霧ヶ峰(車山〜蝶々深山)

天候:晴(時々曇り)
気温:山頂付近 -14℃

厳冬期の冬山シーズン真っ只中。2022年は例年より寒冬で、日本各地で大雪警報や強烈な寒波が続いております。本日も当初は谷川の日白山の予定でしたが、強風・雪崩注意という悪天候だったため、急遽霧ヶ峰へ変更に。霧ヶ峰はとても快晴で、絶好の雪原ハイク&登山日和となりました。

このすばらしい景色!

今回はリーダーの古巻さんと私の2名で霧ヶ峰の車山~蝶々深山を周遊してきました。
古巻さんはスキー、私はワカンでの雪原ハイキングです。先日、当会で企画していただいた雪上訓練以降、私は初のワカン歩行実践となります。


冬山に慣れていない初心者にとって、ワカンの有り難みがイマイチわかりませんでしたが、
山行後の今となっては、ワカンは雪原歩行にとって必須であり神具であると確信します。


素晴らしい道具ワカン。今回の山行で必要性を十二分に実感しました。

古巻さんはスキーで登ります。
私はワカンで(古巻さんにお借りしました)

車山と蝶々深山に向かって出発です!


・アクセス

中央道 諏訪ICより県道424号方面へ、ビーナスラインを通り車山方向に進行。
「霧ヶ峰富士見台駐車場」にて駐車し、この脇から登り始めます。

富士見台駐車場。この時点で展望が素晴らしい。


ビーナスラインは先週の雪崩の影響で、富士見台駐車場〜車山高原スキー場間が通行止めになっておりました。情報が不確定だったので、ビーナスラインが通行できないかも…とハラハラしながら現地に向かいましたが、富士見台駐車場まで問題なく通行できました。

ここまで通れてよかった!


駐車場で用意を済ませて、登山開始です。
車山と蝶々深山に向かって出発です!




・車山 登山開始(09:40〜)

駐車場のすぐ脇よりそのまま車山山頂に向かって200mほど登りになります。山頂まではトレースがあるため、そのまま真っ直ぐ山頂を目指します。

張り切って出発!

 

が、

ズボッ


・・・。

歩けない。。。

足が沈んでしまって歩けない。


初めはワカンなしで試しましたが、すぐに歩行困難になり早々に装着。しかし装着後もかなりの頻度で踏み抜きが発生しました…。太もも位までズボッと行ってしまうようなフカフカの雪。この雪原の下はどうやらヤブ地帯らしいです。随所に落とし穴が仕掛けられているような感覚で、歩行がかなりキツかったです。

一方、どんどん進む古巻さん。スキー板の浮力って凄いです。
とはいえ、ワカンをつけるとだいぶ歩けます!素晴らしい。

 

歩行に苦戦しつつも、真横には八ヶ岳の大パノラマが広がり、この景色にとても癒されます。
とても綺麗ですねー

真横に広がる八ヶ岳連峰
あれは赤岳でしょうか(違ったらスミマセン)


斜面をひた歩くこと1時間半弱。
山頂に到着です!

やったー!
フォントの可愛い看板
こっちが正式な看板でしょうか


山頂には展望テラスとその横に気象レーダーがあります。奥へ行くとスキー・スノボのゲレンデに合流し、反対側にはゲレンデのリフトが出ておりました。

すごく目立つ気象レーダー
ゲレンデの上は沢山の人で賑わってました。


ゲレンデを背に車山湿原の方向へ、次のピークの蝶々深山に向かいます。

スキー・スノボの方に混ざってゲレンデコースを通過。(失礼します

 

ゲレンデコースより先は、ほとんど人通りがなくなります。
歩いて行くと程なくトレースもなくなってきて、蝶々深山までの道は結構迷いました。

この先からは人の気配が一気に無くなります。
トレースのない、こんな雪原をひたすら歩きます
穏やかで静かで、とても素敵な世界です

 


そして蝶々深山の山頂に到着!

山頂感が全くなく見つけにくかったです。看板がなければ素通りしてたかもしれません(笑)
雲が多くなってきて、太陽が隠れるとやはり寒いです。

山頂らしかぬ山頂。背景には北アルプスが。


このあと霧ヶ峰湿原の方まで行くか悩みましたが、トレースがなく道が難しそうなので、このまま沢渡方面までぐるっと周遊しながら下っていき車山肩の駐車場側へ出ることにしました。



蝶々深山を後にして、また静かな白銀の世界を歩いて行きます。

ひた歩く



ここで遠くからなにやら呻き声が。


あっ

古巻さん、本日の1コケ。


古巻さんが雪でバランスを崩され転倒!
しかし転けた姿もサマになるこの絶景。素晴らしいです。
あまりにも美しく劇的に撮れたので、別アングルをもう一枚貼っておきます。

壮大で美しい劇的なコケ。(リプライ

 

森林が見えてきたら、その先にはヒュッテがあり車山肩に続く道へ出られます。一旦お昼休憩を挟み車山肩に向かいます。

森林が見えて来ました
ここでお昼をとります
古巻さん本日2回目のコケ。


※古巻さんのコケてる写真ばかりを載せてますが、
私は30回ぐらいはコケてます



森林を通り沢渡まで来たら、後は車山肩駐車場に向かって最後の登りになります。
ここからの斜面も相当大変でした。

雪原。車山肩までは斜面です。


緩やかな登りが続きますがここからがまた地獄の踏み抜きゾーンの始まりです。
酷いところでは10歩歩いて1回は踏み抜く、というようなユルッユルの雪面。
最終的には2足歩行を諦めることになりました。

ほふく前進的なスタイルに…

 

風景は相変わらず素敵なのですが…
雪にハマって身動きとれません(埋まってます)

ちなみにこの時の踏み抜きで右足をグキッと痛めました。。。




そのまま車山肩駐車場まで雪原を歩いた後は、ビーナスラインの道路上を通り、富士見台駐車場まで戻って山行終了です。

車山肩駐車場まで登ります
車山肩駐車場を越え、ビーナスラインの車道を戻ります。
富士見台駐車場に到着!!

山行は終了です。
お疲れ様でした!!

 



このような雪原の歩行が慣れていなくてかなり大変な思いをしましたが、
この日の風景が本当に素敵だったので全て良しでしょう。


澄み渡る青空に白銀のコントラスト。

素晴らしい風景の数々でした。


雪山、サイコーです。

 

 


メンバー:古巻(L) 綿貫
山域:八ヶ岳
山行形態:ハイキング
コースタイム:
霧ヶ峰富士見台駐車場(09:30)-車山(10:50)-蝶々深山(11:40)-沢渡(13:50)-霧ヶ峰富士見台駐車場(15:30)
地形図:霧ヶ峰
報告者:綿貫

“霧ヶ峰(車山〜蝶々深山)” への2件の返信

  1. 1コケ目は、シールを付けたまま下っていて吹き溜まりに足を取られたのです。
    2コケ目は、踏み抜いたんです。スキーでも踏み抜くとは、霧ヶ峰はオソロシイところです。

    1. スキーでは通常は踏み抜かないのですね〜羨ましいです。
      沢渡の所は道幅が狭かったですもんね。
      それにしても綺麗な写真です。(蝶々深山1コケ2枚目写真がお気に入りです!)
      ネタにしてごめんなさい(笑

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