仙ノ倉谷西ゼン

 

今年も すでに沢シーズンの終盤となっている。

台風が過ぎ、10月にしては気温が高くなっている週末…

ひとつの目標であった 西ゼンに訪れるチャンスを得ることができた。

結果、非常に満足のいく山行になった。リーダーと天候に 感謝している。

リーダーのルート選択は的確で、巻きは最小限、存分に西ゼンを楽しむことができた。

西ゼンは 沢屋としては ぜひクリアしたいところ…

ただ、支点が取りにくく ロープを出すことは難しい。

また 以外にぬめっている箇所が多い。

下山を含めて行程も長く

体力、登攀力、気力など 総合力を試される沢だと思う。

十分に経験を積んだうえで、挑戦してほしい。

 

前日の夕方、奥秩父は厚い雲に覆われ 時々雷光が見える。

当初予定していた小仙丈沢のある南アルプスも 終日雲に覆われていた。

中央道から圏央道へ 集合場所の秋川駅付近に着くと フロントガラスに大きな雨粒が…

雨雲に追いかけられているのか…稲妻が幾度となく走り、不安になる。

 

関越道をひた走り、湯沢インターへ

いつものセブンで食料等を買い込み、泊場へ向かう。

空を見上げると 天の川が見える。

明日の沢旅に期待しつつ、早々に就寝した。

 

翌朝は、ゲート前に午前6時に到着 歩き始める。

立派な群大ヒュッテを過ぎて橋を渡ると すぐに平標新道に入る。

前日の雨のためか、ぬかるんでいて歩きにくい。

約70分で徒渉点に着く。いよいよ入渓

いよいよ入渓

しばらく ゴーロが続く。

次第に沢へ陽が差し込んでくる。上越の山々は 紅葉が始まっていた。

中ゼンが見えてくる。

秋晴れの中 快適に進んでいく。

中ゼンが間近に見える頃になると 突然ゴーロ終了…

大きなナメ滝が現れる。

右の草付きから慎重に

第1スラブまでの滝も なかなか立派だった。

ぬめり具合や フェルトソールのフリクションを確かめながら 慎重に進む。

3~5mの滝が いくつかある。

フリクションを確かめるには ちょうどよい滝が続く。

これから先 どんなスラブか現れるのか楽しみ

視界が開け、西ゼンの奥が見えてくる。

ようやく東ゼン出合

東ゼン出合の10×25m

次は、東ゼンの大滝登攀をしてみたい。

乾いているところを慎重に

次々に滝が現れる。

チムニー滝6m

いよいよ第1スラブの始まり

想像より小さいが 予想より難しい…

滝上が 第1スラブ

青空と紅葉のコントラストが絶妙

第1スラブ どこでも登れそうだが… ルートファインディングが重要

じっくり観察すると ルートが見えてくる…

絶景を見ながら 高度を上げていく。

ジャンボすべり台 写真だと傾斜が今一つわからないが スリップ厳禁

スラブには 凹凸はある。足裏間隔は大事…

この手前が 今日一番の核心だったか

第1スラブの出口まてあと僅か…左上へトラバース

最高のロケーション

緊張感をもって 第1スラブを突破 ひと安心

第2スラブ入口2段15m

右から巻くと 大高巻きになる場合が多いようなので、

左から 落ち口へ向けて小さく巻く。

右岸を巻いている途中から 左岸を巻くとスラブのさらに上をトラバースか

熊笹が途切れるところを 慎重に通過する。

まぶしくて 上部がよく見えなかった。

3段15m

 

第2スラブの上部へと進む。

 

第1スラブとは 感じが異なる。

絶好の休憩ポイント とっても安心できる場所

ホッとできる場所が あった。

 

あと少し 緊張感をもって進む。

出口の一枚岩に向かって

 

第2スラフを突破

無事に第2スラブを クリアすることができた。

1600m付近左沢へ進む。

5m前後の滝がいくつもあり、飽きさせない。

稜線間近まで 水が流れている。

水流がなくなっても 忠実に沢型を詰めていく。

登山者が行き交う稜線

とても清々しい気持ちになる。

平標山 多くの登山者でにぎわう

多くの登山者が訪れる理由が わかる。

車をデポしてあれば 元橋バス停へ下る方が 時間にゆとりがある。

さあ 下りますか

紅葉の始まった山々を見ながら 平標新道を下る。

平標山と池塘

 

安全に素早く下山するために チェーンスパイクは必須アイテム…

ナナカマドの実が 色付いている。

下山に苦戦しながら…西ゼンの全貌が見えてくる。

西ゼン第1スラブ、第2スラブ全景

東ゼンの60m大滝も 見える。

東ゼン 60m大滝

下山も ある意味核心だろう…

ゲート到着後 足早に「岩の湯」へ行き、汗を流す。

すでに 貸し切り状態…

今日は、残念ながらお気に入りのスーパーへは寄らず 帰路についた。


メンバー:高森(L) 伊藤
山域:谷川連峰
山行形態:沢登り
コースタイム:
ゲート前i駐車スペース(6:15)-平標新道入口(6:37)-入渓点(7:24)-東ゼン出合(8:47)-1600m付近二俣(12:24)-登山道(13:48)-平標山(14:04)-ゲート前駐車スペース(17:45)
地形図:土樽・三国峠
報告者:伊藤

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