前川大滝沢

東北の美渓として名高い前川大滝沢。
昨年は天候に恵まれず見送りになりましたが、今年は猛暑真夏のピーカンという絶好のタイミングで訪れることができました!
この週は金曜夜から移動し前泊、1日目に前川大滝沢、2日目に白河方面まで移動して白水沢という日帰り2本の計画です。
前川大滝沢は3名とも初めて訪れましたが、開けた広大な渓相、ナメ床や滝、透き通った水の美しさ…全てに圧巻。これでもかと現れる美景観の数々に、都度都度感動しました。

圧巻の80m大滝!!左下にちょこっと見える人間のサイズ比率に注目です


まるで絵本をめくっているかのような展開の沢だなーとリーダーの本郷さんが素敵な表現しておりましたが、素敵な渓を越えるとまた次の瞬間に素敵な渓が現れる、という素敵景観の洪水です。←語彙力が全くなく感動が伝えきれないののがとても残念ですが、、
本当にどの景観も素晴らしかったです。

青い空、緑の木々。透き通った水が流れるオレンジのナメ床。最高です。

滑川大滝の壮大な迫力には本当に感動しました。
写真に収まりきれてないのですが、80m大滝の大迫力。

想像以上に大きかった!


癒しの風景に癒されつつ、登攀要素もしっかりあり、終始飽きることがありません。
最高の夏山行を味うことができました。

アプローチ

米沢の滑川温泉の手前、滑川大橋周辺に駐車スペースがあるのでそこに駐車。車は5~6台は置けそうです。入渓アプローチもほぼなしで橋の横から踏み跡の通りにすぐ入渓できます。
私たちの他にもう1パーティーいらっしゃってました。

駐車場のすぐ近くからアプローチできます

遡行開始(7:15)

入渓直後から、すぐに美しいナメ床が広がります。
虫はアブならぬ大量のトンボが飛んでいて終始トンボとともに遡行するという、これも癒し要素の一つです。しばらく歩くと2段15mが見えてきます。

程なく見えてくるF1滝

F1は釜アリ2段15m。まずは泳いで左側に取り付き、登ります。
最初の一歩が難しい場合は、左壁側にバンドもありましたのでそこから釜を避けて登っていけそうです。

1段目は左から登って行きます。

2段目はちょっと切り立っていたので、ロープを出していただきました。後続の星野さんと私はフェルトソールでしたが、ラバーの方が全体的にフリクションが効きそうだなと感じました。

こちらも左から登っていきます

綺麗な釜を見つけるや否や、飛び込むリーダー。
水がとても美しいので、ゴーグルを持って行くのがおすすめです!その次の2段ナメ滝や2段の小滝も越えていきます。

飛び込んで取りつく本郷さん

楽しい釜やナメを超えていき、しばらく歩いていると見えてくる大滝。
遠くから見ると、音もなく水の流れもスローに遅く見えたので、水が少ないのかな?と一瞬思いましたが
あまりにも大きすぎて、普通見えない距離から見えていた視覚の捉え方バグだったたようでして、、目の前に立った瞬間、壮大さに息を呑みました。
大きすぎて意味がわからない・・・人間のサイズ比がすごいことになっております。笑

右下のちっこいのが人間のサイズです。笑

下から見ると、大きすぎて上まで見切れない。それだけの迫力と大きさ。
他の方の記録写真で見ていたものより想像以上でした。しばらく大滝前で遊びます!
ひとしきり楽しんだ後は、右岸から高巻きです。

水圧がすごい!
大滝の右岸(左側)から高巻きです

巻道は途中まで踏み跡がしっかりしてましたが、
途中踏み跡を見失ってからは、緊張感を強いられる登りが続きました。(別の道があったのだろうか?)
2箇所あるトラバースの部分は、踏み跡があるので歩きにくさは感じませんが、高度があり滑落のリスクもあるのでお気をつけください。
大滝の真横から一気に巻くので、滝の全貌を見ながら進むことができるので楽しいですね。(滝を見ながら巻けるって意外と珍しいような)

