大黒茂谷 右俣左沢

緊急事態宣言が解除された後、首都圏でもようやく都県をまたいだ移動の自粛要請が解除された。県内の丹沢はヤマビルが活動を始める頃なので沢に足が向かなかったが、やっと気分よく沢を遡行できるようになった。

半年以上ブランクがあることと、登山においてもまだ自粛に準じた雰囲気が後を引いてる状況なので、難易度が低いルートを歩くことにした。

 

大黒茂中継点
大黒茂中継点の道標
少し先に山道の入口がある

三条新橋に車を停めて泉水谷林道を歩く。大黒茂中継点の道標の少し先にある山道の入口から入渓する。

 

大岩を挟んで懸る滝

大黒茂谷に入って50M程遡行すると滝場を迎える。分かれた水流のそれぞれに滝が懸っている。

 

大岩の右手へ回り込むと4M滝が懸る

滝場を過ぎると堰堤が谷を遮る。左岸を巻くが、足裏感覚が戻っていないし、膝の曲げで引っかかる感覚があってこの高巻きに苦労した。

 

ハングした壁の基部の緩いナメ

 

右岸に枝沢を分けると小ゴルジュとなって2~5Mくらいの滝が断続する。左に階段状の滝を懸けた枝沢を分け、そのあと右に滝を懸けた滝を分けると、下部がハングした壁の基部に緩やかなナメ滝が見られる。ナメ滝を過ぎるとしばらく真っ直ぐなゴーロが続く。

 

5M滝と奥に懸る4M滝

ゴーロを抜けると椀を伏せたような2Mの滝が懸り、さらに5M斜瀑と4Mの右下がりの滝が続く。滝上はナメが続き、間もなく左に枝沢を分ける。

 

谷は開けたゴーロになって左岸に山道が見えるようになる。何十メートルかの間花崗岩のスロープを流れるナメが続くが、それを過ぎると二俣までゴーロが続く。

2人パーティの先行者に追いついて先を譲ってくれたが、二俣で昼食を摂っている間に再び先行していった。ガイドブックに載ってるルートに進むと思ったが、自分の予定ルートと同じ右俣へ入っていった。

 

二俣から見た右俣の様子

二俣付近は右俣も左俣も倒木が多かった。右俣に入って50Mくらい遡行すると同水量の奥の二俣になる。奥の二俣から見渡す双方の沢は似たような様子だった。

 

右俣左沢にはいると伏流してガレが続く

左沢は地形図から想像した以上に開けており、少し遡行すると伏流してガレが続く。

 

沢型を忠実に詰めると藪もなく登山道に出る

水流が現れた後簡単な小滝が続き、その後水が涸れると藪に遮られることもなく登山道に行き着く。

 

丸川峠を経て泉水谷林道までなだらかな登山道が続く

登山道脇で靴を履き替えて、丸川峠を経て泉水谷林道に向かって牛首谷沿いのなだらかな登山道を降る。

 

丸川峠から牛首沢沿いには所々にクリンソウが見られた

 

林道上部は一部崩壊箇所もあった

泉水谷林道上部は一部崩壊しているところがあった。


メンバー:長島
山域:大菩薩連嶺
山行形態:沢登り
コースタイム:
三条新橋(8:40)-大黒茂谷出合(9:40/9:45)-二俣(11:50/12:20)-登山道(13:20-13:30)-丸川峠(13:50)-三条新橋(15:55)
地形図:大菩薩峠・柳沢峠
報告者:長島

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