松木川無名沢

2024年5月18日(土)🌞

数年前に一般登山コースで中倉山を登りました。足尾銅山の精錬の煙害によりはげ山となっていたけれど、現在は少しずつ緑が戻りつつある場所です。その時見た景色が素晴らしかったのと、松木ジャンダルムに興味があったので近くで見てみたいのと、その時駐車場でお話した方が松木川の沢登りに行くといっていたので、いつかここの沢から中倉山へ行きたいな。とその頃からひそかに思っていました。

滝が多いとは知っていましたが、こんなにずっと滝が続くとは思ってませんでした。

朝6時過ぎ、銅親水公園の駐車場に着き、その時点でほぼ満車でしたがギリギリ空いているスペースに停めることができました。 松木沢沿いを歩きジャンダルムの横を通ります。松木ジャンダルムもいつか登ってみたいとおもっていますがなかなか機会がないです・・・・ 駐車場から1時間ほど歩き、松木川無名沢のF1に到着です
今回の沢は、不安もあり、ちょっと自信がなかったので水量が少なければいいなと、思っていましたが、F1を見たところ、それほど多くなさそうなので少し安心しました。 滝は残置ハーケンが2か所ありなんだか左から登れそうな感じでしたが、記録をみるとこの滝は左に明瞭な踏み跡があり簡単に巻けるとのことだったので出だしから無理はしないで巻くことにしました。
F1から始まりずっと滝が続きます。すでに何個目の滝かわかりませんがこの滝は左のリッジから登ります
トイ状8×10M左リッジから登り途中から突っ張り。
ここのCS滝は空身で登るため、ロープをだし、石の下まで登り石の下の空間でザックをおろし支点を1か所とって左からよじ登った。
ダブルCS滝は直登できました
ここまでは順調。 記録では核心と言われている滝に着きました。右壁の中間にリングボルトがありそこにカラビナがかかっていて、それ以外には残置ハーケンやスリングなどはありませんでした。右壁からトラバース気味にとりついていきます。いいスタンスやホールドがなく安定しないのでリングまでの途中に一か所ハーケンを打ち、少しずつ乗り込んで前にすすみましたがリングにとどかず引き返そうとしてもたもとしていたら滑り落ちました。 巻くことはできないかと、少し手前右壁から高巻こうと岩を登りましたが高度がどんどん上がるだけで、立ちはだかる岩であまり前に進むことができないのと、懸垂下降できそうなしっかりとした立木がまったくなかったので、巻くことも諦め引き返してきました。

 

オブザベーションをしっかりし、2人で色々作戦を練り気を取り直し再度挑戦。今度は空身で、リングまでの間にハーケンを2枚うち、ハーケンに乗り込んだらリングまでの道が開けました。リングから先のトラバースも少し緊張する場所がありましたが、バランスをとりながら順調に前に進むことができました。2人が登り終えるまで3時間弱も時間を使ってしまいました。💦
ゴルジュと水しぶき、新緑と少しのぞかせる青空がきれいです。この滝は右をへつって滝手前を長い足を広げてまたぎ、左へ移動して左から乗り越えました。

どこまでも真っすぐ続く滝・・・テンションあがります。
ぐいぐい登っていきます。
高度があがっていくとさらに岩がもろくなり、足場やホールドをひとつづつ慎重に確認しながら体重を預けていきます。 このスダレ状の滝は右脇から登ろうかとおもったら、高森さんが起用にトラバースし、登ってくれました。後を続いたら私は顔に水がビシャビシャかかり、うまくいかなかった💦キラキラして写真が綺麗にとれました。
終盤のあたりの滝。3段13M  ロープ出し、左リッジから2ピッチに分けて登りました。登りやすい滝でしたが、高さと水量があるのでロープがあると安心です。※ハーケン、カム使用
Co1300あたりの二俣。左が本流、右の明るい方が枝沢。右の方が簡単らしいので右に進みます。
二俣右は、こんなかんじです
少し進むと、水がカレ、岩の色が白くなりました。見たことがない景観です。ここを登っていくのか・・・(岩、石はかなりもろく崩れます)
最後のつめです。周り一面究極のガレ場です。後ろを振り返ると奥には男体山、日光白根山の絶景がみえます。
今日一日の行程を振り返り胸が熱くなりながら下山しました。

 

 


メンバー:畑(L) 高森
山域:足尾山塊
山行形態:沢登り
コースタイム:
銅親水駐車場(6:20)ー松木川無名出合いF1(7:40)ー二俣(14:30)ー尾根(16:20)ー-銅親水駐車場18:30
地形図:日光
報告者:畑

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