神宮川ヤチキ沢


天候:雨のち晴

夏山行として当班は1泊2日で奥利根のヘイズル沢を予定してましたが、台風が見事に直撃し泊まり山行は中止、日帰り山行への変更を余儀なくされました。台風通過後、仕切り直して南アルプスの入口にある神宮川の「ヤチキ沢」に日帰りで行くことになりました。

ヤチキ沢を遡行して、日向山の山頂まで。(これが山頂のホワイトビーチ!)


「サントリー南アルプスの天然水」の採水地・尾白川に隣接する神宮川の支流に位置するヤチキ沢。山頂は“ホワイトビーチ”こと【映えスポット感】溢れる日向山です。

ヤチキ沢はコンパクトにまとまった短い沢で気軽に遡行できるとの前情報でしたが、
下山終盤の尾根で難所に出てしまい、思いの外アグレッシヴな山行になりました(^^;
かなりの細尾根と崖が続いたり、25m滝横を懸垂下降することになったりしたので、
今回は苦戦した下山の記録も残します。


・アクセス

中央道の須玉ICを降り、甲州街道にて道の駅はくしゅう方面へ。サントリー白州蒸溜所の工場脇の林道を直進。道なりに走った先のゲート前のスペースにて駐車。

ゲート前に駐車できるスペースがあります。


・遡行開始(7:30〜)

■co915入渓 ■傾斜緩の滝連続(ひたすら登り)■ナメ〜巨木 ■逆くの字5m滝 ■小滝連続(ひたすら登り) ■co1100支流

ゲートから歩いて10分ほどでヤチキ沢の下降点に到着します。
入渓後からco1100あたりまでひたすら水流に沿って登りが続きます。

このような感じでひたすら登ります。ひたすら…ひたすらに…‥

Co1080あたりまでずっと・・・

滝、と言って良いのか、傾斜の緩い滝と表現すれば良いのか、ナメ滝なのか…
判断がつきにくい、とにかくひたすら緩傾斜の登りが続きます(表現が拙くてすみません)
直登するような滝はほどんどありませんので、基本的には足で沢を登る感じですが
1箇所c1045付近に3m滝は少し登攀要素がありました。

3m滝。左側より登ります。

途中ナメや巨木など


■10m滝 ■ナメ滝(2つ)■大ハング岩 ■8mくの字 ■大ナメ20m ■ナメ10m ■休憩(co1280)

co1120にやっと現れた、滝らしい滝10m。
右に巻き道もはっきりありますが、今回はロープを出して直登します。

10m滝。ロープを出して右から登っていきます。

石田さんにリードしていただき登ります。
右側から登り、途中で左側へトラバースしていきます。

まずは右から登った先に
めっちゃ滝をかぶるトラバース

一箇所、滝行みたいにズドンとずぶ濡れる箇所がありました。
水量多い時は注意ですね。
その後ナメ滝が続きます。以降はロープ不要です。

ナメ滝を2つ超えていきます。

その後、洞窟のような大ハング岩が出てきます。
柱状節理が横に飛び出しているような形状で中が抉れています。とてもかっこいいです。

大きなハング岩!
かっこいいので横からもう一枚

そのまま8mくの字の滝を越えると、また大きなナメが続きます。
大ナメ20m、10mです。

大ナメ続き


■6m滝 ■3m滝 ■トイ状滝 ■co1320二又 ■co1355水枯れ ■ザレ ■co1400付近ツメて北東尾根へ

少し休憩したのちに、co1250付近に現れる直瀑の6m滝。
こちらは右から巻きました。

登りのルートは難しそうです…巻きました。が。。。
巻いたところはザレザレで一苦労しました。

その後は、3m滝、トイ状の滝で最後です。

3mの滝を越えて
ラストのトイ状滝を越えて、滝は終了です。

co1355付近で水枯れです。
南アルプスの天然水が湧き出てきている、その源泉の場所がまさにここだと思うと少しありがたみを感じます(笑)せっかくなので水を汲んでいきます。

co1355の水枯れ地点。天然水が!湧き出ている!

