(天候)3月29日:晴
2日目、少し早めに朝食にしてもらえたので、朝食をしっかりと食べて出発。

除雪終了点から先も雪が溶けて路面が出ていたが、溶け方が中途半端で車で進むとはまりそうなので除雪終了点に車を停める。福島ナンバーの車が1台停まっていた。
雪の繋がっているところを無理やりシールで進むが、何か所か雪が切れたところがあり、そういう箇所は地面を直接歩くことになった。
地形図に1031m標高点の記載がある牛首橋を過ぎると積雪はだいぶ増えたので、地面をシールで歩くことはなくなった。除雪終了点から1時間ほどで左惣沢を渡る橋に到着。沢を見ると橋のところで完全に開いている。



まあ、何とかなるかというT師の判断で、右岸の台地状に取り付いて上流へと向かう。渓が狭まった箇所ではぎりぎり通過できる斜面もあり慎重に進む。
Co1250くらいから上流はところどころブリッジが残るようになってきて、左右に渡り返しながら登ることができた。ただCo1500を超えても穴が開いているところがあり、油断できない。源頭近くでやっと沢が全部埋まってきてほっとひと息。




窪状になった沢型を登り、出合から3時間ほどでやっと山頂への取りつき点の鞍部に辿り着いた。標高差はあと200mある。時間も12時を少し回っていたが、T師はここで12時くらいと思っていたようで、まあまあのペースで登れたようだ。
緊張する沢沿いから解放されてちょっとホッとしたのだが、鞍部から斜面を30分ほど登ると傾斜が増してテクニカルな登高となり、これはこれで緊張する。

一度は行き詰って一旦スキーを外して登ることに…。急斜面が得意なT師は何とか登って行ったのだが、こちらはちょっと無理そう。ただ、スキーを外したのはいいのだが、板を流さないよう慎重に板を移動させながら安定した斜面まで四苦八苦でツボ脚登高。多分10分もかかっていないと思うが、再度スキーを履くまでだいぶ緊迫した場面が続いた。
その先は頂稜に乗るまでそれほどの急斜面は現れなかったものの、思った以上に体力を削られる登りになった。
頂稜に出ると平らな地形が続き頂上が判然としない。頂上はどっちだと周囲を見ながら歩いていると不意に登山者のトレースが現れる。複数人のスノーシューのトレースに見えるが北尾根から登って来たのだろうか。おそらく福島ナンバーの車の人たちだろう。トレースの先を見ると、周囲から数m盛り上がった地形が見えてきた。その上がピークだろうと登ってみたところ、木の幹に札が括り付けてあり「長須ヶ玉山」と記されていた。2度目のチャレンジでなんとか登頂成功。しかし、なかなかハードだった。

長須ヶ玉山の頂稜は南北に細長く、顕著なピークが3つあるが、今回は一番北の三角点峰(1914.0m)に登頂したことになる。中央のピークは1900m圏、一番南のピークは1908mの標高点峰である。北の三角点から南の標高点までは直線距離で750mほど離れている。大丈田代から見上げる頂稜は一番南の1908m峰付近だということを、地図を見て改めて確認した。いずれ南峰まで足を延ばしてみたいものだ。
頂上で少々休憩して滑降の準備を整える。今回は三角点峰からそのまま降るが、左惣沢の状態を考えると降りも緊張する場面が続きそう。
まずは登りの際に最後に休憩した沢の源頭部まで降るのだが、結構な急斜面で慎重に高度を落としていく。斜面の途中で燧ヶ岳方面の展望が開けた。燧の左肩に至仏の真っ白な姿が覗いている。

鞍部から沢型に入ってからは、登りのトレースを頼りに同じところを渡り返すように注意しながら降る。楽なところは速く降りられるのだが、T師と比べると小技のレベルがまだまだなので、ところどころ曲がりそこなって方向転換に苦労したりしながら何とかT師の後を追う。沢に開いた穴に落ちないよう緊張が続く。
1時間ほど降るとやっと危険地帯を通過したようだ。残りの行程は右岸沿いの植林の斜面を降るだけだが、こちらはこちらで木の間隔が狭くスピードコントロールに気を遣う。


眼下に林道の橋が見えてくれば一安心。登りには4時間以上かかったが、帰路は1時間半。やはりスキーの降りは早い。
それにしても会津駒ケ岳よりも標高も低く小さな山なので侮っていたが、スキーでの登降レベルは1段、ひょっとしたら2段くらい上なのではなかろうか。結構疲れた…。
暫し休憩の後、林道を引き返すが牛首橋のところからは路面が露出しているところが増えるので、スキーをザックに括り付けて歩くことにした。

往路では気づかなかったが、フキノトウがあちらこちらに顔を出している。まだ小さな株も多いので、そこそこのサイズのものを選んで収穫しながらのんびりと歩いて、気持ちをクールダウン。長い一日になったが、充実感溢れる山行となり満足。







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