天候:晴れのち曇り(&強風)
房総の秘境、こと高宕山に続く湊川志組川を遡行して来ました。この日は春一番と思われる強風がゴーゴーと吹き荒れておりましたが、厳寒続きだった今年の冬にやっと春の訪れを感じるような非常に暖かい日和でした。
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志組川は幅広で傾斜も滝もほぼ無く、平らなナメ床が終始続く形で、沢登りというよりは川歩きや渓流散歩という感覚に近い沢です。房総の独特な地形を見て回る、まったりとした渓流探索を楽しめます!
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…ですが終盤は本流を最後まで行った結果、大荒れの巨木倒木ゾーンに突入したためかなりアグレッシブなをルートファインディングすることになり、穏やかさと激しさが極端に混在した、楽しい山行になりました。
・アプローチ
富津中央ICを降り、マザー牧場の看板を横目に高宕山自然動物園の方向へ。志組川沿いの道路を道なりに進み、廻田沢橋手前の道路脇に駐車スペースあり。橋下から入渓します。
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車から降りた瞬間、強風ですごいことに。車が倒れないか心配…
ちなみに湊川志組川、場所はチーバ君の骨盤あたりですね。
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位置伝達に便利すぎるチーバくん。
・遡行開始(9:25~)
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沢は幅広で水量が少なく、平たいナメ床が続くのでとても歩きやすいです。唯一と言っていい落差ある3m滝(黒滝)が現れるまで、この調子で2~3時間ぐらいずっと歩きます(笑)
以下、順を追ってポイントをご紹介。
まずは数少ない、幅広ナメ滝2×6m。
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ゴルジュ風の壁、大きな白い岩壁、ハングした大きな土壁など…房総らしいかっこいい地層が所々に楽しめます。
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途中で鹿の白骨も発見!他の方の記録にも書かれていることが多いので志組川のランドマーク的になりつつある感じなのかもしれませんね!
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ちなみにカエルもモリモリいました。急に暖かくなったので、たった今、冬眠から目覚めました!という感じで寝床の穴にギュウギュウ詰まってて割とグロい絵面でした。(写真撮り損ねたので、その感じが伝えられず残念です…)
途中で、沢床の一部がよく見るとコンクートになっているのに気づきます。
一見、沢床と見分けがつきませんが、ゴツゴツした沢床の中でとても歩きやすいので、自然とこのコンクリの上に足が行きます。
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もはや沢歩きでもない(笑)
終盤までの道にずっと這っているこのコンクリ道。何のために・・・?と思っていたら、途中で剥がれて黒いホースが見えてきました。
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正体が気になって途中からホースを追う旅に突入します。(笑)Co155あたりの支流に3mの滝があり、本流とは道が分かれますが黒いホースがそちら側に這っていたので、確認しに少し冒険にいきます。ここから高宕山登山道に詰め上げられる道にもなりそうです。
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多分ですが、この黒いホースは沢水取水用の黒い塩ビパイプらしく、推測するに生活用水に利用しているのかなと思います。昨年の房総の遡行記録、小櫃川キンダン川の記録にも登場しているのでこの辺りの河川では給水管理されているのかもしれませんね。
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支流より引き返し、本流に戻りそしてついに念願(?)の滝、志組黒滝、3m滝。
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黒滝を越えたところに硫黄の源泉発見!
冷泉なので暖かくはないかな…
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さて、Co185付近の3俣を超えていくと高宕山へ繋がる尾根道が現れます。看板があり非常に分かりやすい。
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ここからツメるのが一番わかりやすいかと思いますが、私たちは水が枯れるまでもう少し沢筋を歩くことにします。基本的にあまり歩かれない道なのでしょう、そこからの道は急に様子が変わってきます。
~巨大倒木ゾーン突入~
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ほとんど人が通らないであろうこの道は、大変荒れていて巨大な倒木地帯になってました。
かなり規模も大きく、大木が根こそぎ倒れてゴロゴロしています。
その上、傾斜も出てきたのでかなり危ない。
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しばらく続く倒木ゾーンを超え、
右岸側から尾根を登ると、登山道に合流です。ホッとしました。
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登山道をそのまま進み山頂に到着です。
山頂にはささやかな看板がありこじんまりとしてますが、展望がよく360度見渡せます。
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・下山(13:50~)
帰路は、尾根を通って林道に向かいます。
途中の看板に「熟練者」コースとあり、そう書かれるとつい行きたくなってしましますが、右側の尾根道を下っていきます
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その後は、道なりに歩くと林道が見えてきましたので、最後は駐車場まで歩いて無事下山です。
登山道以降は強風ですごかったですが、その感じも楽しさのスパイスになりました。
お疲れ様でした!
廻田沢橋(09:10)-志組黒滝(12:05)-高宕山山頂(13:35)-廻田沢橋(15:20)