日和田山岩トレ

桜の開花、満開の便りが各所から届くなど、すっかり春めいてきた。いよいよ沢登りもシーズンインとなる。今回は高森さんにお付き合いいただき、先日参加できなかった岩トレ補講を日和田山で行った報告です。
天気予報では、晴れるものの最高気温は13度とそれほど暖かくは無いとのこと。風が無ければ運動するには丁度いいかと予想していた。

8:45
岩場集合、他に1パーティーが準備を始めていた。あまり混雑すると利用できる支点が限られてしまうので空いているうちになるべく登るように準備を急ぐ。

今日の目的
私→①指の回復具合の確認、②リード登攀
高森さん→①セカンドフォローの手順確認、②懸垂下降
また、2人なのでテンポよく動き、登攀回数を増やす事、会の岩トレで登ったことのないルートにもチャレンジしようと打ち合わせた。

9:00
まずフェルトの沢靴で。
女岩の右面にトップロープを張り、登攀と下降練習。
途中で仮固定作業姿勢やセカンドフォロー操作での登攀など各自工夫しながらそれぞれ数回行いウォーミングアップ。
指は大分スムーズに動くようになったがまだ細いものが握りこめないのでとても慎重にビレイを行った。

チムニーを楽しむ 沢の現場では良く出くわしそうな形状ですね

その後、左面に移りチムニーを突破するルートに挑戦。沢の本チャンでも出くわしそうなルートで楽しかった。
沢靴での登攀は久しぶりだったが、ちょっと難しいルートになると不意に滑りそうな気がして怖くて仕方なかった。不安感を抱えての登攀はついつい手のホールド頼りになり余計に力が入ってしまった。これが足裏感覚の麻痺というやつかな?それでもここまでテンポよく連続で数回登ったので一旦小休止を挟む。
人もまだ少なく、おかげで沢山登れているので二人とも大満足。

休憩後はチムニーの左隣のボロボロな岩のルートを登る事にした。
これも本チャンでよく出てきそうなルートだ。いつポロッと抜けるか分からない脆い石を見破り、安全なホールドを見つけ突破する楽しさを味わいながら登った。
懸垂下降時に落石を起こさないように足を運ぶ癖をつける練習にもなるし、地味だけど良いルートだなと感じた。危険察知能力を磨くのにうってつけなので会の新人さん達にも是非登ってもらいたい。

11:30
訓練に良いルートを見つけた後は男岩に移動し東面のルート名はついてないものの現場によく出てきそうな所を探しトップロープで登った。中段まで登ったあと左から回り込みながら抜けたが左足を乗せるステップが見つけられるかがポイントだった。
高森さんはこのルートにとても相性が合ったらしく、とてもスムーズに登って行った。このルートから時間短縮も兼ねてロアーダウンで降りることにした。

12:00ー12:30 昼食
昼食後は午前の最後に登ったルートの直ぐ左をリードで登った。初めてのリードなので易しそうな所を選んだ。ポイントは中段にあるスラブっぽい個所の通過となったがピンが適所に打ってあるので落ち着いてヌンチャクの向き、ロープの掛け方など確認しながら登れた。
リードで登る際の注意点として、事前の準備がとても重要だと感じた。
ヌンチャクの数は勿論、ロープの流れはどうなる?長ヌンが必要な個所はないか?また、数は?カラビナのゲートの向きは?などしっかりイメージを作ってから登らないと疲れたり行き詰まってしまうと感じた。

マルチピッチの練習もしたかったが、男岩で一番長く取れるルートを朝からずっと使用しているグループが居て、頼んだものの結局空けてもらえなかったため西面へロープを張り登攀要素を上げたルートに取り組んだ。
西面の左から順に登ったが、一本登ったところでいよいよ手が攣り始めた。水分補給のために小休止。
流石にフェルト靴じゃきついよね、ってことでクライミングシューズに履き替えた。

 

冬の自主練用に購入した新しいシューズの本領発揮だ。
岩壁に取りついてみて改めてびっくり。さすがの安心感。足で登るってこう言う事かと実感できたような気がした。左から順に3ルートを登り満足したので終了となった。
西面は沢登りのための岩トレ、というよりクライミングを楽しむためにあるルートと思うが、単純に楽しめるので次回は松の木ハングとその右のコーナーの直登ルートにチャレンジしたいと思った。

今日は一日を通して人も少なく非常に快適に練習できた。
指の状態も、余ほどのところでなければ問題なく山行できるまで戻ったと確認できた。
いよいよ沢に出掛けらるかなと思うととても嬉しい。

15:30 終了

 


メンバー:牛久(L) 高森
山域:奥武蔵
山行形態:岩 訓練山行
コースタイム:
岩場(9:00‐15:30)
地形図:奥武蔵
報告者:牛久

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