集中山行(春)A班:安越又川東沢

天候:曇り

初めて集中山行の担当となりました。計画段階で色々と考えることが多く貴重な経験をさせてもらいました。集中山行後は燃え尽きてしまい記録が後回しになっていましたが、年末になってようやく重い腰をあげた次第です(すみません)。
副リーダーの綿貫さんも集中担当は初めての集中山行素人です。場所選びは悩むから1か月以上前から考えていたほうよいと言われていたので2か月くらい前からネットで記録を漁ってみたところ、山菜がとれる只見・会津地方に絞りました。蒲生川、赤崩沢のフキ平、塩沢川中流の笠倉沢などが山菜もとれる記録もあるし良いだろう、と決まりかけた頃。訓練山行で石田さんと話していたら、今年は雪が多いので只見のほうはまだ雪多いかもよ、とのこと。確かに今年は日本海側では大雪のニュースが流れていましたし、ネット記録では赤崩沢の6月中旬ごろの山行でも雪渓が多くて敗退したとの記録も見ていました。さらに今回は少し早めの5月下旬での実施。ここで集中場所を変更することにしていちから場所探し。山菜山行は諦められないので、南会津地方の南エリアに的を絞って探すことにしました。雪渓がどのくらい残っているのか?山菜は採れるのか?集中できるルートがいくつかとれるか?を頭において探しました。地図だけでこれらを推測して場所を選ぶことは私には到底無理なので、他の山岳会の記録を片っ端から漁り、他会で集中山行をしている記録があれば候補としてメモ。逍遥渓流会の年報を一冊頂いていたので、そこからも参考にさせていただき、安越又川の坪入山集中、舘岩川のあたりで集中の記録がありました。いくつかの候補はでてきましたがどれも決め手にかけ、何を基準にして決めればよいのかだんだんわからなくなってきました。いくつかの候補を引っさげ、F先輩にアドバイスを求めました。私が候補にあげた集中場所について、丁寧にわかりやすく感想やアドバイスをいただきました。その中のひとつに逍遥渓流会の記録にある坪入山集中を引用して、稲子山、小沢山と集中場所を変えてやるのもよいとのこと。確かに安越又川は釣りもはいっているしそれなりに山菜も採っているので全く採れないということはなさそうです。集中場所は稲子山南面小ピークと決めました。雪の残り具合については、檜枝岐の過去の積雪量とそれぞれの年の記録などを見比べて状況を推測するとよい。とも教えていただきました。集中場所が確定しただけで一気に事が進んだ気がしてヤル気が復活してきました。

泊まり班は3班、日帰り班は1班の構成とし、集中場所までのルート設定は各リーダーに任せました。集中のテーマは、「山菜や魚を採ったもので食事を作る」。1日目の夕食は自分たちで採ったもの限定にして、つけ合わせは自由にしました。翌日の朝食も採ったものだけに限定したかったのですが、朝はしっかりと食べたいという意見があり、各班お任せスタイルとしました。各班のリーダーは、集中山行のリーダーを初めての方にしました。決められた時間に決まった場所に到着するルートを自分で決めるという行程管理の側面もあり、各リーダー試行錯誤しながらルート決めができたのではないかと思います。

そして山行の日が近づくにつれ気になるのがお天気で、あまりよいとはいえない。そろそろ予備計画を考えねばいけなくなってきました。ここまで先輩のアドバイスをもらいながら、主リーダーである私の一存で進めてきました。他の訓練山行とは一線を画す集中山行を計画するということをサブリーダー・綿貫さんも経験したほうがよいと思い、予備計画の進行をやってもらうことにしました。予備計画は1日目だけ天候が持った場合は日帰りで「家向山」山頂集中。2日間とも雨の場合は奥秩父の沢となりました。最終判断は木曜日の昼ごろとし、毎日天気予報とにらめっこでした。微妙な雨雲の動きでしたが予報では完全に日曜日は雨となりました。そして、5/24土曜日の日帰り集中に決定しました。日帰り班は日程の都合がつかず、泊り班だった3班構成で実施しました。

