(天候)7月13日:晴
毎年のように(年によっては何度も)近くを通って気になってはいたが、何となくいつも素通りしてしまっていた南会津の湿原を訪れた。
翌日は会津駒ヶ岳への登山を控えているのだが、行きがけにどこか軽くウォーミングアップをと思い、ならば気になっていた場所を歩いてみようと考えて実行した次第である。
当日の早朝に自宅を車で出て、東北道の西那須野塩原インターから通いなれた道を進む。会津田島の市街から駒止バイパスに入りしばらく走ると、右に「駒止湿原入口」の看板が現われそこを右折する。看板によると駐車場まで6.7kmである。バイパスから駐車場までは駒止峠越えの旧道で道幅も狭い。ただ、走りにくいということもなく、すれ違う車も殆どなかった。駐車場には車が10台ほど停まっており、入り口付近では地元の方が整理員として従事されている。
駐車場のトイレを借りてから駐車場の奥の方に続く道へと歩を進める。
会津田島側から大谷地、白樺谷地、水無谷地と大まかにエリアが分かれているが、大谷地を周回する道は時計回りの一方通行である。

湿原入口から30分弱で一旦管理用の車道へ出る。
大谷地ではところどころニッコウキスゲの花が咲いていたが、盛りはもう過ぎている様子で、緑色の実になっている株が多かった。


車道から白樺谷地に進むと、ヤマドリゼンマイの株が群落となっているところが多くみられたが、花はあまり多くなく、花を楽しむなら6月くらいの方がよさそうな印象を受けた。
ただ、空が開けた広々とした湿原をのんびり歩くのは気持ちがいい。尾瀬ほど人が多くないのも静かで好ましい。

白樺谷地、水無谷地と進み、昭和村側の駐車場まで50分。昭和村側は国道が災害復旧工事中で通行止めのため一般車は入れないので静かでひっそりとしている。

帰路ものんびりと湿原の景観を愛でながら歩いて大谷地から管理用道路へ出るところへ戻ると、そこからは管理用道路をそのまま進む一方通行になっている。


車道をそのまま歩くのは味気ないが、ところどころで谷地の景観が開けるのを楽しみに先へと進む。
20分弱で「ぶなっこ遊歩道入口」の看板が現われるが、そのまま車道を歩くよりは面白そうなのでぶなっこ遊歩道へと足を踏み入れてみた。

10分ほどの寄り道であるが、ブナ林の中に歩道が拓かれていて静かな道を歩くことができる。遊歩道から車道に戻ったところからは数分で出発した駐車場になる。
まだお昼を少し回ったばかりだが、昼食は持参したおにぎりで済ませてしまったので、明日に備えて檜枝岐に向かった。

南会津町側駐車場(9:35)-管理用道路(10:00)-昭和村側駐車場(10:50)-管理用道路(11:35)-ぶなっこ遊歩道入口(11:58)-ぶなっこ遊歩道出口(12:09)-南会津町側駐車場(12:13)