滝の落ち口に戻り、まだまだ美しいナメ床を歩いて行きます。
しばらく多段の小滝を越えたり、釜を潜ったりしながら進みます。
独特の形をした形の8m滝、続いて幅広7m・7mと楽しく登れる滝が続きます。
Co1150の10m滝とその次の8m滝は巻きました。

独特の形をしたY形…ならぬψ 型8m滝


写真で見るとY字ですが、肉眼ではψ(プシー)型でした。 ψ ←この記号プシーって読むんですね…
全体的に丸みを帯びた形に削られている箇所が多く、曲線が美しいです。


その先の10m滝はロープを出していただいて右側から登ります。
足場はしっかりして比較的に登りやすく感じました。

中間支点は取れませんね、、

続いて7m滝。左からヘツって左に取り付き右へ渡りましたが、左右好き好きにルートを分かれました。左ルートはちょっと難しそうで、こちらのルートをとった星野さんを上からロープを出して確保。以降はロープを出すことなく、登りやすい滝が続きます。

水量が多く、対岸へ渡る時はヒヤヒヤします

こっちのルートは難しそう!


上流部からは、鉱山跡の遺構がちょくちょく出てきます。

この辺り、昔は滑川鉱山として「渇鉄鉱」を採掘していたようです。
鉄の酸化鉱物(鉄分を多く含む鉱石)で、製鉄の原料にしていたそうです。
この沢のオレンジ色のナメ床もこの鉱物が関係しているんでしょうね。
頭上に採掘で使われていたと思われる吊り橋跡がありました。
絶対に渡りたくない・・・(笑)

絶対に渡りたくない吊り橋

その他にも、硫黄の匂いが漂うポイントには硫黄泉のようなものが湧き出ていて、
湯の花ができておりました。

周りの岩が硫黄っぽくなり
硫黄泉みたいなものが沸いています。白い湯の花と、緑の苔が混ざって抹茶ラテみたいなエグい色味に・・・。写真は綺麗なところだけ(笑)

あと、とても驚いたのは
道中で野生の食虫植物「モウセンゴケ」の群生を発見!
食虫植物って日本で自生してるんですね…初めて知りました。園芸ショップでよく見るコイツ、てっきり全て海外産だと思っておりました。

こんなところに!!!


あっ トンボが食べられてる・・・(笑) 
人間にも積極的に寄ってくる人懐こいトンボなのです。

飛んで火にいる夏トンボ・・・

源頭部に近づくにつれて日陰がちになり、水が冷たい。
少し寒いなーと思ったところで鉱山廃棄物なのか何かの人工物が見えてみました。
これが目印で、右岸からエスケープしたところで登山道が交差します。
大したツメ上げもなく、ここで遡行終了です。

下山路(13:55)

そのまま登山道より下山しようとしましたが、一旦登山道を逸れてしまってようで、復帰するのに10分程度の藪漕ぎをしました。登山道に出てしまえばトロッコのレール跡があるのでとてもわかりやすいです。道に沿って約1時間半ほどで下山。
登山道の最後に滑川温泉へ行く道と駐車場へ向かう道が分かれています。私たちはそのまま滑川温泉へ行きたかったので敷地の吊り橋の方へ行きましたが、滑川温泉をスルーする場合は、この吊り橋を渡ってしまうと駐車場へ出られなくなるので注意が必要です。(敷地内に入ると通行料がかかります)

下山後、秘境駅で有名な峠駅を見物に行きました。スノーシェードの倉庫のような空間が駅にくっついていて、これがまたかっこいい。

その後は力餅をいただいたあと、飯坂温泉の方へ向かい、2日目の白水沢に向かって南下しました。

前川大滝沢、とても思い出に残る山行でした。
来年もぜひまた夏のシーズンに訪れたい!次の機会に訪れるのも楽しみです。

お疲れ様でした♪


メンバー:本郷(L) 星野 綿貫
山域:吾妻連峰・安達太良山
山行形態:沢登り
コースタイム:
滑川大橋 駐車地点(7:15)ー 滑川大滝(9:30)ー 登山道交差地点(13:55)ー 駐車場(15:45)
地形図:天元台
報告者:綿貫

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