(レスキュー訓練・春A班)大野アルパイン入門道場


天候:小雨

丹沢の細川沢下流堰堤付近でレスキュー訓練を行う計画でしたが、天候が雨のため場所を変更して実施しました。
変更場所は、東吾野駅より徒歩5分にある「大野アルパイン道場」さんです。

「大野アルパイン道場」。今日1日お世話になります!

半屋内のジムで、ボルダー壁がいくつかあり、ロープワークなどの練習が本格的に行えます。1人あたり道場使用料500円と、トイレ使用料100円をお支払いしました。

本日実施した訓練メニューです。

①救急薬品の確認
A班B班合同で救急薬品の確認です。山行ごとに救急薬品を持っていく担当を決めています。
計画書記載の救急品は最低限持っていくとして、他プラスアルファとして傷口を洗い流すための水道水、ポイズンリームーバー、虫刺され薬など山行に応じて用意します。お薬などは各自必要な分を個人で持参していきます。
この機会に自分がもっている救急品の不足分や、交換が必要なものはないかなど確認しました。
あと、必須個人装備の「ココへリ」は、山行時に持っていないと賠償保険の対象にならないとのことで、必ず持っていくよう改めて周知されました。

お互いの救急薬品の確認。

 

②ツェルトの設営
個人装備の必需品・ツェルトの設営です。遭難してひとりはぐれてしまった、、、一晩ビバークしなければいけない時に使うツェルト。
1人用のものや2~3人用などツェルトの大きさはそれぞれ好みによるようで、人によってサイズが違いました。

私が持っているツェルトは一人座って過ごせるぐらいの、横になって寝るには小さいくらいの大きさです。幸いなことに今まで出番はなく、今日初めて広げてみました、思ったより小さく薄い。。。
ツエルトの端についている輪っかにシュリンゲを通して、木にかけたりして設営します。実際に使う場面がきたら非常事態&余裕なし状態だと思うので、すばやく設営できるようにしたいです。

ツェルトの設営。中に人が座ってます。

 

③搬送法
ドラッグ法(2人の場合)、吊り上げ法、支持法(3人の場合)、ヒューマンチェーン法(4人の場合)、背負い搬送(シュリンゲを肩にかけて背負う、ザックを使う)など、搬送の方法はいろいろあります。シチュエーション、人数、負傷者の程度、搬送する側の体力などによって、選択できる搬送方法が変わってくると思います。
なかには実用的ではないかもと思う搬送法もありますが、いろんな搬送方法を知ることで実践で柔軟に対応できればよいと思います。

ドラッグ法(2人の場合)

 

雨具を使ったザック搬送。余裕ですね。

負傷者の意識の有無によってもだいぶ違うと思いました。意識がない人を背負うのは実際にはもっと大変だと思います。負傷者が体格がいい人だった場合、私は背負えるかどうか自信がありません。

意識がない人の背負い法。かなり大変。

③救護措置~心肺蘇生の練習~
スク―マンを使用しての心肺蘇生の練習をしました。
1分間あたり100回~120回のテンポで圧迫し続けます。成人の場合胸骨が約5㎝沈むように圧迫します。強く・速く・絶え間なく・圧迫解除(元の高さに戻す)がポイントのようです。(HP「スク―マン 心肺蘇生の手順」より)。

これが結構な力が必要で、力をいれないとちゃんと圧迫されません。毎回とても疲れます。

スク―マンで心肺蘇生の練習。ちゃんと圧迫できるようになりたい。

④ロープワークの確認
ハーネスに結ぶエイトノット、ラビットノット、トップのビレイのセット、ロープ同士をつなげる本結び、シートベンド、フリクションノットのロープワークを各自復習しました。
フリクションノットは登り返しなどに使いますが、いくつか種類があってどの結びを使うかは人によって違うところがあります。そもそも名称を聞いて結び方が一発ででてこないので、ロープワーク本で復習もかねて確認してみました。

