転がっている地形ですが、右か左の弱点を容易に通過できます。

少し遡行すると、段々と開けてきてますが、水流の岩は茶色に染まっています。

ナメも少しありますが茶色でした。

単調な河原歩きが1時間程度続いたところで、昼食休憩にしました。近くの立木は熊?に削られていました。なにか美味しい成分を含んでいるのでしょうか。

 

そこから少し行ったところで、やっと滝らしいものが出てきます。この2条CS滝は右の岩積みを簡単に越えられます。

そこから直ぐのところに15x25mといった滝が出てきます。他の記録では滝の右壁が登れるようですが、右のザレから立木帯に入ると明瞭な踏み跡があります。

滝上と思われるところで笹薮をすこし降りると、滝上に立つことができました。

その上には6x8mの滑り台状の滝がかかっていました。この滝も右壁のリッジ沿いを登ることができるようですが、右の斜面を少し登ると先ほどの巻き道に戻って難なく巻くことができます。

その先が二俣で両部の滝と命名された15m程度の滝がかかり見事な景観を醸し出しています。左俣にかかる雄滝は直瀑で登れそうにないですが、右俣にかかる雌滝は左壁の際を登れるようです。

自分たちは面倒なので先ほどの巻き道に戻ると赤テープが上に続いておりそれをたっどて行きました。

すると、石垣で整備された道に出ます。この道は、御沢の源泉地帯の管理道ということです。

管理道を左に行くと、右俣上部に湯導管がかかる橋にでました。

右俣の流れは、冷たくなく、しばらく行くと採湯設備がいくつも出てきます。
お湯の方は体温以下で今は使われていないのかもしれません。

石垣堰堤を一つ越えると赤茶けた斜面の上に湯けむりが見えました。
御宝前の湯に到着したようです。

斜面の上に浅い湯舟が組んでありましたが、アオミドロ状の苔が繁茂していたので持参した洗面器で洗い流して少し綺麗になったところで入浴してみました。景色はいいのですがへそぐらいの浅さで温度は体温より少し上といったところでイマイチです。右側に座ると丁度大量のお湯が肩にかかる流れがあり、気持ちよく浴びることができました。

30分程度滞在した後、上の方の笹地帯を登山道目指して藪漕ぎすると、目的の一つのネマガリダケも採れました。その後は、比較的なだらかな登山道を沼ッ原に向かって下山しましたが、途中今シーズン初のコシアブラも収穫できたので嬉しかったです。


メンバー:坂部(L) 古巻
山域:那須連峰
山行形態:沢登り
コースタイム:
沼原駐車場(9:10)-湯川(10:14/25)-御沢出合(10:59/11:10)-二俣:両部の滝(13:18)-御宝前の湯(14:00/14:30)-登山道(15:12)-沼原駐車場(17:00)
地形図:那須岳
報告者:坂部

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