水根沢谷

7/27:晴れ後雷雨

水根沢谷、数年前行った時のクレオソート臭かった印象で避けていたのですが、畑さんにお誘い頂き行ってきました。この日も35℃を越える高温警報が出ていて水根沢日和です。駐車場で身支度を整えて8:20頃出発、以前むかしみち休憩所の脇から入渓したが、ここから150m先が入渓点とのぼろい看板があり更に進むがどんどん上に行ってしまうので、戻って通りかかったおばあちゃんに聞くとその民家の軒先を降りると教えてもらう。つい最近まさにここに熊がいたとの情報で熊鈴等を携行する様に注意を受ける。(帰りもねぎらいの声をかけて頂き、この地区の方は登山者に優しいです。)

入渓点は、薄暗い谷間に茶色く濁った流れで、クレオソート臭はないもののあまり良くない印象です。導水管や取水設備を過ぎて、いくつか釜や小滝を越えて行くと2m滝の上に先行者を発見。その先の3mCS滝にロープを付けて取り付いている5人パーティーです。時間がかかりそうだったので、我々は右から巻いて先に行かせてもらいました。

その先すぐに木橋のかかるポイントがあり、小滝が続くようになります。

3mチョックストーンの乗った滝は釡に浸かりながら左から取りつき右に抜け上がりました。

その先で連瀑帯が見えてきました。

手前の2m二条滝は深く長い淵の右をトラロープだよりにヘつって取りつき突破します。続く3mトイ状滝も2m滝も淵を伴っていて、今度は左をヘつって取り付いて突破しました。

さらにいくつか小滝をこえると、近年できた崩壊地が見えてきます。左の斜面が土砂や樹木と一緒に崩れ樹木がトイ状2m+4mの連瀑に絡まって引っかかっています。左の土砂状斜面には巻いた足跡がついていました。

我々は、突っ込んでいって木々のパズルを解きながら滝上まで上がりました。

上から見るとこんな感じです。
上の方までバッサリと崩れています。

2x3mのY字滝は、胸まで浸かって取り付いて突っ張りで右を越えました。なかなか楽しいアクションです。

沢が右に曲がるところの右岸側にワサビ田跡?と小屋掛けがあります。荒れていて、今はワサビは作っていないように感じます。

何れも小滝ですが釜付きの滝がまだまだ続き、10個ほど越えて行くとやっと半円の滝6x10mに到着です。自分はかなり冷えてきていたので、突っ張りで登るのはやめて、左の岩場を登って小さく巻かせてもらいました。

一方畑さんは果敢に突っ張りでチャレンジです。1回目は上部で右岸の壁に切り替えて登っていたところハンドホールドが剥がれてしまい振出しに戻る。上からロープ確保に切り替え再度チャレンジしましたが途中で突っ張りがはずれテンションがかかりました。それでも頑張って上まで登り切りました。ここでかなり体力が奪われたと思います。

この先は少し開けてきて、小滝が時折出てきますが何れも問題なく越えられます。

ガマガエルとの遭遇も増えてきます。密度は結構高く気を付けていないと踏みそうになる場面もありました。

アシガキ沢と榛ノ木沢との中間部にかかる2m2条滝の突破は少し苦労しました。畑さんが釜から取り付こうと右から左から何度かチャレンジしましたが取りつくことができず、ロープを結び左の外傾バンドからの通過を試みます。一度目は途中でドボンしてしまいましたが、粘り強く2回目のチャレンジで見事突破出来ました。

自分はというと、ロープをFixしてもらってゴボウで越えました。後から考えるとここが鉄砲跡だったかもしれません。

大分水に浸かったので疲れてきたのと、明日の安谷川もあるので榛ノ木沢との出合いにかかる木橋のところで脱渓することにしました。

木橋手前の2mCS滝は冷えていたので登らないで左から巻きました。

水根沢沿いに付けられたトラバース道を使って下山していくとアスファルトの林道と新しい小屋が出てきます。ここで間違えて林道を進んでしまいルート修正を途中でしましたが、赤テープに従い右の山道に進むべきでした。

山道は水根地区の古道具屋?さんの角に出てきて、林道を駐車場に下っていくと雨がポツポツし始めましたが、ギリギリ間に合って車に乗り込むことができました。帰りはたちかわあたりまで土砂降りが続きとなり早めに切り上げたのが大正解でした。

 


メンバー:畑(L) 坂部
山域:奥多摩
山行形態:沢登り
コースタイム:
奥多摩湖トンネル手前駐車場(8:21)-水根沢谷入渓(8:43:)-半円の滝(11:10)-榛ノ木沢出合・脱渓(12:49)-駐車場(13:45)
地形図:奥多摩湖
報告者:坂部
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