クドレ沢左俣


モノトーンだった山肌に爽やかな黄緑色のフキノトウが顔をのぞかせるようになりました。少しずつ春が近づき、沢登りが楽しい季節に入ります。今回はガイドブック、白山書房「東京付近の沢」一押しの沢で、以前からずっと気になっていたクドレ沢への山行計画書を提出したところ2人の参加者を得、実施しましたので報告します。(*”クドレ”とは”崩れ”が語源との説があります)

クドレ沢は北秋川の支流で大岳山の南西面を流れる沢です。左右俣があり、それぞれ左右沢に分岐する沢でいずれも大岳山から鋸山へ続く尾根道に詰めあげます。右俣には五郎滝、左俣には徳兵衛滝とそれぞれ大滝を従えます。遡行グレードは右俣の方が上位のようです。今回は左俣から左沢を詰め、西方にある支尾根から入渓点へ戻るルートとしました。このルートだと神戸岩駐車場にデポ出来るのでマイカーだと大変便利です。

トイレが隣接する快適な駐車場です 神戸岩が迫力です

駐車場から林道を5分くらい歩くと小さな橋が架かり初めての枝沢が右から流れ込みます。ここがクドレ沢の出合いです。この橋の脇から沢へと入れますが少し先にある仕事道をクドレ沢上流に歩き仕事道が沢と交わる所で入渓するのが一般的のようです。前半は時折小滝が現れるものの基本的には植林帯の中のゴーロ歩きです。ウォーミングアップのつもりで慎重に進みました。

前半は時折大きな石があるものの 基本的にはゴーロ歩きです

Co520で左から日陰沢が出合います。(*前記ガイドブックは標高が異なっているような気がします) この二俣には作業小屋跡があります。沢はこの先で一旦伏流となります。再び水流が戻ると倒木が目立つようになりますがそれほど酷くなくて歩きにくい事はありません。Co610で右俣が出合いますが枯れていました。その先で再び倒木が目立つ箇所がありますがやはり大したことはありませんでした。2度目の倒木区間を抜けると植林帯が終わり沢が明るくなります。この沢が面白いのはここからでした。両岸に岩壁が迫り雰囲気がガラリと変わります。沢床も砂利が無くなり岩盤の上を水が流れるようになり傾斜もきつくなってきます。落差のある滝が増えてロープを出す機会も増えます。水温が高い季節だとなんてことのない水たまりもこの時期は濡れたくないのでコース取りも慎重になりコース取りの面白さも加わりました。

日陰沢出合にある作業小屋跡
植林帯を抜けると沢が明るくなります
水に浸からないルートを探して試行錯誤

Co750あたりでいよいよ左俣核心の徳兵衛滝が現れます。両壁がV字に切り立った谷の正面に一筋の水流が見えます。水量は多くありませんが落差のある見栄えのする滝です。直登は出来ないので左から出合う中岩沢から巻きます。岩壁の中にルートを探し落ち口を目指しますが足元は崩れやすい小砂利で安定しません。初心者がいる場合はロープが必要です。徳兵衛滝を超えるとCo850奥の二俣で右沢と出合います(1:1)。この辺りから稜線付近までずっとスラブになります。ガイドブックには未記載の二俣がCo1000付近にありました。本筋は右ですが左のほうが若干水量が多い様に見えます。しかし直ぐに左の支尾根に詰めあげてしまいます。

徳兵衛滝 水量が多いと迫力倍増だと思います 直登できないので左の中岩沢から巻きます
中岩沢出合い この右から徳兵衛滝を巻きました

 

滑る個所もあり、ロープを出す機会が沢山ありました

本筋は稜線近くまで沢型が残り、藪らしい藪もなくCo1125で登山道に詰めます。登山道を10分ほど奥多摩方面へ歩きトバノ岩山から伸びる支尾根を下りました。Co 950で向きを変える個所があるのでそこだけ注意が必要ですが踏み跡も明瞭で安心な作業道でした。「クドレ沢は下山ルートが不便」とありますがこの尾根を下ると1時間ほどで入渓点へ戻れました。

稜線直下まで沢形が続きます

今回のクドレ沢は2級沢です。ロープで確保する箇所も多くあり先週岩トレで学んだことをアウトプットするいい機会となりました。特に中盤以降は見ごたえのする景観と登攀要素もある沢でとても楽しかった一方、ココヘリの発信機を紛失する大失態をしてしまいました。反省点です。

お付き合いいただいたTさん、Fさんお疲れさまでした。

遡行図


山行実施日:
2021年2月27日
メンバー:
牛久(L) 高森 古巻
山域:
山行形態:
コースタイム:
駐車場(9:00)-入渓点(9:10)-日陰沢出合(9:35)-右俣出合(10:00)-徳兵衛滝下(11:30)-徳兵衛滝上(12:00)-右沢出合(昼食)(12:30)-登山道(14:10)-支尾根下降点(14:20)-駐車場(15:30)
地形図:
五日市・猪丸
報告者:
牛久

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