7月の3連休は用事が中日に入ってしまい、星野さんの計画した日帰りの尾白川鞍掛沢〜乗越沢に参加した。前日は白州道の駅で快適なステビバ、曇りがちの天気であったが6時過ぎに出発し日向山の登山口を目指す。登山口林道に沿った駐車スペースは1既に0台以上の車が停まっておりギリギリ2台を止めることができた。身支度をしていると沢のグループが二組程度出発していく。おそらく日帰りなので同じ鞍掛沢乗越沢であろう。東京起点沢登りルート100にも載っているので人気が出ているのを感じた。
7時前には出発し、まずは単調な林道をいく。錦滝を過ぎると所々崩れているが特に危険な箇所はない。トンネルも3つ程くぐると唐突に林道終点となる。
左の急斜面には残置ザイルがかけられているが上の方がかなり痛んでいて信用出来ない。騙し騙し注意して降っていく。
15分程の下降で尾白川の流れに降り立つ。いくつかケルンが積んである花崗岩の白く開た渓ではあるが、なぜか水流の色は黄色だ。5cm程増水しているが遡行には問題無い水準。星野さんリードで遡行を開始する。
すぐに出てくる釜を持った滑滝は黄色い水に浸かるのを避けて右の岩場を越える。
その上の流れが若干急で右から左に徒渉するのにトップを伊藤さんに交代しロープを念の為に出した。今年初めてのロープ徒渉かも。
しばらく河原をいくと、10mオーバーの大きな釜を持った2段滝が出てくる。
左のクラック沿いが登れそうに見えるが無理せず、左のトラロープのかかる巻き道を使って越えた。
その上は綺麗な滑滝がかかる。フリクションも良く効き快適に遡行していく。
1時間ちょいで、鞍掛沢出合に着く。先行者がいたが、2人組の釣り師であった。挨拶して先にいかしてもらう。
一方、尾白川本流には多段15mの梯子滝がかかる。鞍掛沢との水量比は1:1といったところだ。
鞍掛沢に入ると2〜3mの滝がいくつか出てくるが、快適に超えられるものが多い。
5mの二段滝は右のスラブ壁を伊藤さんがリードした。後続にお助けロープを出す。
右からスラブ滝が流れ込む。滑状で明かるい渓に天気も良くなり気分は上々だ。
5x7mの斜滝は左の凹部をフリクションを効かせて登る。
5x10mの次に7mの滝が続くが偵察したところ水量が多く上の滝を越えられそうに無いので右を巻く。ここも巻き道はかなり明瞭についている。
前回来たときは上の滝は水流沿いを登れたが、今回は水量が多くやめておいた。
続く幅広のスダレ状滝4x5mは左のスラブ状壁を登れる。
続く6m裏見滝は伊藤さんが茶目っ気を出して滝の後ろをくぐってみた。直登はできないので右を巻く。
こんな感じです。
その上は大岩地帯でマントリングで登るリーダー。
大岩地帯を抜けると乗越沢が右から10m滝をかけて合わさる。ここで昼食休憩をとる。この滝は下段は左から右、中段で左に移り、上部のスラブは樹林帯を行って簡単に越えられる。
乗越沢に入ると斜度が出てきて滝が連続する。2m岩間滝、8m2段滝ともに右を巻いて越えていく。
その上、今回で一番大きい滝、スラブ状15x25m滝となる。右も左も登れそうではあるが、リーダーは中央をチョイス。中段で右にエスケープして上部はそのまま巻いた。
滝と言えるか微妙ですが、ここは右から水流に入って登ってみる。
その上に10mクラスのスラブ滝が出てくるが少々立っているので右を巻く。上部の落口に立つところはちょっと滑っているので慎重に突破した。
スラブ滝を越えると滝は終わって詰めの様相となる。
最後は、踏み跡のたくさん走る、左の支尾根を詰め上げると程なく鞍掛山北側の鞍部に藪漕ぎ無しででることができる。
下山は、日向山手前ピークの巻道でルートを間違え通行止めの錦滝コースに入ってしまった。このコースには階段とかトラロープがかかってはいたが特に問題なところはなく通過できた。
程なく、錦滝にでて、林道を30分程下り駐車場に17時前に戻った。
鞍掛沢乗越沢は明かるい登れる滝が多くかかる沢で人気のあることにも納得した。水流の色が気になるところではある。
日向山登山口P(6:45)-林道終点(8:00)-尾白川入渓(8:15/25)-鞍掛沢出合(9:22)-乗越沢出合(11:35/59))-co1895m鞍部(13:55/14:05)-錦滝(16:08)-日向山登山口P(16:45)