天候:曇ときどき晴
坂部リーダーの計画で、久しぶりの房総の沢登りをしてきた。新入会員の牛久さんと3人パーティである。
今回は、JR外房線・安房天津駅付近で二タ間川に合流する袋倉川の東股を遡行し、西股右沢のセーナ沢を下降する計画だ。5年ほど前にセーナ沢を遡行した際は、上流部の倒木帯に辟易として尾根に上がってしまったが、今回はどうだろうか。昨年の台風第19号の影響も気がかりである。
当日朝は、アクアラインが少々渋滞しており、入渓が予定より遅くなった。
ただ、東股はCo130手前まで林道が並走しており、いつでもエスケープ可能なので、様子見がてら、行けるところまで行きましょうということで、出発。事前情報では、東股には、滝が何か所かあるらしい。
左岸すぐ上が林道なので、雰囲気は微妙だ。入渓直後は、でこぼこのナメ状が続いている。しかし、意外と滑る。岩質のせいか、コケのせいか…
しばらく行くと1mほどの落ち込み。続いて3mほどの滝が登場。3m滝は右側に倒木が掛かっているので、倒木沿いに登る。

遡行した東股は、ところどころ倒木に通せんぼをされるが、思ったほど台風の影響はなさそうだ。
入渓から45分ほどで、2段の滝が現れる。釜に入れば下段3mは突破できそう。上段5mは、遠目にはちょっと微妙な感じ。いずれにしても、濡れるのはご容赦いただきたいので、おとなしく右岸より巻く。
高巻きからの下降斜面が泥でかなり滑るため、やむなく数mを懸垂下降。
続いて、滝とも言えない落ち込みが2つ続くミニゴルジュとなるが、ここも釜が深いため、左岸から巻いて越えた。

堰堤のある枝沢を過ぎると、ずっと左岸を並走していた林道が沢を渡る。ここは、ボックスカルバートの中を潜って越える。

林道を潜ってすぐの3段の滝は、中段までは右、上段の斜瀑は左を登る。その先は、4m滝の上に作られた堰堤。釜が深いが、左岸をへつって滝に取り付き、左へ斜上するとすんなりと堰堤の上に立てる…が、少々飛沫を浴びて濡れた。


堰堤の上流は、膝くらいまでの水深のバックウォーターが続くが、右岸に移った林道が沢を離れるあたりから、ナメが優勢になり、なかなかいい雰囲気。Co160の二俣は、左右がナメで出合うが、真ん中に立木が一本生えていて、不思議な雰囲気であった。

Co160二俣からもナメが続き、気をよくしていると、20分ほどで左岸に何やら小屋が建っている。取水しているような様子だ。小屋前の小さな堰堤を越えていくと、なんと沢は完全に用水路の風情に…

Co195付近で用水路に別れを告げ、ほとんど水流のない左沢に入り、関東ふれあいの道まで詰め上げた。関東ふれあいの道は、車も通れるような林道である。西へしばらく進み、林道の分岐を左、右と進む。さらに少し歩いて、踏み跡のような獣道のようなところをセーナ沢に向けて下降する。
しばらくは全く水がない。おまけに倒木だらけだ…。
30分ほどで、ようやく水流が現れる。ここで、ひとまず昼食休憩に。

休憩地点からは、倒木帯と格闘しつつ30分ほど下降すると、セーナ沢最大の滝にぶつかる。ネコの滝と名前があるようだが、由来は不明である。5年前の遡行時には右岸の小尾根を高巻いたので、同じところを下降したのだが、最後の5mほどは、かなり急なため、懸垂下降で滝下に降り立った。滝のすぐ下流で、左岸から支流が出合う。水量比は1対1。

さらに下降を続けるが、嫌になるほどの倒木帯である。5年前より、明らかに状況が悪化しているようだ。台風の影響だろうか。
二俣から次に現れる5m滝まで小一時間を要した。


5m滝から下流は、倒木帯も無くなり順調に進む。5分ほどで左岸にステップの刻まれた2m滝。さらに5分で西股本流との出合となる。本流を少し下降したところから袋倉林道へ上がり、その後、林道を1時間ほど歩いて車へ戻った。
【遡行図】

駐車地点(8:42)-Co85枝沢出合(9:50)-林道を潜る(10:00)-Co170ポンプ小屋(11:18)-林道(11:45/50)-セーナ沢下降点(12:05)-Co150付近(12:40/13:00)-Co120二俣(13:40)-Co70枝沢出合(14:37)-セーナ沢出合(14:45)-袋倉林道(14:55)-駐車地点(16:00)
お疲れさまでした!
入会後、始めてご一緒させていただきましたがこれからの目標がはっきりつかめたような気がする山行となりました。
特に遡行図の記録をテーマにしておりましたが、思うように記録が出来ず反省です。
これからはペースを維持しつつ、記録もうまく残せるようになることを目標に頑張ります。