火打石谷


こんにちは、牛久です

 

伊藤さんの沢初めを兼ねた奥秩父の火打石谷山行の計画が立った。自宅から近いのに今まで未遡行の沢。加えてゴールデンウィークの大峰遠征前に泊り装備を背負って歩きたくて参加させてもらった。

4月24日(金)の21時に青梅駅で坂部さんと待ち合わせて丹波山村へ向かう。道の駅で伊藤さんと合流し前泊。ささやかに入山祝いをした(これが楽しい!)。夜はやや冷えてあまり良く眠れなかった。

翌25日(土)眠りが浅く4時ころ目が開いた。それから二度寝しようと寝返りを打ったりしたが結局寝られなかったので一人起き出して出発の準備を始めた。

6時に余慶橋に車を停め、作業用モノレールが設置されている大常木林道を丹波川本流と小常木谷出合いまで歩く。大常木林道はその先高巻きながら小常木谷と火打石谷分岐を経由するが途中で丹波川に降りて川通しに行く  方が早く火打石谷までたどり着くことが出来る。

6:40に火打石谷出合いに到着。水量が細くなる。両壁が迫りうす暗く格好いい渓相だ。早朝だが冷え込みは弱く快適に遡行を開始する。

オーダーは伊藤(L)、坂部、牛久の順番。伊藤さんは今回が沢初めだ。急遽参加できなくなった高森さんからリーダーを引き継いだ。足慣らしなのでカンを取り戻すように慎重にルートを選びながら遡行していた。坂部さんは(体重増のため?)思うように体を引き上げることが出来ないようだったが「ひーひー」言いながらも頑張って歩を進めていた。私も泊り装備を背負っているためバランスを崩さないように慎重に足を運んだ。

落差のあるゴーロ状にはときおり深いポケットを伴うものがありなかなか気を抜けない。暖かい時期なら遠慮なく水線を歩けるがこの時期は話が別だ。と思ったのもつかの間、坂部さんが2つ目の小滝のへつりで足を滑らせ釜にドボン!いきなり首まで浸かってしまった。幸いけがは無かったがこれには本人が一番びっくりしただろう。その後、伊藤さんも滑って背中からドボンしてしまった。先輩が揃って滑ってしまうくらい岩が磨かれてツルツルだ。

気温がさほど低くないため低体温症になる心配は無かったが暫くとても寒そうにしていた。

先輩二人は足慣らし、私は歩荷トレ。無理することもないので以後はさらに安全第一で慎重にルートを見極めて進んだ。

ガイド本からイメージしていたよりも気を使う滝や巻きがあるなと感じたのは水線を歩けないことが挙げられる。泳げば取りつけたり、シャワーを被りながら登れそうな滝がかなりあるので夏に歩けばもっと楽しめそうだ。

また、この沢は磨かれて苔も少なくツルツルしているのでフェルトよりもラバーソールの方が歩きやすいと感じた。

Co870付近にはテン場に適した平場がある。左手にワサビ田跡もあり生活の名残を感じられる。

ここまで2・3か所ある残置ロープはかなり古いうえに中途半端に設置されているのであまり頼り過ぎない方が良いと感じた。

Co1065の2m滝は取り付きまで足元がツルツルで傾斜もきつくテクニカル。チャレンジしたいところだがドボンしたくない気持ちが勝り右から小さく巻いた。

巻き終えると左枝沢にかかるまぼろしの大滝が「バーン」と目に入る。ちょうど正面から陽射しを受けて滝全体が輝いていた。脇にはムラサキツツジが咲き良いアクセントをつけていた。

この滝を鑑賞しながら昼食を摂った。なんて贅沢なひととき、「沢登りをしていて良かったな」と思う瞬間だ。

休憩後、本流を進むとすぐに20m大滝。伊藤さんと登攀ルートをオブザべをしてみるが今回はとてもチャレンジする気になれない。右の滑りやすい斜面を50mくらい登ってからトラバース。ここの登りも急勾配と落ち葉に足を取られて時間が掛かった。斜面勾配が落ち着いた辺りからトラバースして沢に復帰。大滝とその上流の4m、5m滝をまとめて巻いたが普通はもっと小さく巻き大滝だけ巻くようだ。

以後は水も細くなり、予定していたCo1290枝沢から熊倉山へ詰めに入った。

枝沢を出合いから上部を見あげると稜線まで真っすぐ一直線に伸びている。底には落ち葉が厚く堆積している。僅かながら水が流れているので詰めの前に水を補給できた。

途中休憩を挟みながら13:50に熊倉山に到着。ここまで来れば一安心。ここからは余慶橋目指して熊倉尾根をひたすら降るがフェルトソールが苦手とする落ち葉まみれの急斜面が足に堪えた。

余慶橋には16:00に到着。予定より1時間早く戻ってこられた。伊藤さんとはここで別れ私は坂部さんを青梅駅まで送り解散した。

全体を通し、滝場は程よく散らばり、初めから終わりまで飽きることなく遡行出来て楽しかった。

水量の割に釜が深い滝もあるので初心者や登るのが苦手なメンバーがいる時にはしっかりロープを出して安全を担保する必要があると感じた。

色々あったが改めて沢登りの楽しさ、難かしさを確認することが出来た山行となった。

 

次はいよいよゴールデンウィーク紀伊半島遠征です。

 

余慶橋にデポしてスタート

 

大常木林道に沿って作業用モノレールが設置されていました
大常木林道を離れ丹波川へ降りる

 

小常木谷と別れていよいよ遡行開始

 

スリッピーなへつりを楽しんだ

 

右でも左からでもルートがとれ見た目より容易
5m滝 右壁を登りトラバース 残置ロープがあったが悪い。個人的にはこの滝が核心だった

 

残置に加え上からロープを垂らして確保した

 

ゴルジュを抜けると明るい渓相に 心も踊る

 

奥秩父らしい雰囲気が続き持ちよく歩ける

 

感じのいい滝の前で

 

下から坂部先輩のアドバイスが谷に響く

 

坂部先輩に漢を見せてもらいました

 

ホールド豊富で容易だが念のため確保して後続を引き上げる

 

Co1065枝沢にかかる「幻の大滝」前でニコパチ

 

こちらは本流の大滝 右から巻いた
左のザレた斜面を登り滝を巻く

 

Co1230枝沢から退渓し尾根へ詰める 落ち葉ラッセル地獄

 

下山は熊倉山から熊倉尾根 急斜面に加えて松の葉により滑りまくる

 


山行実施日:
2026年4月18日
メンバー:
伊藤(L) 坂部 牛久
山域:
山行形態:
コースタイム:
余慶橋(6:15)-火打石谷出合(6:40)-大滝(10:30)-熊倉山(13:50)-余慶橋(16:15)
地形図:
丹波
報告者:
牛久

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