・プルージック(定番。プルージック用のシュリンゲ径4㎜が、メインロープ径8㎜と相性がよくばっちり効きます)
・ヘッドオン(シュリンゲをロープに巻き付け、下の末端を上の輪の中に通し、下に引っ張って締める。)
・マッシャー結び(シュリンゲをロープに巻き付け、両端の輪にカラビナをかけてとめる)
・バックマン(バッチマンという表記もあり。シュリンゲをかけたカラビナの背中をロープにあわせてカラビナとロープを一緒に巻き付けていく。)

バッチマン、ヘッドオンはほどきやすいので登り返しに使用するとよいようです。

ロープワークのお手本を見せてくれる坂部L

ここで午前の訓練は終わり。
お昼休憩をはさんで午後の訓練開始です。

⑤自己脱出
ぶらさがっているタイヤを事故者とみなします。タイヤを固定していたロープを緩める(=事故者が墜落)と、いい感じの衝撃。良い練習になりました。
エイト環で仮固定、メインロープにブルージックをして荷重を移します。仮固定を解除、バックアップのためメインロープをエイトノットで結ぶ、事故者を救助しにいきます。この一連の動作を各自行いました。

自己脱出の練習。

⑥介助懸垂
自己脱出からの流れです。
自己脱出を行ったら、救助者はロープを持って高巻きして登ります。振り分け救助のシステムを作り、事故者のところまで懸垂下降で降り、振り分け救助をして事故者を抱えて懸垂下降します。
各自、事故者と救助者の役を交替しながら行いました。
登ったところが不安定な場所だったりすると、振り分け救助のシステムはあらかじめ作ってから登ったほうがよさそうです。

救助者・坂部L、事故者・古巻さん。安全を期して綿貫さんが坂部Lの安全確保中。

反省点は、事故者をちゃんと支えながら介助懸垂するのが上手にできませんでした。事故者が足をケガしていたり意識がないといった場合は、相手の全体重を支えるので自分も一緒に振られてしまう可能性があります。
振り分け救助のシステムの作り方も今一度復習してみたいと思います。

介助懸垂中の古巻さん。支え方が上手い。

⑦ライジングシステム(1/3 、 1/5、 1/6)
ザックや人を引き上げる時、力を分散させて引き上げるシステムです。
数字が大きくなるほど引き上げる力が少なくすむが、その反面仕組みも複雑になりロープの長さも必要になります。
実際に人やザックを使い、システムのセット方法や、どのくらい引き上げる力に違いがあるのかを確認しました。

ライジングシステム1/3。少なくともこれだけでも覚えておきましょう。

⑧ディスタンスブレーキ
介助懸垂は救助者が1人だった場合の救助方法でしたが、ディスタンスブレーキは救助者が2人以上いる場合です。上でコントロールしながらビレイする人と、救助者とにわかれてシステムの確認を行いました。

⑨登り返し
大野アルパイン道場では上からロープがセットされているので、登り返しの練習もできます。
私はプルージックでやってしまい、シュリンゲ4㎜の3巻きですぐ締まって上にずらすことができなくなりました。プルージック以外のバッチマン、マッシャー結びなどを使ったほうがよさそうでした。自分が登り返ししやすいシュリンゲの長さや結び方など、あらかじめ決めておくといいです。

登り返し中。

以上で訓練が無事終わりました。

道場を運営している大野さんのご厚意で、ご自宅横の素敵空間で過ごさせてもらいました。みずゆきメンバーと大野さんとで暫し歓談。ユーモアを交えてお話される大野さん、気さくな人柄が素敵な方です。また他の計画で、きっとお邪魔させていただくことになりそうです。
会の活動に参加するのが久しぶりだったので、みなさんと訓練を実施できたことが嬉しかったです。

東吾野駅から見る、線路と桜。帰りには雨も上がっていました。

山行実施日:
2023年3月26日
メンバー:
坂部(L) 古巻 綿貫 星野
山域:
山行形態:
コースタイム:
訓練開始(9:30)-昼休憩(12:25/13:00)-訓練終了(16:20)
地形図:
飯能
報告者:
星野

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