霧に覆われた稜線

日白山


(天候)3月15日:曇

朝7時15分くらいに宿場の湯前の駐車スペースに到着すると既に満車状態。端にぎりぎり1台分の余地があったのでそこに車を押し込んだ。T師は既に到着していて仮眠中。こちらは着替えなどをしたのち、頃合いを見計らってT師に声を掛けて出発準備をする。
準備中に2パーティほどが先行していった。今日の天候は微妙な予報で展望は望み薄なのだが、日白山の人気ぶりは相変わらずのようだ。ただ、2パーティはどちらも通常の登山装備でスキーヤーは1組もいない。

支度を終えてスキーを持ってしばしの車道歩き。除雪終了点からスキーを履いて地王堂川右岸の林道を辿る。
Co1010付近で右手に降りるトレースに沿って左岸にわたり返してスロープ状を左岸の小尾根まで上がる。最初は植林地を縫うように登っていく。

地王堂川を左岸に渡り返す
地王堂川を左岸に渡り返す。
左岸下部の植林帯
左岸の下部は植林帯が続く。

渡り返してから30分ほど登ったところで小休止。うっすらと稜線が望めるので、天候の好転を期待したいところだ。

急登の始まり
このあたりから傾斜が強まる。

そこから先は急登箇所が出てくる。一度傾斜が緩むが、稜線直下100mくらいは結構な角度で斜面が立ち上がっている。キックターンを繰り返しながらじりじりと高度を上げていくが、途中で2度目の休憩。傾斜が急なので、足元を少し踏み固めてスキーを脱ぐ。斜度があるからスキーを履くのがちょっと大変かもと思っていたら案の定出発しようとしたところでスキーを履くのに難儀をしてしまった。

稜線が姿を現す
薄日が差して稜線が姿を現す。
急傾斜の斜面を登る
急傾斜の斜面を登る。

もう間もなく稜線だがトラバース気味に高度を稼いでいたところで、嫌~な斜面に突入。
急傾斜に加えて、凍った雪面の上にうっすい新雪が積もった状態。体重を掛けたら上の新雪がずり落ちてカリカリの氷の斜面が露出する。雪面が硬くシールが効きづらい。エッジで支えて慎重に移動しないと即滑落しそうで極めて剣呑である。それでも斜面を数十m進むと、雪が少し緩んで危機を脱した感じになった。僅かな距離だったが肝が冷えた。

稜線まであと僅か
稜線まであと僅かだ。

最後は先頭を交代して、稜線をめざす。T師はトラバースより直登気味に登った方がいいと言うのだが、T師ほど急斜面の直登に強くないので、2度ほど方向を変えながら何とか稜線に到達した。あのまま嫌~な状態が続いていたらそこで敗退になるところであったが、滑落する心配がなくなってほっと一息。
しかし、相変わらずガスが多く展望はきかない。

ガスに覆われた稜線
ガスに覆われた稜線を黙々と進む。

展望のない稜線を黙々と25分辿って日白山頂上。薄日がうっすらと差すタイミングもあるが展望が開ける様子はない。休憩中に、高谷山方面から2パーティが歩いてきた。どちらも7・8人の大人数だ。
タカマタギ方面の尾根にもトレースがある。昨日から坂部さんのパーティがイグルー泊でタカマタギの方に入っているはずだが、計画では日白山も往復するようなので、その際のトレースも混じっているのだろう。こちらは山頂から二居へと戻るので、行き会うことはないが時間差で日白山に集中した感じだ。
昼なので軽くカロリーを補給して、滑降準備をする。

白い視界の山頂
山頂の視界は白一色である。

最初の降りは狭くて急なので気を遣う。1段下ったところから右手の樹林を抜けて広いところへ…と思ったら休憩中の団体から「お汁粉もらってくれ」と声がかかる。一度遠慮したのだが、作りすぎちゃったから是非にと粘られてしまった。まあ人助けということでいただくことにした。お汁粉を啜りながら話をすると、新潟は加茂市からのグループとのこと。5分ほど足止めをくらったが、お汁粉で温まったのでまあ相殺ということで。

その先若干のアップダウンがあるが、スノーシューのトレースの右側を進む。お汁粉タイム中に抜かされたパーティの横を抜き返しながら進む。傾斜が出てきてからは楽になったが、あまり左に出て雪庇から転げないように気をつけて1584.1m峰との鞍部まで降る。そこからは右手の樹林帯をドロップ。
最初の急斜面ではターンの際にガリガリと底を擦る感触があったので、登りの際に際どかった凍った下地はあちこちに形成されていたようだ。一度、剥がれた表層が小規模な雪崩になって斜面を下っていった。なるべくスノーシューのトレースがないところを選ばないとバランスを崩しそうになる。滑りにくい雪ではないのだが、登りで脚を使ったせいかだんだんと疲れが出てきた。急斜面をかわして傾斜が緩んだところで少し休憩を入れた。
でも、そこから先は植林帯の隙間を縫うように降るのでやっぱり疲れる。

下山中に覗いた青空
降りてきたら青空が覗いていた。

右岸への渡り返し地点は、スノーシューのトレースが多いのでどんな感じか確認したいというT師の選択で往路より少し上流の地点を選んだが、林道に上がってからのアップダウンが多くてスキーでは少し大変だった。結果、スキーの際は往路の地点で渡り返すのがベストだという結論に至った。

林道に出てからは、スノーシューのトレースの上はデコボコで滑りづらいので右手の杉林の中を滑る。こちらは傾斜も緩く思った以上に快適だった。除雪終了点からもT師が反対側の林の中を滑って行くので後を追って300mほど貪欲に雪を追いかけてからスキーを脱いだ。

展望はなかったけど、スキーとしては楽しいルートだ。ちょっと筋肉痛になりそうだけど…。
車に戻ってから、目の前の宿場の湯で汗を流して駐車場で解散。
帰りはなるはやで高速に入ったが、結構渋滞して時間がかかった。おまけに、給油をしたら燃料が先月よりもリッターあたり35円の値上がり。困ったものである。


山行実施日:
2026年3月15日
メンバー:
T(L) 古巻
山域:
山行形態:,
コースタイム:
二居駐車スペース(8:08)-Co1140付近(9:25/35)-Co1390付近(10:25/45)-Co1510稜線(11:25/30)-日白山山頂(11:55/12:20)-Co1500圏鞍部(12:37)-Co1160付近(13:05/10)-Co1050付近林道(13:23)-駐車スペース(13:55)
地形図:
土樽
報告者:
古巻

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