天候:曇
今シーズン初めの本格雪山登山、八ヶ岳の硫黄岳。
前日の寒波で天候が心配でしたが、当日は展望は望めなかったものの山頂まで登り切ることができました。とはいえ前日の天候で登山者が少なかったらしく途中からはラッセルとなり、私たちの前方を歩く方々がとても苦労されておりました。
私たちも赤岩ノ頭~山頂間からは先頭で少しラッセルすることに。。^^;
…と言ってもリーダーの伊藤さんが先に歩いてくださったので、私は後ろから応援しただけですが(笑)ついてくだけで必死でしたがトレースのない道を、ラッセルしながら山頂を目指していくという雪山ならではの体験です。
山頂の気温-15℃。風は少なくおおむね快適に登山できました。
・アプローチ
小淵沢ICを降りて八ヶ岳山荘へ向かいます。八ヶ岳山荘より先の車道(美濃戸口)は、金属チェーンがある車に限り、その先の赤岳山荘まで車移動可能…とのことで今回私たちは車で赤岳山荘まで行くことができました。車道歩き1時間分をショートカットです。伊藤さんのお車に感謝です…!
赤岳山荘の駐車場で装備をし、初めはチェーンスパイクを装着して出発です。
・登山開始(6:40~)
赤岳山荘駐車場には6時過ぎには到着しましたが、思ったより冬山装備装着に時間がかかってしまい、辺りが薄明るくなってきたところで予定時刻より少し遅れてスタート。ですが、今回は結果的に遅く出たことが良かったのかもしれません。
夏の赤岳山行では南沢コースでしたが、今回は硫黄岳なので北沢コースへ向かいます。
前日前々日とかなり多く降ったようで、雪がふかふかに積もっていましたが、赤岳鉱泉までの道はしっかりトレースがついていたので歩きやすいです。
北沢に沿って緩やかに登ること約1時間40分、赤岳鉱泉に到着です。
目前に広がるアイスキャンディー!初めて見ました!
アイスキャンディーは人工氷瀑で、アイスクライミングを楽しむ方が登られます。
この時点ではまだ登っている方は居ませんでしたが、帰りのタイミングではクライマーの方が数人登られておりました。凄い世界です。世の中にはいろんな遊びが沢山ありますね!
赤岳鉱泉で少し休憩した後、ここから赤岩ノ頭までは急登になりますので、ここでチェーンスパイクからアイゼンへ装着し直します。
赤岳鉱泉まではトレースがしっかりありましたが、ここから先は人が通った形跡が極端に少なくなっていきます。
トレースはありますが、少し歩きづらくなっていきます。
登っているうちに前方から引き返してくる方がいらっしゃいました。その方は先頭を歩きずっとラッセルしてて、途中で引き返してきたそうです。「この先に3人ほど登っているが、先頭はトレースがなくラッセルしている」との情報を聞きました。
その後も途中で一人、一人と引き返す方にお会いして、皆様ラッセルに苦労されていたようです。
私の歩くスピードがあまりに遅かったため追い越すことはなく申し訳なかったですが、
今自分が歩いている道は、前方の数名が苦労して作った道なんだなぁと思うと敬意しかありません。
そして樹林帯を抜け、赤岩ノ頭に到着!
本来ならここから山頂の展望がはっきり見えるそうですが、全く見えません(笑)
山頂はあの辺だと教えていただきましたが、全くわかりませんでした…(笑)
赤岩ノ頭に最後のお一人がいらっしゃって、このお方もここで引き返す所だそうで
この天気だと、登山道を熟知されてる方以外は撤退するしかなさそうです。。
そして、ついにここから私たちが先頭になってしまいました。
このまま先陣切って山頂へ向かいます。
ラッセルラッセル!!
午後からは風がもっと強くなるとのことで、山頂に着かないと時間的に厳しくなっていきます。そして最後の急登や岩場を登って、山頂に到着です。
山頂に着いた瞬間、なんと今まで真っ白だった空に少し晴れ間が!
ナイスタイミングです。
展望が開けなかったのは少し残念ですが、登り切れたので大満足です。
また晴天の時にぜひリベンジに来たいですね〜!
・下山(12:00~)
風が強くなってきたので、すぐに下山します。帰路では山頂付近の風は強かったですが時々晴れ間が覗いたりして快適に下れました。往路で来た同じ道をそのまま下山します。
下山はサクサクと下ることができ、赤岳鉱泉でお昼休憩を取ります。
午後になってもホカホカのコーヒーが飲める山専用ボトル。雪山では必需品です!
昼食はカップのお味噌汁におにぎりを入れて食べましたが、おにぎりが冷えっ冷えだったので冷や汁みたいな昼食になりました。
その後も順調に下山し、15時30分頃に駐車場へ戻りました。
お疲れ様でした♪
赤岳山荘駐車場(06:40)-赤岳鉱泉(08:30)-赤石ノ頭(11:10)-硫黄岳山頂(11:50)-赤岳鉱泉(13:30)ー 赤岳山荘駐車場(15:30)