(天候)11月2日:晴
10月は会の活動から少し離れてしまっていたので、11月の最初の連休はリハビリ山行としてハイキングを計画。単独になるので、少し長い距離を歩いてみようと地図をひっくり返してシミュレートしてみたが、何となくピンとくるルートがひねり出せず、無難な西丹沢エリアの歩いていない区間を交えたルートで計画書を作って提出した。
アプローチ:西丹沢ビジターセンターまで
西丹沢エリアの中心部は、鉄道駅からバスまたはマイカーでのアプローチになるが、起点の西丹沢ビジターセンターの周辺の駐車場は結構混雑するし、バスも、自宅からだと微妙に乗り継ぎなどが面倒くさい。
う~ん…と少し悩んで、少し手前の駐車場に車を停めて、ちょっとだけバスを使うアプローチを捻りだしてコース設定をした。
東京インターから久しぶりに東名高速に乗る。山行の際は東北・関越・中央の各高速道路を使う機会が多く、東名は久しぶりである。高速道路は路線によって雰囲気(景色だけでなく走っている車の走り方とか交通状況とか、運転しているときの感覚のようなもの)が異なる気がするのだが、東名は走り慣れないので安全運転に徹して大井松田ICで降りる。新東名が開通すれば山北にインターができるようだがまだ暫くは先になりそうだ。
高速からは頂上付近が冠雪した富士山がよく見えた。246号線から西丹沢へつながる県道に入ると目の前に新東名の工事現場が大きく望める。河内川に架かるえらい大きな橋を架けている現場だ。つい10月下旬に橋げたが繋がったようで、名称も「山北天空大橋」に正式に決まったらしい。
その大橋の下を通って玄倉方面・世附川方面への分岐を過ぎ、丹沢湖のバックウォーターが尽きるちょっと手前の中川橋を渡った先にある駐車スペースに車を停める。丁度中川橋の塗装を塗り替える工事をしていて、駐車スペースの半分が工事のため封鎖されていたが、ガラガラで誰も駐車していない。
今日はハイキングなので沢登りと違い支度は手早い。支度を終えた後、歩いて中川橋を渡り返しバス停でバスを待つ。8時9分の始発バスまで10分弱。
バスは定刻に到着。今日は増発が出るほどではないようで、座れはしないがぎゅうぎゅう詰めでもない。終点で降りるが、周辺の駐車スペースは既に満杯。予想通り。うん、手前に停めて正解である。ビジターセンター前もなかなかの人混みで何時もの風景だ。
西沢沿いのトレイルから畦ヶ丸山頂へ
ビジターセンター脇の吊り橋で中川川を渡り、西沢沿いのトレイルを進む。この道も久しぶりだ。雨が続いていたせいか今日は少し水量が多めのようだ。沢ぐつであれば、バシャバシャ渡ってしまうところもトレッキングシューズなので濡れないように歩かねばならずちょっと面倒。
暫し河原沿いを辿り、今日は久しぶりに下棚・本棚も見て行こうと、まず「下棚」と書かれた指導標のところから下棚沢をちょっと遡る。5分ほどで滝の前に到着するが、左の方にロープが張ってあり、岩盤崩落の恐れがあるので近づくなと注意書きがぶら下がっていた。


見上げると岩壁がそそり立っている。ここが崩落するというのはちょっと剣呑である。この瞬間に崩れたら全くシャレにならないのでなるべく離れたところで写真を撮り、本道へ復帰。
10分ほど進んだところから本棚沢をちょっと遡り、本棚へも寄り道。右隣の涸棚にもちょろちょろと水流がある。

本棚沢出合から登山道は河原を離れて山腹に取り付き急登となる。慌てずにゆっくりと高度を稼ぐ。痩せ尾根の善六ノタワを越えて一登りしたところにベンチがあったはずと思ったが、撤去されてしまったのか見当たらない。山頂までいくらもないが、お腹が空いたので1148m峰ピークにあった太い倒木に腰かけて暫し休憩&カロリー補給。


