末沢川こったが沢~小沢

毛猛の沢に行ってみたい。
でも私にはまだ無理なので、前衛のこったが沢に行くことにした。
こったが沢は足沢山の隣り、こったが山に詰め上げる沢である。

25日(晴れ)
道の駅いりひろせで前泊。国道292号線が末沢川を渡って、1つ目のスノーシェッド手前の空き地に車を停める。

国道からこったが山を望む。源頭部には雪が・・・。

車道を戻って地形図に書かれている破線路に入る。

末沢川に懸かる吊橋は板が外されていたので川床に降りて徒渉する。

沢沿いの踏跡がなくなるあたりで入渓する。
小さいけれど深い釜と小滝があり、へつったり浸かったり、楽しく進む。

概ね穏やかな河原が続く。

好きです。こったが沢。

今日は何か会合でもあるのか?
蛙が大集合だ。写ってないところにもたくさんいる。しかも大きい。

今夜のおかずは現地調達。

ウルイ!
ウド!

他にトリアシショウマなどを収穫!

405mの二俣では、右の本流は2段4m滝となって出合う。
右斜面を灌木をつかんで上がる。

鍋が転がる450mの二俣を過ぎると

2条3m滝が現れる。


500mで頂上直下に向かう沢型が入るはずだがはっきりせず、水量の多いほうに進んだ結果、西に伸びる沢型に入る。

このあたりから傾斜が増してきて滝が続く。

困難な滝はなく、快適に登れるものばかりだ。

気持ちよく水線を登る。

だいぶ上まで来た。

振り返れば浅草岳。

590mを左、610mを右、と水流があるほうへ進む。
赤茶けたガレ場となり、沢型は斜面に消える。
水はこのガレから流れ出している。

右の斜面から尾根に入り、こったが山北側尾根830m稜線を目指す。

人工的に組んだような石垣がある平坦地があり、

近くにカタクリが咲いていた。

稜線に出ると、少し上に廃墟となった建物が見えた。

小沢に降りるには斜面が急なので、南東に伸びる尾根を下る。
コシアブラを見つけたが大きいものばかり。食べられそうなものを少し見つけて収穫する。

木々の切れ間から見えた小沢の源頭部

700m付近から派生する小尾根に入り、沢床が近くに見えてきたあたりで懸垂下降2ピッチで雪渓の上に降りる。(小沢560m付近)

すぐ上には滝が懸かっていた

歩き出してすぐ、簡単に降りられない滝がでてきて懸垂下降する。

突如、どぉ~んんと大きな音が響いた。下流に見えていた雪渓が崩れたのだ。小さな雪渓なのに音の大きさに驚く。ロープがからまったりして懸垂下降のセットにもたもたしていたおかげで崩壊に巻き込まれずに済む。もし、さっさと降りていたら・・・お~怖い。

崩れた雪渓

こちらの7m滝は右岸から滝下の釜を避けて、斜め懸垂する。

雪渓処理初級編か。

テンバがありそうでなかなか見つからない。

16時過ぎ、440m付近にようやくテンバが見つかり、石をどかして整地しタープを張る。
流されてきた木が山のように重なっていて薪を集めなくて済むのが良いところ!

採ってきた山菜は天ぷら、素揚げ、おかか和え、酢味噌和えに。天ぷらをたくさん食べてお腹いっぱいだ。釣った岩魚2匹は塩焼きに。

盛大な焚き火の横で寝そべり、星空を眺める。幸せな時間。

26日(晴れ)
今日はゆっくり出発なので、朝ごはんを炊く。
ウドの皮と余った部分できんぴらに。焼いたベーコンなどで朝食を済ませ、8時過ぎに出発する。

小沢はミニゴルジュのような所、開けた河原、目の前にぽっかり空間があく滝が現れたりと変化に富んでいた。

目の前にぽっかり空間があく
癒し渓

350mで右岸から入る枝沢に入る。出合はコゴミ畑だった。育ちすぎたコゴミばかり、もう少し早ければ・・・。その中になかなか太い蕨が混生していて、少しおみやげに収穫する。

ここから尾根上についている破線路まで上がるつもり。でも、すんなりとはいかせてくれなかった。

簡単な小滝は楽しく登れたが、2~3m程の小難しい滝があり(巻くの大変)、「空身+荷上げ+ロープ」を1回、「空身+ショルダー+荷上げ+ロープを出す」というのが2回。

420mの二俣。右は4m滝となっている。

最後の試練。取り付きにショルダー必要。最後の人は頑張る。

詰めに入る。もうすぐだ~。

地形図に破線路が書いてある674mピークの北側尾根上に出ると、踏跡らしきものはなかった。674mピークを経て送電線が横切る尾根を下っていく。

あの尾根に向かいます!

藪の中に咲くヒメサユリに思わず笑みが出る。

600m付近で左側からトラバースしてくる送電線巡視路に出た。巡視路はピークを経由せずにトラバースしているようだ。

足を停めて。気持ちのよい風が通り抜ける。

尾根上の巡視路は快適だったが、尾根から外れてトラバースするようになると、沢靴には厳しい道となる。気温が高い上に滑りやすいつるつるの落ち葉が積もり、道は急傾斜だったり、谷側に傾いていたりで結構神経を消耗する。

ようやく広い林道に出る。
お疲れ様でした!

神湯温泉倶楽部で2日間の汗を流す。
26日は「風呂の日」ということで入浴料割引のご褒美が待っていた。

遡行図

nao


山行最終日:2019年5月26日
メンバー:高森(L) 石田 古巻 坂部
山域:毛猛連山
山行形態:沢登り
コースタイム:
25日:国道292号線(7:36)-こったが沢入渓(8:20)-405m二俣(9:10)-こったが山北側尾根830m稜線(12:30-38)-小沢570m付近(14:00)-440m付近幕場(16:10)
26日:幕場(8:07)-350m右岸枝沢(9:30-45)-674m点北側稜線(12:19-40)-巡視路に出る(13:18)-国道292号線(14:35)-P(14:42)
地形図:須原・毛猛山
報告者:高森

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