秋の集中A班(蒲生川大白沢~蝉倉山~滑沢)

秋の集中は土曜日の午後の天気が雨予報のため、日帰り計画に変更し、只見川蒲生川大白沢と真奈川に挟まれた蝉倉山集中で実施しました。A班は、大白沢の右岸枝沢を詰め上げるルートとしましたが、後半の連続するスラブ状小滝に手こずり集中時刻には山頂にたどり着けず、2時間遅れとなり、結局出発地点に戻ったのは日没後となりました。

10/20(日) 曇り、まれに日差しあり

前日はただみキャンプ場のコテージに宿泊したので滑沢橋の駐車地点を7時前に出発できた。昨夜の雨で蒲生川は少し増水気味だが遡行に支障はない程度である。ワラビ畑の中の林道を時々むかごを採りながら40分程度歩き大白布沢出合の先から蒲生川に降りたつ。

少し下流側に下降し右岸斜面を登り、藪を漕いで大白沢の堰堤上を目指す。数年前に山菜山行で来たときは藪は伸びていなかったが、今回は背丈以上の藪で左岸側のゼンマイ道も判然とせず多少時間がかかるが、無事堰堤上に降りたつ。

しばらくは広い川原を歩いて行く。大白沢の水の色が茶色で淀んでいるようで少々残念であるが、30分程でそれほど深くは切れ込んでいないゴルジュ帯が始まる。このゴルジュ帯は春に来たときは雪渓で埋まっていてゼンマイ道でパスしたところだが、川幅は1-2m、所々背丈以上ある深さの淵が続いているが滝はかかって無かった。

右、左と少しでも傾斜の緩い弱点を縫って進んでいく。夏なら問題なく水に浸かって突破するところだが、この季節、全身ズブ濡れになりたくないので慎重にスタンスを選んで通過していく。

それでも、右から左への移動に失敗して全身浸かってしまいました。

上手い具合に失敗しなければ濡れないで通過していけるところもあります。

この淵では尺クラスの岩魚がゆったりと泳いでいました。水の色は茶色いですが魚は生息しているようです。

最峡部のへつり。ちょっと微妙なのでリーダーは通過後お助けを出してくれました。

ゴルジュを突破すると開けた川原になり、左から5m滝を伴う目的の枝沢と出合う。右から巻いた方が簡単そうに自分には見えたが、リーダーは左側からの巻きを選択。結果的にはこちらの方が小さく巻けるルートであった。

枝沢も茶色いしょぼい流れではあるが、大きな釜を持った小滝やミニゴルジュがあり飽きさせない。

ミニゴルジュは突っ張りで通過する。

二俣の手前でこの枝沢最大の6m滝が出てくる。リーダーが右側をフリーで登り、後続にロープを出して確保した。

co510mの二俣までは出合から40分ほどで順調であったが、残り500m・標高差250mで小難しい小滝が連続し時間がかかってしまった。

この滝は2人ショルダーを使って軽めの星野さんに登ってもらって後続はゴボウで突破しました。
この滝もショルダー+ゴボウです。こんな滝が何個も出てきて時間がかかります。
この滝も苦労してショルダーをかけて突破しゴボウでした。

今回、一番苦労した3mCS滝です。最初ハンマーを投げてゴボウの支点を作ろうと何度か各人で繰り返しましたが引っかからず、30分以上経過してしまいます。

結局右側に3人で2段ショルダーを作って星野さんに突破してもらい、ロープをFixして後続を登らせました。

この先で4m滝が行く手を阻みますが、右側に登ってください的なルンゼ状が伸びていたのでそれを利用します。

結局そのルンゼ状を辿り小尾根にとりつき蝉倉山の西側尾根まで突き上げました。

蝉倉山(823m)は結構明瞭なピークを2つ持つ双耳峰です。集合地点の北側ピークには2時間遅れとなり当然B班はいませんでした。

下降路とする滑沢には南側尾根を704mピーク手前の鞍部まで下降して比較的なだらかな枝沢を下降してアプローチするルートをとりましたが、この尾根も曲者で懸垂下降が必要な岩場が2カ所あり時間がかかります。

第一岩峰を巻き降りますが結局行き詰り5m懸垂下降しました。
第二岩峰は下が良く見えず、下降ルートの選択に時間がかかりましたが、20mの懸垂下降で通過できました。

2つの岩峰を通過した後はなだらかな尾根になり滑沢への枝沢へ容易に下降することができました。

滑沢の水は透明で結構綺麗でした。

このポイントは全身突っ張りでクリアしました。

滑沢というだけあって下降しやすい沢でした。最大の滝も6x10m階段状で問題なく下降できます。

結局林道まで15分といったところで、ヘッデンが必要になってしまいました。3m程度の斜滝が一つあるだけだったので不安なく駐車地点まで戻ることができました。

大白沢のゴルジュ帯をゼンマイ道でショートカットしても1時間程度しか短縮できないので、このルートで集合時間に間に合わせるのは我々の実力では難しいものがありました。それでも、普段は使わないショルダーを使う場面が何度もあったのとハンマー投げもできて中級クラスに入りかけているメンバーには良い経験になったと思います。


メンバー:高森(L) 綿貫 星野 坂部
山域:会越
山行形態:沢登り
コースタイム:
滑沢出合駐車地点(6:57)-大白沢入渓(8:12)-co465m左枝沢出合(9:50/57)-蝉倉山(13:30/50)-南側尾根704mP手前鞍部(15:50)-滑沢co520m付近(16:19)-滑沢出合駐車地点(17:40)
地形図:駒形山
報告者:坂部

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