入川谷

天候:曇り

奥多摩入川谷へ3年ぶりに行ってきました。出だしの堰堤上の広場は工事中でしたが、幸い作業していなかったので入渓できました。

セメント工場手前の路肩に車を停め、8時過ぎに出発。入川谷の水はいつもより白濁しているように見えます。その原因は、堰堤の補修工事が大々的に行われているからでした。レスキュー訓練などに使用していた堰堤上の広場は、資材や重機がおかれ綺麗に整地されていました。そして資材運搬用?の鉄塔からケーブルが上流に伸びています。

幸い作業者がいなかったので咎められることもなく、トバの倉骨のゴルジュに突入。今回のリーダーの畑さんは釜の右を上手くヘつって水流右を直登してクリアしました。後続は無理せず手前右の岩を少し登りトラバースし、残置スリンゲに頼って滝上に出るルートをとりました。

その後、ゴルジュ内に続く小滝を数個越えてゴルジュを出ると開けた河原になります。ケーブルがその先の堰堤上の鉄塔まで伸びています。

補修工事中の堰堤2個を越えると、堰堤上からしばらく伏流した河原となります。

左から枝沢が合わさるところでやっと水流が復活するので、左の植林帯に踏み跡はありますが、沢沿いの遡行を楽しみます。

入渓から1時間程度で布滝沢が3:1で右から合わさります。立派な滝(布滝:12m直瀑)が見えるので、近くまで行って休憩としました。この滝は右側から落ち口に巻き登る記録があるが、落口付近の2mがスラブ壁で難しいようです。(左の右岸尾根に仕事道があり簡単に巻ける。)

10分ほど滝前で休憩し、本流に復帰すると直ぐにオキの倉骨のゴルジュに突入します。トバほど難しいところはなく、小滝を難なく越えていけます。

ゴルジュ出口は石垣堰堤がかかりなんとも味気ない。

一旦、開けたところに仕事道の木橋がかかっています。この道は峰集落跡や布滝沢の上につながっているようです。

再びミニゴルジュとなりますが、いずれの滝も小さく簡単に越えられます。

開けたところにはワサビ田や炭焼き釜の跡がそこかしこにありますが、右岸が大きく崩壊した特徴的なところにでます。

まもなく、上に石垣堰堤を連続する外道滝が見えてきます。高さは8m程でしょうか。左の泥混じりの斜面にトラロープが2本かかっておりそこを登った後に踏み跡に従って巻きます。

左から堰堤付きの姥岩沢が1:5で合わさるところを通過すると、10mの銚子滝が出てきます。直登はできないので、左の泥混じりの斜面を登り小さく巻きました。

右からクマタカ沢、左から柳ガマ沢が合わさると2連の速滝が出てきます。下の滝が10m、上の滝が20mといったところで堂々とした滝です。

以前と同様に少し戻って左の柳ガマ沢を少し登ると右手の岩場に赤テープが見えそこを登っていきます。

ボロいトラロープがかかるスラブっぽい岩場は、念のため畑さんにロープを2ピッチ出してもらいました。

突き当りの岸壁の際を少し登ると向こう側にいける窓がでてきてここを通過します。3年前と同じルートです。

植林帯となりますが、結構急斜面の為、ロープを出しました。

速滝を巻き終えたワサビ田跡で昼食休憩をとって、終盤にとりかかります。ミニゴルジュとなって、小滝がいくつも出てきますが何れも容易に越えられます。

この6m滝は左壁を登れそうでしたが、大人しく左ルンゼを登って小さく巻きました。

6m滝を越えると2段10m滝がでてきます。この滝は過去2回はいずれもフリーで突破しましたが、今回は畑さんのリード練習のためロープを出しました。

下段は左、上段は右を容易に登れます。

その先、右から10m滝を伴った枝沢が流れこみ少し行ったところで打ち止めの8m滝になります。前回のように左側の根っこを利用して登ることもできますが、今回はここで脱渓とし、左の泥混じりルンゼを詰め上げ仕事道にでました。

仕事道、登山道を利用し、峰集落跡にでて、再び仕事道を利用してセメント工場手前の駐車スペースに戻りました。

1972年まで600年前から人の住んでいた峰集落跡。今も長靴、運動靴、多数の酒瓶などが散乱しています。

メンバー:畑(L) 石田 綿貫 坂部
山域:奥多摩
山行形態:沢登り
コースタイム:
林道脇駐車スペース(8:15)-堰堤上入渓点(8:30)-布滝(9:30/39)-外道滝(10:30)-銚子滝(10:47)-速滝(11:10/12:35)-co890m8m滝(14:03)-仕事道(14:15/20)-峰集落跡(15:20)-林道脇駐車スペース(16:00)
地形図:武蔵御岳・武蔵日原
報告者:坂部

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