川苔谷逆川(体験山行)


晴れ

異例の速さで梅雨が明けてから連日の猛暑が続いています。
今回は体験希望者2名の方と共に奥多摩の逆川へ行った報告です。

7月10日(日)7時28分、奥多摩駅発東日原行のバスに乗車。
猛暑のせいか日原行のバスは思いのほか空いていていました。
バスに揺られること10分、川乗橋バス停で下車。降車したのは我々のパーティだけでした。もう低山は厳しいですかね。

林道をてくてく歩く 良いウォーミングアップ。この時間を活用し体験者とコミュニケーションをとる。

川乗林道は斜面崩落のためしばらく工事で車も人も通行禁止でしたが工事が終わり人は入れるようになっていました。
*その後、警察の規制テープが巻かれ、現在は再び登山者も侵入禁止となっています。
入口ゲートはダイヤル式の錠がかかり車は侵入できません。お車でお越しの際は少し下流にある管理釣り場「トラウトカントリー」の有料駐車場をご利用すると良いと思います。1日1000円、歩いても10分程度です。この場合はウスバ林道を竜王橋へ進むと周回出来ます。

下降点 ゲートから二つ目のカーブミラー。
簡単にノットの確認 その後ブリーフィング。

ゲートから歩くこと20分、カーブミラーの脇から沢に降ります。
装備を身につけてから体験者にロープの結びを確認し全員でルート確認。
今日は体験山行なので我々が楽しむ、と言うより沢登りをどんな風に楽しんでいるのかを知ってもらうのが目的。この楽しいと感じるポイントがマッチするかがとても大事だと思います。こちらから「ねっ、楽しいでしょ?」と一方的に押し付けるのではなく会話を通して体験者が何を求めているのかを感じ取ります。
危険箇所以外はなるべく手を出さないように気をつけます。

人数が多いため間隔をあけて待ちます。

川苔谷から逆川へ進みます。逆川の出合いは少し上流で右から流れ込みます。
沢までは陽射しが届かずいい具合に涼しいです。奥多摩の沢らしく陽が入らず薄暗いですが苔の緑が引き立ち奇麗です。沢の水が冷んやりといい具合です。
今回は体験者2名を含め7名と大所帯パーティ。
オーダーは石田(L)、体験者(H)、伊藤、高森、体験者(S)、牛久、坂部です。
ところで、小さい沢を大人数で歩くときは先頭と後方で沢の印象が変わって来ます。水の中を歩く時に底に溜まった葉や土が掻き回されて水が濁り底石が見にくくなり歩きにくくなります。これは後続が少し上流側を歩けば回避できる話ですが問題は「臭い」です。水根沢も似た感じですが水量が少ない割に釜や淵が多いと底に葉が溜まります。沈んでいる分には匂いませんが攪拌されると途端に匂ってきます。非常に印象が枠悪くなると思います。個人的には小さな沢は多くても3人くらいが適当なのではないかと思います。

3m滝 体験者Hさん、手足の置き場を考えながらボルダーチックに登っていた。
三点支持を確実に取り安定感があります。
7m滝 ロープを出して一連の流れを体験してもらう。
トップの動きをよく見てイメージを固める。
思い切りが良かった。
同じく体験のSさん ダイナミックな動きで飄々と登っていた。
左手の大岩の裏を水が回り斜面の崩壊とともに岩が崩れ落ちてきていた。 以前たは違った流れになっていた。
水量は少なく小さな沢。
ラストの坂部さんを迎える。
体験者Sさんを見守る高森さん 見守るがあれこれと口は出さない。
Sさんは若者らしく積極的に泳いでいた。頼もしい!
アクセントとなる場所で地形図を見て位置の確認をする。
この辺りから魚が確認できるようになった 。しかし小さい魚ばかりだ。
滑ってドボン!
深いためどこも打たなかった 直ぐにリトライ!良い泳ぎっぷりだ。
恐らく今回の核心部 水流の左側に立ち中間にある残置スリングを掴めれば何とかなる。
上手く左のステップに乗りました。
白泡の下を探りながら少しずつ進む。白泡の下は足で探りながら歩を進める。深くなっているとは限らない、水面に凹凸があれば水面近くに石があり浅くなっていることもある。
ガイドブックにも記載があり良い目印となる「大岩」 行程の約半分の地点。 この先で右から大ダワ沢が合わさる。
Sさんはシャワーが好みのようだ 気持ちよさそうに浴びまくっていた。私も後に続くが段々冷えてきた(笑)
体験者は二人ともラバーソールだったので足の荷重に気を使っていたが二人とも慎重かつテンポよく登っていたので見ていて安心だった。
アスレチックみたいなトイ状滝 ツルツルではないので登りやすい。
二人ともとてもスムーズに登られていた。
高森さんがリードし後続をフォロー なんで入れ替わったんだっけ?
ウスバ林道下の10m滝 今回はここまで。以前より苔が増えたかな。
Sさん Hさんともにこれから一緒にいろいろな沢に行けたらいいです。
滝上でラストの坂部さんを迎えます。 お疲れ様です。
下山はウスバ林道を約1時間30分、鳩ノ巣駅へ 脱渓したとたんムッとした空気に包まれた。

今シーズン3回目となる体験山行はお二人の希望者と行った。
問い合わせ以降、メールでやり取りをして例会にも足を運んでいただいたうえでの参加であった。
お二人ともメールに対するレスポンスが早く、やる気と積極性が感じられた。
今期はすでに1名の入会者があったがさらに仲間が増えてくれればこれほどうれしいことは無い。会メンバーの高齢化が進み、行ける沢の選択肢が限られることの無いようにこれからは若いメンバーも必要だ。

ネットやSNSで簡単に情報を入手でき、仲間を募ることが出来るようになった現在、もしかすると山岳会に入る必要なんてないのかもしれない。山岳会に所属していなくても難度の高いルートを遡行するのも特別なことではなくなってきている。
そんなご時世の中で当会に興味を持っていただき仲間に加わってもらうには当会ならではの「売り」が必要だと思い会の新人担当として「流の売り」を探し続けているがなかなかこれといった答えが見つからない。”沢をメインにやっている”、それでもいいがそれなら内容にも拘りたい。私も少しずつ会に慣れてきて好みの沢が分かりかけてきた。自分で計画を立て、遡行回数も増やせて行けたらいいと思う。
幸い頼もしいメンバーが付いている。経験を重ねていくうちに今は見えない山岳会の意義や価値が見えてくると思う。

楽しさだけじゃない何かがあるはずだ。

体験いただいたHさん、Sさんお疲れさまでした!
ご縁があり、仲間に加わっていただけたら嬉しいです。

 

遡行図

 


山行実施日:
2022年7月10日
メンバー:
石田(L) 坂部 高森 伊藤 牛久 体験者H,S
山域:
山行形態:
コースタイム:
川乗橋(08:00)-下降点(08:20)-7m滝(09:10)-大岩(11:40)-ウスバ林道下10m滝(14:00)-大ダワ(14:30)-鳩ノ巣駅(15:40)
地形図:
武蔵日原、奥多摩湖、武蔵御嶽
報告者:
牛久

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