今年は足慣らしが大幅に遅れていて、7月に入ってもまだ慣れてこない。確かな足裏感覚と体力が戻ってくるまでは難しくない沢をこなしていこうと思う。
今回は秋川支流盆掘川流域の石津窪。ガイドブックには「小さな窪に多くの滝を秘める」「迷ったときいおすすめの1本」と何だか絶賛の態にも見える。午後から雨予報だしこの辺りにしておくかといった感じで計画書を提出した。

伝名橋を渡ったところにあるゲート前広場に車を停めて歩く。ゲートは開いており、千ヶ沢林道入口まで十分車で行けそうだった。その場合、千ヶ沢林道入口の手前に道が広くなって駐車できるスペースがあるが、ゲートから歩いてもたいした距離ではない。
盆掘林道より斜度がありやや荒れた感じの千ヶ沢林道を500M程進むと、道が左に折れるあたりに沢側にテープの目印が目に入り、そこに沢に降りる踏跡がある。踏跡を降るとちょうど石津窪出合。

石津窪に入ると2M滝から小滝が続き、右に小さな枝沢を分け、4M滝を二つ越えると二条の滝を懸ける水量が多い沢を分ける。水量比は(1:1)かそれ以上に枝沢の方が多いくらいだ。
幾つかの小滝を過ぎると4M-5Mの一連の滝に遭遇する。下からは見えなかったが上部に2Mの滝が隠れていた。

手前8Mは岩溝を流れる斜瀑で水流右側を快適に登れる。奥の5M滝の右壁には残置ロープがある。

石津窪最大の滝はホールドはあるが概して外傾している。飛沫を浴びれば登れなくもなさそうだが、落口付近は悪そうだ。左岸ルンゼを登って落口に向かってトラバースした。

大滝の上にも6Mくらいまでの落差の滝が懸るが、そろそろお終いという雰囲気になってくる。(1:1)で右に枝沢を分けた後、5M、2Mの滝を過ぎると平坦な流れになる。
右岸の尾根が間近になると、木に「フタバ」とペイントされた踏跡が目に入った。踏跡を辿って尾根に上がり、尾根を分岐まで登る。石津窪の遡行だけだと1時間15分くらいしかなかった。

分岐する尾根のもう一方には「黒山」のペイントがある。ここを降って半兵ェ窪に降りた。

半兵ェ窪に沿って降ると程なく千ヶ沢が見えてきて、左岸から右岸に渡って千ヶ沢に降りると上流に橋が見える。

千ヶ沢林道入口からわずかに降った辺り
林道に上って数分歩くと石津窪への下降点に着く。往路を逆に辿って伝名橋の広場に戻った。
ゲート(7:48)-石津窪出合(8:18)-山道(9:35)-半兵ェ窪(10:15)-千ヶ沢林道(10:23)-ゲート(11:00)