土室川ト沢下降~大沢玉蝶沢遡行

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた都道府県をまたぐ移動が、

全面解除されて初の週末となった20~21日、

ようやく今季初一泊二日焚火山行へ出掛けました。

集合場所のJR甲斐大和駅は、

色鮮やかなウエアに身を包んだ登山者で賑わっていました。

上日川峠へ向かう中型バス2台が、ほぼ満員という感じ…

みんな 山に行きたかったんですね。

我々は混雑するバスを見送り、のんびり出発しました。

日川渓谷沿いの道を久しぶりに走ります。

水量は変わりませんが、河底が浅くなっている感じがしました。

景徳院、やまと天目山温泉、嵯峨塩鉱泉、すずらん荘等を通り過ぎ、

小屋平(石丸峠入り口)バス停近くに駐車します。

久しぶりに泊まり装備を背負い、石丸峠に向けて登山道をひと登りします。

林道を横切り、さらにひと登りすると傾斜も緩み、展望が開けてきます。

小金沢山と草原状の狼平が、とても美しい…

以前、のんびりお昼寝しに行きましたが、その時は誰もいませんでした。

小金沢山、上日川ダム(大菩薩湖)、その奥に甲府盆地も見えてきました。

富士山の肩が、少しだけ見えました。

大菩薩嶺から滝子山までは、富士山がきれいに見えることで有名ですね。

石丸峠は、多くの登山者で賑わっていました。

私たちはそんな登山者を見送り、牛の寝通りへの分岐で休憩しました。

「どこの沢 行ってきたんですか?」と若者2人が声を掛けてきました。

会の名刺を渡して、勧誘…いつも名刺を持っていないといけませんね。(反省)

休憩後、登山者の喧騒から離れ、牛の寝通りをしばらく下ります。

立派な道標が、長峰への分岐を教えてくれました。

踏み跡をたどり、1700m付近から下降します。

急な斜面を下っていくとルンゼ状となり、滝が現れました。

ロープを繋いで、懸垂下降します。

泊まり装備で、しかも今季初…少し緊張しました。

1500m位までに数回懸垂下降しました。

1400m付近から傾斜は緩くなりますが、落石注意です。

積み重なった岩は崩れやすく、慎重に下ります。

ト沢と大沢の合流点まで、思いのほか時間が掛かりました。

石積みや軌道跡がありましたが、ここから何を搬出していたのか…

もう少し下り、今日のテン場としました。

今季初焚火!! ぼんやり炎を眺めます…

晩御飯もおいしくいただき、大満足でした。

21日(日)5:30起床 7:30出発

今日は、午後から雨天の予報…

予定を変更し、大沢から玉蝶沢を遡行することにしました。

ト沢と大沢の合流点まで戻り、大沢の遡行開始

大沢は山肌が脆く、崩壊地が所々ありました。

沢が土砂や倒木で埋まり…通過は、なかなか大変です。

しばらく進み、玉蝶沢へ入るとようやくいい感じ…

岩床になってフリクションが効き、歩きやすくなりました。

1500mを越え、水を補充し詰め開始…

1600m付近の登山道へ出ました。

そこから緩やかで歩きやすい道ですが、地味に堪えます。

牛の寝通り分岐で昼食を摂りました。

雨天予報のため、昨日と違って人はほとんどいません。

国中(甲府盆地)と郡内(大月)は、

大菩薩を挟んで天候が違うことがよくわかります。

足早に下り、天目山温泉にゆっくり浸かりました。

露天風呂がぬるくて、ゆる湯好きの私にとっては最高でした。

新型コロナウイルス感染症が収束せず、再び感染者も増加傾向ということです。

今期の活動についての見通しは定かではありませんが、

体力維持、技術の向上、体重減(コロナのせいにしていますが)等

できることをしていこうと思います。(これも反省)

遡行図

 

 

 


山行最終日:2020年6月21日
メンバー:坂部(L) 高森 伊藤
山域:大菩薩連嶺
山行形態:沢登り
コースタイム:
2020年6月20日(土)
 10:00 小屋平駐車場
 10:50 石丸峠
 11:35 長峰分岐
 12:16 ト沢下降開始
 16:03 ト沢大沢合流点
 16:19 テン場着
2020年6月21日(日)
  5:30 起床
  7:35 出発
 11:40 登山道に出る
12:08 長峰分岐
12:22 牛の寝通り分岐(昼食)
 13:35 小屋平駐車場着
地形図:大菩薩峠・七保
報告者:伊藤

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