天候:晴
初めてのバックカントリースキーに挑戦してきました。
至仏山残雪期の利用期間はわずか4/21~5/6まで(2023年)の限られた日にしか登る(滑る)ことができません。今年は昨年と比べて雪が半分以下のため、山頂直下のあたりは滑走不可となりました。このまま雪解けが進むと期間中に滑走エリアがさらに縮小の可能性ありとのことでした。その至仏山に山スキーデビューとなりまして、尾瀬ヶ原、燧ケ岳の山々を眺めながら滑れるなんて楽しいに違いありません。
肝心のスキー用具一式は、会の先輩・高森さんのご厚意でお借りすることができました。(ありがとうございました(^^)/)
前日夜に出発、前泊地である「道の駅 白沢」へ向かい、明日に備えて就寝。
当日朝5:30起床。コンビニに寄って「道の駅 かたしな」で朝ご飯を食べました。
50台ほど停められる鳩待峠の駐車場は既に満車のため、私たちは戸倉駐車場に車を停めました。戸倉駐車場でもたくさんの車が埋まっていて、スキーヤー・ボーダー、登山者で賑わっていました。期間限定ということもあるのでしょうが、至仏山の人気ぶりに驚かされます。早速スキー板に滑り止めのシールを貼って準備を整えて、鳩待峠に向かうマイクロバスに乗り込みました。

例年よりかなり雪が少ないとのことだったので、どこまで雪がついているのだろうと心配でしたが、至仏山登山口からは雪が残っていました。

登山口付近でスキー靴を履き、いざ出発です!
事前予習していた本にシール歩行はコツがいると書いてあったので、シール歩行ができるかどうかが一番心配でした。古巻Lのレクチャーを受けつつ、何となくだけどコツを掴んで登っていきます。シールの効果は絶大で急な斜面でもフリクションがきいて登っていくことができました。板を滑らせながら登っていくのは楽しいです。

右手に至仏山のなだらかな山肌が見え隠れしてきました。少し後ろを振り返れば燧ケ岳も遠くに見えます。これからあの斜面を滑れると思うとわくわくしてきます。申し分ない天候で、風もなく穏やか、最高です。


途中で、古巻Lが誰かと話しているなと思っていると、お知り合いのIさん、Tさんと偶然の再会をされたようです。積もる話に花を咲かせていて何だか楽しそう(^^)/。お話はつきないようで、一緒に登っていきます。
小至仏山で小休止した後、そこからトラバースしながら進んでいくとすぐ至仏山山頂に到着です。


山頂はたくさんの人で賑わっていました。山頂でくつろぐ人や、これから滑降する準備をしている人。昼食もそこそこにスキー板からシールを剥がし、ワックスを塗りました。滑る準備は万端です。
IさんとTさんも一緒に滑ることになってしまい、スキー大ベテランの方の中にひとり山スキー初挑戦の私(大丈夫か?)。滑り出しは何ともいえず、、腰が引けて格好悪いかたちで滑り出しスタート。山頂直下は滑走禁止エリアのため、ワル沢、オヤマ沢方面へ降りることになりました。下ってはトラバースを繰り返しながら斜めに滑降していきます。そのまま滑降すると川上川にかかるスノーブリッジの上を滑っていくそうです。今年はスノーブリッジがなさそうなので裸足で渡渉するかも?と覚悟(楽しみに)していたのですが、、みなさんのルートの見極めが迅速かつ完璧で、結果トラバースしながら最終的に登山道に合流することができました。


小さい枝沢をトラバースしながら越えていきます。アップダウンを繰り返したり、樹林の間を縫って滑ったりととても楽しいです。ただ、スキーの技術(横滑りができない!)がなくて着いていくのが精一杯。楽しんだり、苦しんだりと体力と気持ちのアップダウンも凄かったです。一度だけ、スキー板を外して10mくらい登り返したが、それ以外はトラバースをしたりスキーを履いたまま進みました。㏇1680あたりで登ってきた登山道に合流し、10分ほどで出発地点へ戻ってきました。
終わってみるとあっという間で、振り返れば必死すぎて、景色を見る余裕もなく写真も撮れずじまい。思っていたのと違いすぎて自分でもびっくりです。でも至仏山の雄大な斜面や、樹々の間を縫って滑るのはとても楽しかったです!ちゃんと滑れるようになれたらもっと楽しいに違いない!と思います。きっと足手まといになっていただろうであろう私を、優しく見守っていてくださり感謝いたします。山の世界が広がりました。戸倉駐車場へ向かう帰りのマイクロバスの車内から、水芭蕉が咲いているのが見えてほっこり気分になりました。
鳩待峠(8:09)-小至仏山(11:08)-至仏山(11:57)-鳩待峠(14:37)