大中子山

(天候)3月23日:曇ときどき雪

昨年の4月、至仏山へスキーへ行った際に偶然遭遇したぼくの山スキーの師匠である、I師、T師から檜枝岐のスキーへのお誘いがあった。今シーズンから山スキーを再開した坂部さんにも同行を打診したところ大丈夫とのことだったので、まだ雪深い檜枝岐へ1泊2日(麓に泊まって日帰り2本だけど)のスキーツアーへ出かけて来た。

初日は、朝道の駅尾瀬檜枝岐に集合して舟岐川右岸の大中子山へ。
舟岐林道を燧の湯前から500mほど入ると除雪終了点になる。折よく2台分のスペースが空いていたので車を停めて身支度を整える。

舟岐林道の除雪終了点で身支度を整える
舟岐林道の除雪終了点で身支度を整える

天気は、今にも雪が落ちて来そうなどんよりとした天候であったが、歩くのには支障なさそう。平らな林道をシールを付けたスキーで歩きはじめる。
林道にはスノーモービルの軌跡が刻まれている。1kmほど林道を歩くとスノーモービルの軌跡は右手に見える橋を渡って取水ダムの方へ。一瞬そちらに引き込まれそうになるが、まだ舟岐川を渡る橋にしては早すぎる。左手のノートラック(うっすらと過去のトラックが窺えるが)の林道をさらに上流に進む。

スノーモービルの軌跡を離れて雪の林道を進む
スノーモービルの軌跡を離れて雪の林道を進む
少し雪がちらついてきたかな...
少し雪がちらついてきたかな…

一ノ岐戸沢出合の手前、地形図で1031m標高点の記載があるところで林道は舟岐川を左岸に渡っているが、ここは渡らずに左手の尾根へ取り付く。大中子山へはどこかで一ノ岐戸沢を渡らねばならないが、折よく使えそうなブリッジが架かっていて、それを渡って地形図の大中子山三角点から北側のピークの西尾根へとハイクアップを続ける。

一ノ岐戸沢のスノーブリッジを渡る
一ノ岐戸沢のスノーブリッジを渡る

最初は、かなり急登かつ樹林がまあまあ濃い。帰りはちょっと苦労しそうな予感を抱きながら、黙々と登っていく。

静かな樹林帯の登高
静かな樹林帯の登高

1時間半ほども登ると傾斜はやや緩むが、降雪が続き風も出てきた。もともと今日は天候に望みは持っていたなかったのだが、このペースだと山頂までは届かなそうだ。さらに1時間ほど進んだが、既に13時近くになっており、降りも樹林帯でどれくらい時間がかかるのか読めないため、1580m地点付近から安全を期して引き返すことにした。小雪のちらつく中、風を避けてシールを外し、それぞれ滑走準備を整える。

滑降準備開始
滑降準備開始!

下りはやはり樹林が濃いのでちょっと大変。快適な斜面はほぼ皆無なので、樹林をかわしながら何とか降りていく感じだ。
I師は年季の入った滑りで狭い隙間も上手に通り抜けていく。T師も滑り易そうな斜面を選びながら力みのない滑りで続くが、古巻、坂部両名はなかなかふたりの域には達しておらず、ところどころでどう降りるか悩むことになる。

さて、下りますか...
初日はここまでとして、滑降を開始する

終に最後の急斜面で坂部さんはスキーを脱いでツボ足で降って行ったが、意地でスキーを履いたままの古巻とスピードはさほど変わらない結果となった。

登りで一ノ岐戸沢を渡ったところを再度渡り返し、傾斜の緩い樹林をだらだら降る頃には、脚に乳酸溜まりまくりな状態である。舟岐林道へ出てほっと一息。
そこからは、ヒールを解放してスキーを漕ぎ漕ぎ除雪終了点へと戻った。やれやれ…

だが、今回のお楽しみはスキーだけではないのであった。
今日は燧の湯近隣の民宿へと泊まり、明日の長須ヶ玉山に備えるのである。宿に荷物を置いてまずは燧の湯で汗を流す。諸物価高騰のあおりを受けて一般1,000円まで値上がりしてしまい、最近足を向けていなかったが、村内に宿泊すると無料で入れるチケットを貸してくれるのでありがたい。久しぶりに硫黄泉臭が微かにするお湯につかって寛ぐ。サイコーである。

そして、宿に戻ってからの夕食は山菜尽くしで、ビールから地酒へとお酒も進むラインアップであった。
檜枝岐の宿はどこに泊まっても、美味しくて寛げてこれまたサイコーである。イワナ料理、山菜料理をつつきながら杯を傾け至福の夜は更けていくのであった。
しかしあまりにサイコー過ぎてちょっと飲みすぎたか…。

民宿の料理は山菜尽くし
山行後のお楽しみはイワナと山菜と…

メンバー:I(L) T 坂部 古巻
山域:帝釈山脈
山行形態:スキー 個人山行
コースタイム:
舟岐林道除雪終了点(9:18)-1031m地点付近(10:00)-Co1080付近(10:20/35)-1580m地点付近(13:10/35)※引き返す-舟岐林道(15:24)-除雪終了点(15:55)
地形図:檜枝岐・帝釈山
報告者:古巻

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