室谷川駒倉沢~倉谷沢


こんばんは、牛久です。

入会1年目の私は、夏が終わるまでに泊りの会山行に行くのが目標の一つでした。そのためにパーティでのロープのさばき方やビレイなど基本スキルを学び、練習してきました。そしていよいよ8月最後の週末、家人に2日出かける許可をもらい、リーダーが計画した会越国境の室谷川水系の駒倉沢~倉谷沢1泊2日の旅に出かけてきました。過去、沢の中で寝泊まりしたことはありましたが、(ちゃんとした?)スタイルで沢泊するのはお初だったので今回も興奮のため前の晩はあまり眠れませんでした。

金曜日、19:30に集合し、新潟県に向け東北道を進みます。快適な高速道路のお陰で津川ICまでトイレ休憩もすることなくノンストップで到着。インター近くの公園で軽めに入山祭をして寝ましたが、阿賀町も蒸し暑くて寝苦しかったです。翌朝、6時に出発しデポ地へ向かうとすでに2台駐車してあり、我々と同時くらいに更に一台やってきました。コロコロ変わる天気予報でしたが皆さん我慢が出来ないんですね(笑)

6:10に室谷川と倉谷沢出合いに車をデポし、入渓点まで約1時間の林道歩きですがこの林道沿いにはクルミが沢山自生していて路面には何やら大きな糞が沢山!なんだか嫌な予感がすると思ったのもつかの間、約100m前方にクルミを食べる親子熊が居ました。こちらが早めに気が付いたので離れた距離から良く観察することが出来ました。子熊の動きがもっさりしていて無邪気でとてもかわいかったです。出だしから野生の懐に分け行くのだという実感が湧きました。

さあ出発です

室谷川Co310から入渓後、駒倉沢出会いまではゴーロ歩きです。アブがまとわりつき何か所も刺され、やや辟易としました。このままアブにつきまとわれるのかと嫌気を感じてきた頃にCo296で駒倉沢の出合に到着。支流ではアブがぐっと減り安心しました。また、出合付近でイワナを確認出来ましたが見たのはここだけでした、ちょっと寂しかったです。暫く単純なゴーロ歩きですがCo400頃から段々と両岸が狭まり沢に変化が表れてきます。水の色は透明感のある緑色で、キリッと冷たそうな見た目とは裏腹に相変わらず水は温かったです。

見た目とは裏腹に水温はかなり高め
アブの猛攻を受け、ネットを装着

谷が狭くなると川原が無くなり岩床や大岩が目につくようになりスラブ滝も表れ始めます。ところどころ釜を持つ段差では積極的に水に入りクールダウン!これが実に気持ち良かった。

親水性の沢だから積極的に水に入ります
この後事故が(笑)
両岸が立ってきました
映画に出てきそうな造形美です

のんびり遡行していたら後ろから男女二人パーティーが良いペースで爽やかにやってきました。お話を伺うと我々と同じルートとのこと。若さに加え、荷物も軽そうでスイスイと追い越して行きました。休憩を挟みながら遡行を続けます。Co510の三俣を右に入ると水が細くなりはじめスラブ滝が現れます。

それなりに勾配があるもののグリップが良いので歩き易く楽しめました。ふとスラブの脇に目を向けると灌木や草付きがすべて下方に寝ています。岩床も水線がトイ状に抉れてたり、ポットホールもあちこちに見られます。この地方の石質と積雪量によるものなのか?一体どのくらいの年月がこの渓相を作ったのか?興味が尽きません。出来ることなら雪が積もったここの景色も見てみたいと思いました。最後のスラブ約200mは右のルンゼから登り、途中で灌木帯を突き抜けて左の主流に戻りました。ルートを見出してくれたリーダーに感謝です。スラブの上部は眺望が素晴らしく、遡行してきた沢筋や尾根が眼前に広がり充実感に浸れました。それにしても道路はもちろん、送電線など人工物が全く視界に入らない景色は圧巻でした。

開放的なスラブです正面の頂を目指してひたすら登ります
スラブ上部から辿ってきた沢を臨みます 視界に人工物が映らない幸せ

ここまで来れば後は尾根乗越まで一息で、さらにテンバまでらくちんルートだね~、なんて予想していましたが見事に裏切られることに。藪漕ぎが大好物のリーダーの後をついて笹付きの斜面を下るものの滑りまくって嫌になりました(笑)

藪漕ぎ大好きなリーダー

予定では枝沢と倉谷沢の出合いCo430にテン場を張るつもりが思いのほか時間を食ってしまい結局枝沢Co630付近にスペースを見つけここに泊まることにしました。この日のメニューはジンギスカン鍋(これがとても旨い!)。腹ペコだったので沢山いただきました。満腹と寝不足もあり、この日は早々に寝てしましました。翌朝、5時に目が覚め出発の支度をしていると雨が降り出しました。直ぐに雨足が強くなり、沢も増水しだしましたので出発を後らせることにしましたが雨は30分くらいで止み、すぐに晴れ間が覗き、減水しだしたので安心してテン場を後にしました。

2人パーティーには丁度いい大きさのテン場を見つけ一安心 早く飲みたいです
滑らないから安心のトイ状を下ります
朝方雨が降りましたが、その後晴れて暑くなり ました 二日目もどんどん水に入ります

倉谷沢へ続く枝沢はスラブではなく巨岩ゴロゴロの面白い渓相で、所々ロープを使いながらぐんぐん下りました。やがて落差のある滝が現れ、懸垂が難しいとなるとリーダーの藪好きが発揮され、巻きルートを探ってくれました。Co430で左から倉谷沢が合わさるといよいよゴールを意識してもいい感じになりましたがCo350付近で下降ルート最難関の滝が待っていました。滝上から覗いてみると中段まで尻セードで行き、そこから飛び込めそうな気もしましたが巻きルートファインディングの勉強にもなるので右岸から大高巻きしました。ここでもリーダーのルーファイセンスが光り、ベストなルートで巻くことが出来ました。滝下で休憩がてら釜で泳がせてもらいましたが深くてとても面白かったです。この滝が今回の沢旅のフィナーレとなりました。

格好いい滝と大きな滝つぼ 時間が押していましたが少し泳がせていただきました

あとは林道まで枝沢の確認や渓相を愛でながらのんびり沢歩きです。左から枝沢が出合うCo295を過ぎると左上方に林道が見えてきたのでCo290辺りで林道に這い上がりました。ここからデポ地までは約40分の林道歩き。沢から離れ暑かったですが整地された道は歩きやすく、今回の旅も終わりが近いなと思ったのでした。13:40にデポ地に戻り終了となりました。

コロナの影響で令和2年の特別な夏も終わろうとしています。貴重な体験をさせていただいたリーダーや家族に感謝です。


山行実施日:
2020年8月29日~30日
メンバー:
高森(L) 牛久
山域:
山行形態:
コースタイム:
室谷川と倉谷川出合いデポ地(06:10)-入渓点(大久蔵沢出合い)(07:20)-駒倉沢出会い(07:55)-Co430三俣(10:00)ーCo750スラブ滝上部(14:15)-尾根乗越(15:20)-枝沢(16:20)-テン場(17:45)-倉谷沢出合い(09:30)-大滝(11:00)-林道(13:00)-デポ地(13:40)
地形図:
駒形山・室谷
報告者:
牛久

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