田代山

(天候)9月14日:曇

アプローチ:枯木山の山容は?

先日、湯ノ岐川の支流を遡り枯木山山頂を踏むという積年の宿題を果たしたのだが、他から見た時に枯木山がどんな山容なのかいまいちピンときていないことに気づいた。会津の山々は季節を問わずいろいろと歩き回っているので、それと知らずに目にしている可能性は大なのだが、周囲から「あれが枯木山」と同定できる自信がない…。それではいかんよなあと言うことで、枯木山を望めそうな山として今回の家族とのハイキングに手頃そうな田代山を選択したのだが、どうも天候が思わしくない。実際に枯木山の展望が得られるか微妙ではあるが、可能性がゼロでもないだろうと出かけてみた。

自宅からは通いなれた道を舘岩まで。湯ノ花温泉へと続く道をさらに奥まで進む。赤岩沢出合付近までは先日通っているので様子はある程度分かる。しらかば公園の先でダートになるが、今日めざす猿倉登山口までは比較的通行量もあるので道は悪くない。
逆に、登山口から先は長らく通行止めのままだ。栃木県側からアプローチできると首都圏からは行きやすいのだが…。

6月の山開き直後から夏のお花の時期は人も多いのだろうが、紅葉も始まっていない今の時期は端境期で空いているだろう。お天気もいまいちだし。
湯ノ花温泉を過ぎて、登山口までは車でも少し時間がかかる。登山口直近の駐車スペースは10台程度ということだが、今日は十分に駐車可能であった。もし満車の場合は、300mほど手前にトイレのある広い駐車スペースがあるのでそちらに駐めることもできる。

樹林の中を辿る登山道を山頂湿原へ

登山口直近に車を停め、身支度を整えて歩き始める。登山口付近はガスがかかって少し薄暗い。うーん、今日は展望は望み薄か…。

田代山猿倉登山口
登山口周辺はガスに包まれていた

樹林の中の登山道をゆっくりと登り始める。今日は往復4時間程度のお手軽コースで急ぐこともないので、ゆっくりと登る。前後にはそれぞれ数組の登山者がいるようだ。

1時間ほど樹林の中を登るとぽっかりと開けたところに出る。小田代と呼ばれる小さな湿原だ。湿原から見上げると、懸崖の上に頂陵部が見えてくる。”テーブルマウンテン”という感じで面白い。

中段にある湿原、小田代の様子
登山口から1時間ほどの小田代
小田代から見上げる田代山山頂台地
小田代から見上げると山頂部の台地状の地形が分かり易かった

そこからさらに樹林の中をひと登りで目の前が大きく開け、頂上湿原の一角に辿り着く。
何だかあっけないほどである。すぐに分岐がある。湿原をぐるっと一周するように登山道(木道)がつけられており、原則反時計回りの一方通行であるが、一周しても戻ってくるとこの分岐に出てくることになる。

山頂はどこ?~弘法大師堂まで

分岐を右に進むと右側に池塘が点在している。湿原っぽくていい雰囲気だ。5分ほど歩くと「田代山1926M」と大きく書かれた指導標が立っている。T字路になっており、木賊温泉へと降る登山道が右に分かれている。指導標には「田代山頂」とも書かれている。公式にはここが「山頂」ということだろうか。地形図で見ると近くに「1926.6m」の三角点はあるようだが、道からちょっと逸れるので実際に目にするのは難しそうだ。(木道から逸れて歩けばいいだけだが、さすがにちょっと憚られる…)ただ、地図をさらによく見ると田代山の最高点はそこから帝釈山方面へすすんだ弘法大師堂のある辺りで、1971mの標高点の記載がある。ここを山頂とすればよさそうなものだが、三角点に近い方のわかりやすい場所を山頂としたのかもしれない。

山頂湿原の池塘
山頂湿原の池塘
田代山山頂標
田代山山頂標(最高点ではないけれど…)

木賊温泉からの登山道は、ややマイナーで歩く人も少ないようだ。今日は湿原を一周するつもりなので分岐からは弘法大師堂方面へ進む。湿原一帯はガスも切れてある程度の眺望は得られるが、頂上一帯から先の遠望はガス・雲に閉ざされて思わしくない。

