今年の秋は週末の天候が悪く、
計画変更が相次ぐなど思い通りの沢旅がなかなかできませんでした。
そんな中、今年度の最後に絶景の谷川オジカ沢に行くことができ、
リーダーの丸山さん、同行の畑さんに大変感謝しています。
記憶に残る充実した1日になりました。
前日夜に土合駅に集合、
車一台を谷川岳インフォメーションセンター駐車場にデポします。
この駐車場、「24時間以内駐車無料」…大変ありがたいです。
谷川岳周辺の登山、沢登り等で利用されている方も多いようでした。
立派な施設で、営業時間内に一度寄ってみたいところです。
谷川温泉奥の駐車スペースに車を停め、暗いうちから登山道を歩き始めます。
星々がとてもきれいに輝いています。久しぶりにきれいな星空を眺めました。
めずらしく天候に恵まれそうです、
しばらくすると空が白み始め、山々の紅葉が目に映ります。
谷川岳周辺の山々は、まさに紅葉真っ盛り…まさに息をのむ美しさです。
さらにモロゲンロートに山々が染まります。
あまりの美しさに、しばらく見惚れます。

1時間30分程で熊穴沢避難小屋につながるいわお新道分岐に着きました。

そのまま中ゴー尾根に向かう登山道をしばらく進み、
とても分かりやすい道標に導かれて入渓しました。

入渓点は水量も少なく、なんとも心もとない感じですが、
川棚ノ頭をはじめ俎グラ山稜、オジカ沢の急峻な沢筋、滝々が見え、
気が引き締まります。

すぐにヒツゴー沢との二俣になりました。
来年は、畑さんの計画でヒツゴー沢に行きたいですね。

紅葉の山々を見ながら、どんどん先に進みます。
奥にF1が見えてきました。

水流右を登っている記録も見ましたが、
さすがにこの時期、F2もまとめて巻きました。

小さい滝でも一筋縄ではいきません。

巨岩を越えて進みます。

絶景が広がります。

広河原に着きました。右に大スラブが見えます。

滝の巻きは、いずれも結構悪くシビアです。


40m大滝は、豪快な水しぶきをあげています。

画像で何度も見たことがあります。
下部のぬめりが強く、ロープを出して慎重に登ります。

その上の2段30m滝 右の岩棚を登ります。

畑さんのパワフルなムーブを見て真似てみました。

ビレイポイントまで登ると、2段目のCS滝が見えました。

00368 1230m付近三俣で右を選択…左だったようです。


しばらく遡行するものの、ルート選択ミスに気付き、中沢へ…
再び中沢から左沢へ藪漕ぎを交えて戻りました。
藪漕ぎをして戻ると…100m大滝が見えました。

ここまで来て登らないなんて…ということで
懸垂下降をして100m大滝に戻りました。
なかなか緊迫感のある懸垂でした。

100m大滝は、「フリーで快適に登れます」とありますが…
オジカ沢に挑戦しようとする人だからでしょうね。
楽しいけれど結構な高度感がありました。

100m大滝落ち口の極上のテラスで昼食を摂りました。

絶景を見ながらのランチです。
次々に手ごわい滝が現れますが、滝が多すぎて…
細かいホールド、ぬめり、トラバース…どんどんこなしていきます。

ちいさなスタンスを拾いながら、慎重にトラバースしていきます。

広大な草付きのトラバースでは、アイスハンマーがしっかり決まりました。
なかなか緊張感のある高巻きでした。
いずれの滝もそうですが、巻きの失敗は許されません。
1300m付近で、すでにロープウェイは諦めました。
ガスが登り始め、視界が悪くなってきました。
稜線に出ましたが、オジカ沢の頭にある避難小屋がまったく見えません。
少し歩くと避難小屋と万太郎山へ向かう登山道に合流しました。

稜線上は風が強かったですが、雨は降っていなかったので助かりました。
疲れた体にムチを打ち、まずは肩ノ小屋をめざします。

17:00 肩ノ小屋に到着 軒先をお借りして小休止しました。
私は一度も谷川岳の山頂に行ったことがありません。
今回もパス、いずれ来る機会もあるでしょう…
ここから長い下山が始まりますが、そこは登山道…
歩いていれば いずれ着きます。
20時前に谷川岳インフォメーションセンター駐車場に着きました。
実に15時間に及ぶ行動時間でした。
谷川オジカ沢…それでも行く価値のある素晴らしい沢でした。
谷川温泉奥駐車スペース(4:52)-いわお新道分岐(6:20)-800m付近入渓点(6:30)-1030m付近二俣(8:50)
-1500m付近(13:42)-稜線(15:40)-肩ノ小屋(17:00)-ベースプラザ(19:42)-谷川岳インフォメーションセンター駐車場(19:50)