和名倉沢

楽しみにしていた9月の3連休、東日本はどこもパッとしない予報ばかりだった。当初計画していた今早出川周回を諦め、天気予報サイトを見てどうにか泊りで行けるところを探したところ奥秩父の和名倉沢なら何とかなりそうだとパートナーから提案があり決定した。

これまで奥秩父は山梨県側ばかりで埼玉県側は初めてなのでワクワクが止まらなかった。13日の朝西武秩父駅に7:20到着の電車に合わせて集合した。家から1時間ちょっとで到着。ここから駐車場まで約40分。西沢渓谷に行くよりもずいぶん近く感じる。

ヘアピンカーブの駐車場には同じく沢登りと思われる車が3台停まっていた。本流の大洞川から仕事道を15分くらい歩いて和名倉沢へ入渓した。渓は若干増水しているが濁りはなくとてもキレイだった。渓相は苔むしてうす暗く、いかにも「奥秩父の沢」といったところ。初日の行程は7時間、900m上げるのでペースよく歩かないと時間切れになってしまう。その点、同行者とは歩くペースが合うので安心していた。

ガイドブックや他の方の記録を見て予習してきた通り滝が多くて面白い。深い淵もあり、泳ぐのが好きな人もたまらないんじゃないかと思う。今回一番の楽しみはCo940くらいから始まる連続滑滝「通らず」だ。目の前にすると写真で見た印象より水量があったが意外と寝ていたし優しそうに見えた。二人とも巻かずに通過する気満々だったのでアイコンタクトの後、先に行かしてもらった。左岸から取りつき一段上がったところを右岸へ移るのがポイント。「せーの」で水流を跨ぎ岩に手をかけたら風化していたためボロッと剥がれ軸足のグリップが崩れ流されかけた。何とか持ちこたえた後はボロボロのホールドをだましだまし探りながら滝上へ抜け後続を引き上げた。その後も大小さまざまな沢山の滝が連続し幕場まで全く飽きることはなかった。特に40m大滝は見事な姿でこれを目的にしてもいいくらいだった。

Co1467の幕場にはまだ陽がある16時ころ到着。 お楽しみの夕食は最近ヘビロテしているキャベツのベーコン炒めとナスの味噌炒め。簡単に調理出来るうえに安定の旨さだ。  残念なことに楽しみにしていた焚火はここ数日の雨のせいで枝葉がすっかり水分を含んでいたため不発に終わってしまった。食事の後、濡れネズミのままシュラフにくるまり何とも言えない不快感のなか眠りについた。なかなか寝付けないなか空を見上げたら木々の間から月明かりが幕場を照らしてくれて不快感が少し和らいだ。

翌日は午後から雨が降るかもしれない予報だったためなるべく早く出発することにした。4時30分に起き6時に出発としたがなかなか寝付けなかったおかげでやや寝坊した。二日目の朝、陽が差してキラキラ明るい!この日は沢を3時間遡行しピークを踏んでから登山道を降るだけのシンプルに体力勝負の行程だ。難しい滝は無いはずだったのに出発してすぐに3つの登れない大滝がありいきなりの高巻きをした。おかげですっかり目が覚めた。あんちょこは最後まで確認しておかないとダメだと反省した。

Co1680で山頂を目指すか、それともショートカットして下山を早めるか判断する二俣がある。ちょうどここに差し掛かったあたりでガスがわいてきてうす暗くなってきていて「山頂目指したい派」の同行者の気持ちが揺らいだ。それでも小休憩をはさむとやはり「山頂行っとこう!」となり、予定通りの左へ歩を進めた。詰めている間にガスは晴れて再び陽が差し込んできてテンションが上がった。前情報通り山頂は木々に囲まれて展望が全くなかった。二人でささやかに登頂祝いをしてから長い下山路の末、13時30分無事に駐車場に戻った。

今回は雨雲の切れ目を探しながら行き先選びに苦労したが大変充実した山行を行うことが出来ました。

ヘアピンカーブの駐車場 8台くらい駐車可
ここから踏み跡を辿り大洞川へ降ります
今は通行禁止の吊り橋 一度川へ降りたあと対岸に渡ります
大小沢山の滝が続きます

 

楽しい滝登りが続く
40m大滝 この滝を目的にしてもいいくらい立派な滝

枝沢にも立派な滝が
チョックストーン!
末広がり滝
ツルツルで取りつくのが難しくて面白かった
無事に這い上がれてご機嫌
楽しみに似ていた「通らず」の始まり


山行最終日:2025年9月14日
メンバー:牛久(L)、M(会員外)
山域:奥秩父
山行形態:個人山行
コースタイム:
13日:雲取林道ヘアピンカーブ駐車場(8:50)-和名倉沢入渓(9:10)-通らず(12:00)-Co1460幕場(16:00)
14日:幕場発(6:15) ー二俣(7:30)ー 白石山(9:00) ー 反射板分岐(11:50) ー 吊り橋(13:00) ー 駐車場(13:30 )
地形図:三峰、雲取山、雁坂峠
報告者:牛久

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