“頂上”にある弘法大師堂へは、湿原を周回する木道からはずれて少し帝釈山の方へ樹林の中を進むのだが、その前に湿原を眺めながらカロリー補給。

弘法大師堂は立派な建物で、覗いて見たら畳も新しく居心地の良さそうな小屋である。別棟のトイレもきれいなのでのんびり泊まるのも悪くなさそうだ。トイレの裏の広場からは南側の眺めも開けそう。
ということで、弘法大師堂一帯の見学を済ませた後は、さきほど休憩した分岐まで戻り、湿原の木道周回の後半戦に突入。

田代山避難小屋(弘法大師堂)とトイレ棟
奥に避難小屋(弘法大師堂)、手前はトイレ棟である。
弘法大師堂付近の針葉樹林
弘法大師堂は針葉樹林の中に建てられている

湿原南側を歩いて起点まで~やはり眺めはあまりなく…

広々とした頂上湿原の眺望は悪くないが、やはり天候がぱっとしないので黙々と歩く感じになってしまった。

湿原に点在する池塘
池塘があると湿原らしさがアップする

南側の木道を通って湿原の東端まで15分ほどである。登ってきた周回路起点の手前右手に、ロープで塞がれたところがあった。県境尾根の地図上の道型へと繋がっている地点のようだ。少しの踏み分け跡があるのだが、どこまで繋がっていることやら。話によると激藪らしいのだが、何度か計画してお蔵入りになっている沢ルートの終了点でもありちょっと気になる。

封鎖された踏み跡の入り口
県境尾根方面への入り口はロープが張られている

湿原の周回を終え、往路の登山道を降り出す直前に前方の谷と遠方に山並みが霞んで望めた。日光方面だろうかと思ったのだが、方角をよく考えると渓は湯ノ岐川の源流部で遠方の山並みは那須方面のようだ。いずれにしても、天候がよければもっと見晴らしがいいんだろうなあと思うと、やはり残念だ。
降りはとっとと歩いたら、1時間ほどで駐車場まで降りてしまった。結局、実質行動時間は3時間ほどだ。ちょっと物足りなくはあるが、今日は観光(というか買い物というか)も兼ねているので丁度いいということにしておこう。

湯ノ岐川源流部を見下ろして
山頂湿原直下から湯ノ俣側源流方向を望む

下山後は湯ノ花温泉の共同浴場に浸かり、地酒などを購入

帰ってくると駐車場に停められている車両は2・3台に減っていた。片付けも早々に湯ノ花温泉の共同浴場(弘法の湯)を目指す。星商店の前の駐車場は満車状態だったけど、入浴というよりお昼ごはん(蕎麦?)目的の人が多かったようだ。ここの温泉は何ということもない単純泉なのだが、入ると汗が止まらないので、つくづく温泉だなあと実感できるいい湯である。
汗を拭き拭き次に向かうのは山正商店。ヤマザキYショップだが、地酒がたくさん置いてある。ついでに道の駅番屋に寄って、米と野菜も購入。米は舘岩産の新米だった。
最後は、鬼怒川温泉を抜けて日光今市まで。かつての有料道路がすべて無料開放になったので、実にスムーズに移動できてありがたい。そして今市では日光ゆばとたまり漬けを購入して、本日のミッションはコンプリート。

枯木山の山容を確認するという目的は先送りになってしまったが、まあ家族サービスが主目的だったので、そこはきちんと目的を果たしたという結論で納得し家路に就いた。


メンバー:古巻(L) 会員外2名
山域:帝釈山脈
山行形態:ハイキング 個人山行
コースタイム:
田代山猿倉登山口(9:30)-小田代(10:35)-頂上東端(10:55)-頂上標識(11:03)-弘法大師堂分岐(11:15/25)-弘法大師堂(11:28/33)-頂上東端(11:47)-小田代(12:03)-猿倉登山口(12:48)
地形図:湯西川・帝釈山
報告者:古巻

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