その後ツメになりますが、道がザレザレでとても歩きにくかったです。
また、道が分かりにくいのでちょっと苦戦します。

明瞭とは言えないザレザレの道が続きます。危ない。
co1420付近でトラバースし北東尾根へ

どうしても日向山山頂へ行きたい!とリーダーの石田さんにお願いして向かうことになりましたが、水枯れ地点から山頂までの道は結構辛かったです。途中で辞めませんか?と声が出そうになりました(笑)
尾根に出ると今度はクマザサが茂っています。道も明瞭ではないのでルートを見つけるのが難しそうです。山頂に到着するギリギリの地点までこんな調子です。
(日向山は道迷いや遭難が多いと言われておりましたがとても納得できます…。)
なかなか開けないですが、奥に空が見えてきまして…

北東尾根の薮を歩いて急に開けた先が…!


・日向山 山頂(雁ヶ原/11:20〜)

日向山山頂の雁ヶ原に到着です!
少し雲がかかってしまってますが、いやーこれは良い!良い眺めです!そして白い!

到着!これが山頂のホワイトビーチ!
鬱蒼とした笹地から急に開けました。

山頂に広がる真っ白なビーチ!…みたいな白砂。珍しいですね。
雲の切間から、北東には八ヶ岳、南西にかけては甲斐駒ヶ岳が眺められます。

山頂でお昼休憩。奥が北杜市街〜八ヶ岳方面です。
とてもテンションが上がったので
端っこの岩崖までかけ出しました!(私だけですが)


・下山(11:50〜)

下山は来た道を少し引き返し、そのまま北東尾根を尾根沿いに下山します。
本来ならば、そのまま問題なく駐車場まで下れるはずなのですが、終盤で道の方角を少し間違えてco1120付近の尾根を左に行きました。

GPSで軌跡を3D地図で見ると…

こうして事後、3D地図で見ると明らかですが、
確実に難しい方の尾根に出てしまいました(笑)

co1120を左に行った先からは、結構な高さの細尾根が続きました。
左右が崖みたいな状態です。

ひえー
写真右側は崖です。(左もそれなりに崖)


ズイズイ進む石田さんに着いていけず、傾斜が強い場所で降りれなくなったため、
懸垂下降で降りさせていただきました。

安全第一です

そして降りた先で最後の難関。
既にここからゴールの駐車場の道がうっすら見えるのですが…

すごい所から出てきました。右側にこの沢一番の大滝が。

結構な高さで、下の状況が全く見えない状態でした。
先に石田さんに降りていただきましたが、30mロープでは足りず、下降途中でさらに30mロープをつなげてくださいました。(どうやって…?!)

また、岩もかなり崩れやすく2番目を行く古巻さんの下降中に落石がありました。
上からだと状況が見えないため、落石の轟音と古巻さんの叫び声が聞こえてかなり恐怖でした。(ご本人は怪我なく問題なかったです!)
ということで、私はビビりながらギコチナイ下降でゆっくり降ります。

無事に全員下降し、降りた先からはすぐに駐車場へ出ることが出来ました。
怖い思いもしましたが、おかげで大滝も見れましたし、良い練習と良い思い出になりました。
しかし下山ルートは事前にしっかり確認しようと心に誓いました…。

お疲れ様でした!

遡行図


山行実施日:
2022年8月14日
メンバー:
石田(L) 古巻 星野 綿貫
山域:
山行形態:
コースタイム:
ゲート前駐車場(7:30)-出合(7:40)-大ハング岩(9:05)-日向山山頂(11:20-11:50)-駐車場(14:45)
地形図:
長坂上条
報告者:
綿貫

“神宮川ヤチキ沢” への2件のフィードバック

  1. F薪

    いや、ほんとにあんな滝があるとはねぇ…
    あのワンポイントで、遡行グレードアップ!でしたね。
    事故なく下山できてよかったです。
    ですし、よい経験にもなったと思います。改めて、お疲れさまでした(^-^)/

    1. RW

      お疲れ様です。
      幻(?)の大滝に出会えた感じで良かったですよね〜(と言っても駐車場からすぐですが)
      本当に全員怪我なくて良かったです。
      お疲れ様でした!

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