前日5/23夜に各班がそれぞれ出発しました。前泊地の道の駅で休む準備をしていると、大塚LのC班が合流して一気に場が活気づきました。翌日は予定通り5:30出発。天気予報通り曇りです。
道の駅から、車で大体30分~40分ほどで住宅地の横道からはいりすぐに林道となります。C班は保太橋沢入渓がこの先となり私たちを追い抜いていきました。林道からしばらく車を走らせます。砂利道のフラットダートになっており走行には問題なさそうです。ところどころにスペースがあり駐車スペースの確保は十分にとれます。停まっている車を何台か素通りしました、釣りの人でしょうか。山毛欅沢を越えたあたりの左岸側に広めのスペースがあり、すでに1台駐車しています。その先はチェーンで通行止めとなっており駐車スペースに車をとめて準備にとりかかります。安越又川の右岸側の斜面はところどころ雪渓が残っています。水量もかなり多そう。「雪代がすごい、これでは雪渓に阻まれて撤退かもしれない・・・・。」と、坂部さん。一気に心配モードになります。私たちA班は集中場所の家向山で他班と合流できなければ沢を下降をして車を回収します。撤退するにもどこのタイミングで撤退を見極めればよいのか。撤退するならせめて温泉で集中したい。いろんな想定が頭を駆け巡ります。ただ、道行沢、西沢、東沢の三又までは行けるだろうとのことで準備を整えて出発しました。暫くは左岸側の林道(車の幅くらいあり快適歩行)を歩いていきます。ちらちらと安越又川の様子を見てみるとかなり水量が多そうで、事前にネット記録を見た様子とだいぶ違う沢という印象でした。林道を歩きながら山菜採りに精をだします。畑さんが、撤退なら山菜のてんぷらを作ってみんなで食べましょうか~?と言ってくれて、それも楽しそうだなと私は諦めモードです。

三又の手前くらいまで林道が続いていて思っていたより林道が使えました。東沢出合から奥をのぞくと雪渓が見えますが行けそうな雰囲気。先に進むことにします。平常時なら水量もそれほど多くなくて難しくない沢なのでしょうが水量が多いことで若干グレードが上がっている気がしました。対岸に渡るのに1回だけスクラム徒渉をしました。雪渓も両岸に残っていますが下まで埋まっているのでそのまま歩いていて問題ありません。11時に1回目の無線交信を試みるが、全く反応がありませんでした。㏇1250付近から沢全体を雪渓が埋め尽くしてきました。雪渓下は溶けて空洞になっています。ここで左岸尾根に取り付いて詰めようとなり脱渓しました。尾根途中で2回目の交信するも反応なし。稜線にでると一面雪に覆われていてとても見晴のよいところでした。B班とC班が先に到着していれば私たちが立っている場所を通ったはずである、、、が雪の中に足跡らしきものはありません。一応集中場所には行こうということになり、少し藪をこえて集中場所である家向山山頂へむかいました。やはり誰もいませんでした。とりあえず昼食を済ませて13時になったタイミングで無線に電源をいれます。B班の古巻さんと無線と繋がりました。巽沢を遡行途中で登山道に逃げてその途中にいるとのこと。このまま家向山まで行くと30分以上かかるため、そこで待機しA班を待つとのこと。私たちは一安心して沢下降をせずに済んだ、それだけでやる気がわいてきました。C班の高森さんとも無線交信できるも雑音で音が途切れ途切れ、、どうやら撤退しているとのこと。無線を終了するとスピードをあげて下山です。下っていくとB班の3人が待っていてくれました。
下山路は落ち葉やらで滑りやすく、とてもチェンスパが大活躍しました。夕方ごろ雨が降りだすとの天気予報でしたが、下山では雨に降られず、帰り道でもまだ雨に降られませんでした。この季節の梅雨前線は直前まで天候がわからず頭を悩ませます。降らなかったので結果オーライです。
窓明山登山口におりると高森さんが待っていてくれました。早々と撤退したC班はその後、「窓明の湯」にはいり、高森さん以外は温泉で待っていてくれているとのことでした。C班の保太橋沢の入渓点に行ってみると道路からでもわかるほどものすごい水量で驚きました。この状態のなか行けるところまで行こうと進んだC班のみなさんの心意気に少し感動しました。それぞれの車両を回収し、私たちも「窓明の湯」に向かいました。待ち疲れた感じのC班のメンバー。待合室でまったりとしていて、急いで私たちも汗を流してあがります。駐車場で収穫した山菜をみんなで分け合い解散しました。

春の集中は山菜山行がメインテーマになることが多く、山菜が採れる山域、雪渓の残り具合など考えながら場所を選定しなければなりません。山菜を取らなくてもよいではないかと今までは思っていましたがやはりこの時期しか採れない山菜があり、旬の山菜を食べてみたい、詳しくなりたいという気持ちが先にたち今回も山菜山行をテーマにしました。先輩のお知恵を多大に借りることになり感謝いたします。本当にありがとうございました。


メンバー:星野(L) 坂部 畑
山域:南会津
山行形態:沢登り
コースタイム:
駐車(6:30)-入渓(7:56)-東沢出合(8:03)-稜線(12:36)-家向山(12:50)-窓明山登山口(15:20)
地形図:内川
報告者:星野

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