畦ヶ丸ピークまではそこから30分ほど。直前に休憩していたので荷物整理程度で短時間の滞在。眺めがいいわけじゃないしあまりピークっぽくない佇まいである。
畦ヶ丸から二本杉峠を経て細川橋へ
畦ヶ丸の地味なピークから少し下ると避難小屋がある。数年前にリニューアルされて窓の大きな明るい小屋になったが、窓が大きすぎて寒いのではないかと思ったり…。数組の登山者が小屋の中や前のベンチで休憩中。小屋の写真だけ撮って先へ進むと、その先で斜面が崩落している。階段があるが途中で切れ落ちた斜面に飛び出している。以前には地面があったのだろう。ロープが張ってはあるから間違ってそのまま進むこともなかろうが、気づかずにそのまま降りると崖下へダイブすることになる。剣呑だ。



小屋の前から足早に降って、30分で大滝峠上。ベンチに座って昼食休憩とした。途中、大滝橋方面から単独の男性が登ってきて畦ヶ丸方面へと歩いて行った。
“大滝橋はこちら”の表示がロープにぶら下がっているが、ロープで尾根全体が通せんぼされている。特に通行止めの表示も注意喚起の表示もないのだが、こちらへは行くな的なオーラが出ている。以前はこんな風ではなかったと思うのだが、通り過ぎて南下してしまう人が多いのだろうか。それにしても、わかりやすい表示だけで通せんぼすることもないのに…。

腹ごしらえを終えたので、ロープを潜って尾根づたいに進む。概ね南方向へ行けばいいのでわかりやすいのだが、歩く人は少ないのだろう。やや荒れ気味ではある。
少し下った分岐に、古い指導標が取り残されたように立っていた。それ以降は二本杉峠まで指導標殆どなし。ところどころテープ、というかPPひもで目印がついているので、ルートの目安にはなる。尾根が広がったり、方向が少し変わるところで進行方向を誤りそうな箇所が何か所かあった。

屏風岩山は、三角点の側の木に山名標が括り付けてあった。天辺が赤く塗られた三角点は、最初境界杭だと思っていたら、三角点じゃん…。早く言ってよ。本日唯一の三角点か。…いや、畦ヶ丸の山頂にもあったはずだが見逃してしまったようだ。

屏風岩山から二本杉峠までは、同じような樹林帯の中の道が続くが、すごい急下降や嫌なトラバース箇所もあったりするので、山慣れない人向けではなさそうだ。その意味では”通せんぼ”も故あり、ということなのだろう。
大滝峠上から二本杉峠の間は、計画段階では普通の登山道だと思っていたので、実際に歩いたら思ったよりも気を遣う道だったのは誤算だったのだが、ゲーム感覚でルートを見極めながら歩けたのは楽しかった。


大滝峠上から2時間弱、辿り着いた二本杉峠は杉の植林に囲まれて暗い雰囲気。「二本杉どころか二百本杉くらいあるな」というくらいの杉林の中だ。ここで少し休んでから降りようかと思っていたが、あまり寛げる雰囲気ではなかったので直ぐに荷物を背負い直して、細川橋への道を下り始めた。

二本杉峠から細川橋の間は要所要所に指導標が立っており、普通の登山道である。
道の状態は少しよくなったのだが、暖かい時期はヒルが出るようだ。玄倉は既にヒル地帯になってしまったが、県道も越えて西へ広がり始めているのだなあ…。
細川橋までは杉林の中が多く単調な降りだ。沢が近づいてきて、何度かレスキュー訓練を行った場所を過ぎると車道に出る。民家の間を抜けて10分ほどでバスの走る県道に出る。そこから車を停めた駐車場まではバスに乗るほどでもないので歩いて最終行程を消化した。
本日のルート、序盤にダイナミックな大滝めぐりはあるが、途中はずっと樹林の中の登山道で展望は得られず地味なルートだ。まあ、まだ歩いていないけど気になっていたところを歩けたし、今日は歩くのが目的だったのでよしとしたい。ただ、1月ぶりにたくさん歩いたので、脚は少し疲れたのであった。

西丹沢ビジターセンター(8:30)-下棚(9:15/20)-本棚(9:35/45)-善六ノタワ(10:32)-1148m峰(10:47/57)-畦ヶ丸(11:20/27)-大滝峠上(11:57/12:20)-屏風岩山(13:03/08)-二本杉峠(14:13/18)-細川橋BS(15:00)-中川橋P(15:12)