松川焼切沢~左俣沢

万太郎谷大ベタテ沢を日帰り計画でしたが生憎の雨で中止となり、天候が安定している東北方面の沢へ転進しました。岩手山にある焼切沢です。地図には「大地獄谷」のあとに♨マークがついていたので野湯があるかもしれない、、。楽しみです。

当日、新幹線で盛岡駅へ向かいました。盛岡駅近くのレンタカー店舗で高森Lと合流してレンタカーで出発です。七滝登山口そばに駐車場がありますが満車で停められなかったので、少し戻ったスペースに停めさせてもらいました。支度を整えて七滝登山口からスタート。緑が気持ちのよい森の中をしばらく歩きます。

七滝登山口からしばらく登山道を進む。泊まりの荷物で一気に汗がふきだす。

40分ほど歩いたところで登山道から七滝が見えてきました。登山道から沢のほうへ降りられる道がついていたのでそこから七滝のすぐそばまで近づいて気持ちのよい飛沫を浴びてきました。

隙間から七滝が見えてきた!
沢におりて七滝のそばまで行ってみる。水量が多く飛沫がすごい。しばらく滝を楽しむ。

焼切沢の入渓点は七滝の落ち口あたりにあります。結構高巻くのかなと思ったら登山道の脇に道がついていて辿っていくとすんなり入渓点にでれました。

焼切沢の入渓点。沢の色が少し青みがかっている。
序盤は穏やかな雰囲気。日差しが射し込んで明るい。
水量が多くなってきた。
また穏やかな感じ、水量が多いナメ。
小滝だけど水量多!

真っ白な水流が勢いよく流れていて、明るい茶色の沢床が明るい気持ちになります。横の岩の上を歩いていけるので遡行もそれほど難しくなかったです。

どこまで続くのか。
水量横の岩の上を歩ける。
青みがかった釜は深そう。。どうやって行こう?
高森Lはうまく足のホールドを見つけて突破していく。
小さめの滝を越えていくのは楽しい。
箸休め的な穏やかな渓相で癒される。
蛇行しているトイ状の流れ。沢の流れが生き物みたいだ。
水量が強すぎて水流突破は諦める。
水流沿いは歩けないけれど、この流れを見ながら歩くのも楽しい。
トイ状のこの流れが暫く続いている。ここは右岸の斜面を巻いた。
深い釜をもった小滝。腰まで浸かるけど、足でたつことができて簡単に越えられた。
白く青みがかった釜。硫黄成分がはいっているからこの色なのかしら?
白い水流と茶色の岩盤がいいコントラストになっている。

1日目は終了です。
㏇1050右岸に広い平坦な場所があり最適なテン場でした。タープを張って焚火を熾して晩酌の準備をしました。

急ごしらえの晩御飯でしたが、食当の任務を無事終えることができました。

 

2日目です。

朝ご飯を済ませて、後始末を終えて出発。
しばらく1日目と同じような雰囲気です。

コバルトブルーの小さな釜が綺麗でした。

㏇1100の大地獄谷と左俣沢(地図上では「左保沢」と表記)の出合。すぐに左俣沢には多段滝がかかっています。滝は奥まで続いていて何mあるのか判然としません。1段目は右から登って、2段目は左に移りました。

大地獄谷と左俣沢の出合い。左俣沢にかかる滝。
2段目は水流を渡って左に移る。高森Lは激流のなか足のホールドを見つけて徒渉。私はお助け紐で渡った。

しばらく流れの激しいところが続いて水流沿いを歩く。こんな激流を渡れるのか?と思うのだけど高森Lは足のホールドを探って突破していきます。私も後ろをなぞって突破すると楽しく、気持ちよく遡行していきます。
途中で不要な荷物はデポして、登山道で下山する時に回収しました。

足のホールドは意外とあって足でさぐりながら突破する。
巻けるところでも、あえて水流沿いを歩いて楽しむ。
明るい茶色のナメ。変化があって飽きさせない。
初めての野湯に浸かってみる。温かくはなかったけど満足!
豪快な20m滝。左に移って右岸斜面を巻きました。

このあとも茶色の沢床の渓相が続いて、終わるとゴーロ帯がでてきます。

ゴーロ帯がでてきて、こんな感じで終わるのかな?と思ったのですがまだ終わりではありませんでした。

ゴーロ帯を過ぎると、素晴らしい場所でした。

苔、苔してきました。
苔の絨毯。
滝全体に苔がびっしりと生えていました。どこを歩いても苔のフカフカした感触が足裏に伝わってきます。
庭園のような滝。

苔の一帯があっという間に終わってしまいました。苔が生育しやすい環境なのでしょうか?ここだけ。

水量もほとんどなくなってくると遡行も終わりに近づいてきました。㏇1435あたりの左岸枝沢からはいって遡行終了です。ルートファインディングをしながら御苗代湖をめざします。

遡行も終盤にちかづき、このあと左枝沢からはいって終了しました。
藪漕ぎしていると湖が見えてきた!

御苗代湖には登山者は誰もいなくて、のんびりとお昼ご飯を食べて休憩しました。風もなく穏やかで湖面が鏡のようでした。

藪漕ぎが終わると、ちょうど御苗代湖の湖畔にでました。
静かな湖畔の森の影から~♪

登山道を下山します。岩手山は百名山なのでもっと登山者がいるのかなと思ったのですが、ほとんど会いませんでした。(2人くらいだったかな?)

しばらく木道歩き。高山植物を愛でながら。

下山路の登山道は大地獄谷沿いにあるので、大地獄谷を登山道から見物してきました。登山道には「大地獄谷の火山性ガス噴気地帯へは絶対近寄らないないでください」、「呼吸器などに疾患のある方は発作を引き起こすことがあります」という内容の警告の看板もあったりして、少しビビります。それよりも、この↓下山路がデンジャラスで緊張しました。。。

細かい砂利のような感じで、沢シューズではズリズリと滑りながら下る感じです。右に落ちると大地獄谷へダイブです。

噴気孔も間近で見ることができました。

山行最終日:2024年7月15日
メンバー:高森(L) 星野 
山域:八幡平・岩手山・秋田駒連峰
山行形態:沢登り
コースタイム:
1日目:県民の森P(11:17)ー登山道(11:23)ー七滝(12:10)ー昼食(12:20ー12:35)-焼切沢入渓(12:46)ー㏇1055テン場(16:08)
2日目:テン場(6:23)-㏇1100二俣を左俣沢(7:07)ー㏇1435付近左岸枝沢(10:44)ー御苗代湖(11:20)ー昼食(11:25-11:48)-御釜湖(11:51)ー登山道で下山(㏇1150付近で荷物デポ回収)ー県民の森P(15:04)
地形図:松川温泉
報告者:星野

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