岩トレ B班(つづら岩)

天候: 晴

例年3月上旬に、日和田岩で実施されることの多い当会の岩トレだが、今年は担当・丸山さんの意向もあり、2月に実施することに。場所も、会員の事情等を考慮し、日和田岩から奥多摩のつづら岩へと変更になった。
結果として、日当たり良好で暖かく、貸し切り状態の岩場は三密回避にも繋がり、いいチョイスだったと言えるだろう。ただ、アプローチはちょっと大変…。

訓練開始前の情景
1時間半ほどかけて、やっとつづら岩の基部へ到着。これから訓練開始です。

今回は4名ずつの2班に分かれて、訓練を実施したが、坂部リーダー率いる我がB班は、体験山行として参加のHさんを迎えて、基本的な内容の確認を中心にメニューをこなした。Hさんは、数回の沢登り、岩トレの経験はあるが、まだ技術的な事柄には自信がないということであった。
まず、基本的なロープワークから。エイトノットのバリエーションを中心に確認、練習を行い、ロープのまとめ方なども改めてHさんに説明しながら実習。

ロープのたたみ方を特訓中
ロープのたたみ方は、重要です。繰り返して特訓中!!

インクノットもいろいろな結び方を説明して、実習する。自己確保については、メインロープ&インクノットを使う方法のほか、懸垂下降の開始点などで、立木等を支点にして自己確保を行う方法について説明し、実習。

メインロープとインクノットで自己確保
メインロープとインクノットを使って、支点に自己確保を取ります。

続いて、これまでのロープワークの確認も兼ねて、懸垂下降の仕方を確認する。
まず自己確保を取った状態からエイト環へロープをセットして、自己確保を解除して下降を開始する流れを説明し、練習した後、短い斜面で一連の手順を確認した。
その際、仮固定の方法と、何故必要な技術なのかの説明も併せて行う。

懸垂下降のセット
懸垂下降のためのエイト環へのロープのセットも繰り返し練習!

昼食休憩をはさんで、午後は、プルージック登攀の練習から。
まず、Hさんにはプル―ジックノットの作り方を説明して、固定ロープにプル―ジックノットでシュリンゲをセットして登る登り方を実践してもらう。メインロープと確保用のシュリンゲの口径差や巻き数によるフリクションの違いなどについて説明し、また、他にも類似の結び方(フリクションノット)があることも説明した。

固定ロープにプルージックノットでシュリンゲをセットして岩場を登る
固定ロープにプルージックノットでシュリンゲをセットして岩場を登る練習

続いて、登攀の一連の流れの確認になるが、まず、ヌンチャクの作り方(シュリンゲ&カラビナ2枚)を解説して実演。その後に、中間支点の考え方、取り方などを説明し、緩斜面で手順を確認した。
その際、トップ確保時のディレクションの必要性やセカンド以降の中間支点の扱い(回収するか、しないか)について説明。回収しない場合の、支点通過(掛け替え)の方法についても説明した。
その後、説明にもとづいて、実際にHさんにセカンドで登攀(緩斜面だが)をしてもらい、一連の手順を実習、確認してもらった。

実際にセカンドで登ってみる
セカンドでの登攀を実習。中間支点は外さずに、ロープを掛け替えながら。

終了点では、セカンド確保のシステムを見てもらいながら、簡単な説明を実施。その後、午前中に行った手順の確認を兼ねて、懸垂下降で下降してもらう。

続いて、後続の確保の仕方について。まず、肩がらみ確保を実習。沢登りでは、時おり使うことを説明して、手順を確認してもらう。その際、体重差によっては止められないなどのリスクがある点も説明し、自己確保の取り方も説明しつつ、先ほど見てもらった、支点を使ったセカンド確保のシステムについて、構築方法を説明して実習してもらう。

同様に、荷揚げについての説明と、ガルダ―ヒッチによる荷揚げシステムの構築についても、あまり使わないかな~と言いつつ、説明して実習した。

訓練最後のメニューは、ゴボウ登り。
訓練場所の選定に少々悩むが、Hさんは「ゴボウ」という用語を初めて聞いたそうで、最初みんなが「ゴボウ」を連呼している時、どんな「技」なのか気になったそうだ。

ナッツをセットしてみる
最後におまけで、ナッツとカムの使い方も少しだけ。

さて、体験を終えたHさんであるが、一日で盛りだくさんの内容を体験し、頭がいっぱいいっぱいですと感想を漏らしていた。本日の訓練内容は、一日だけの実習で身に着くことではないので、これから実践の中で覚えて行っていただければと思うし、できれば山行を共にする仲間として、引き続き一緒に活動していければと思う次第である。


メンバー:坂部(L) 石田 古巻 体験者1名
山域:奥多摩
山行形態:岩 訓練山行
コースタイム:
千足バス停(8:10)-つづら岩(9:30)-訓練-つづら岩(16:00)-千足バス停(17:15)
地形図:五日市・武蔵御岳
報告者:古巻

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