(天候)晴
今シーズンは、オグナほたかスキー場のクローズが3月26日になったため、リフト券の有効時間を使い切るため、先月同様スキーで前武尊を再訪した。ゲレンデには既にクローズされたコースもあったが、上部はまだスキーを練習するには十分な積雪もあった。また、前回は雲が多く遠望は得られなかったが、今回は好天に恵まれ山座同定も楽しめた。
スキーに関しては前回同様で、改めて記録することもない。ただ、すぐにゲレンデに復帰してしまうと勿体ないので、一度登り返してもみたが、登り返したところで早目の昼を食べてのんびりしたし、まあ二度はいいかと、そのまま昼前にはゲレンデに戻ってしまった。

アプローチは順調
今回は平日でもあり、それほど混まないだろうと前回より30分程度早めに自宅を出発。予想通り順調に関越自動車道・沼田ICを降りる。スキー場のリフトは8時30分営業開始なので、あまり早く着いても時間を持て余す。インター直近のコンビニに寄った後、川場の道の駅で休憩して時間調整。8時過ぎにスキー場に到着した。今日は余裕で第1駐車場へ駐車できたが、帰りには第3駐車場まで車が入っていたので、平日とは言え前後が休みでもあり、それなりに人出があったようだ。(アプローチは順調だったけれど、帰りの関越は普通に渋滞したし…)
前回同様、BCデスクに登山届を提出して、リフト営業開始のアナウンス直後に第2ロマンスリフトに乗る。時間も早いので、一番上のゲレンデを1本滑って足馴らしをした後、再度第6ペアリフトでゲレンデトップへ戻り、山頂に向けてハイクアップを開始した。シーズンも終盤のせいかトレースもしっかりついていて、前回より傾斜がきついとは感じなかった。反面、スノーシューのトレースが優勢で、スキーだと歩きづらくもあるので、時折ショートカットしたり、トレースの脇を登ったりと歩きやすいルート取りで登高を続ける。
多少霞んではいるが、遠くまで眺望が得られて山座同定が楽しい
好天で陽ざしが暑いくらいなので、汗をかかないよう抑え気味のペースで登る。途中振り返ると、なんと富士山が見える。前回は、赤城や皇海山、日光白根がうすぼんやりと見えただけで、浅間山すら見えなかったのだが、今日はずいぶん遠くまで見えるようだ。富士山の右側にうっすらと見えているのは、南アルプス、八ヶ岳ではないだろうか。浅間山ももちろんよく見えた。



のんびり登っても頂上まではやはり1時間ほどで到着。周囲の眺めを楽しんで、写真撮影に勤しむ。
日光白根から左へと目を転じると、目立つピークが見えた。ちょうどホワイトワールド尾瀬岩鞍の西山ゲレンデの左奥であるが、最初至仏かなと思ったものの、かたちが違うよな~…。どうみても燧ヶ岳なのである。至仏は、前武尊からはほぼ北の方角で、西山よりかなり左に見えるはず。

同定に自信を持てないまま帰宅した後、20万分の1地勢図「日光」を広げて確認したら、どう考えても燧ヶ岳である。こんなに近くに見えるのか…。至仏は武尊本峰の稜線からやや右に見えた山だったと、写真で確認。至仏の左には平ヶ岳の特徴的な山頂部も写っている。帰宅後に地図や写真を見比べて、やっと納得。



ということで、今回はスキーよりも眺望を楽しむ山行となったが、”それはそれでよし”である。ゲレンデ復帰後は、リフト券の有効時間が残る1時間余りゲレンデ練習をして、13時過ぎにスキー場のベースへ戻った。



下山後の楽しみ
ベースのBCデスクに下山を届け、また会の在京担当にも下山連絡を入れた後、片付けもそこそこに川場村の中心部へ向けて出発。お目当ては、最近マイブームの群馬の地酒、土田酒造の蔵元併設直営店である。通常銘柄は東京でも手に入るのだが、群馬県限定とか蔵元限定とかのものもあるので、ここでしか買えないものを中心に購入。加えて、日本有数の訪問客数を誇る道の駅「川場田園プラザ」で地元物産を物色した。最近は、オンラインショップで買えるものも増えたが、やっぱり地元で買う楽しみというのは捨てがたく、地元ならではの買い物は、温泉や食事と並び下山後の楽しみのひとつと言えるのではなかろうか。


そして、春の訪れを感じるものとして、ちょっとだけフキノトウの収穫を得た。ふき味噌にするにも天ぷらに揚げるのにも量が足りないが、刻んで味噌汁に散らすにはちょうど良い分量なので、さっそく翌朝の味噌汁に投入…。うーん、春が来たなあと香りと少しの苦みを楽しんだ。いよいよ山菜の季節が到来する。今から楽しみだ~。
オグナほたかスキー場ゲレンデトップ(9:20)-前武尊(10:13/30)-Co1800登り返し地点(10:44/10:54)-Co1900付近(11:18/11:40)-ゲレンデ復帰(11:55)-ゲレンデ練習終了(13:15)