当会のメンバーが行くのは、十年振りになるようです。
前半の穏やかな渓相と


後半のゴルジュ、滝等
たいへんコントラストのよい美しい沢でした。
〇8月12日(水)
お盆休みの渋滞を避けるため、少し早めに自宅を出発した。
反対車線の中央道下り線は交通量が多く、
圏央道八王子ジャンクションでは中央道に合流する車で渋滞していた。
狭山パーキングエリアで時間調整し、集合場所の鶴ヶ島駅へ向かう。
仲間と合流し、圏央道から東北道を北上、
地元のスーパー「おーばん」で買い出しを済ませて前泊地へ移動し、
翌日からの沢旅に備えて英気を養った。
〇8月13日(木)
朝日鉱泉ナチュラリストの家まで約17kmの林道を進む。
鉱泉上の駐車場に車を停めると、さっそくアブやブヨの歓迎を受けた。

二俣まで約2時間。重荷に汗が噴き出し、時折喉を潤しながら進む。



二俣には4つ目の吊橋が掛かっており、ここから長い遡行が始まる。


最初の3m滝は右岸から巻き、しばらくは明るく穏やかな渓相が続く。



ミカゲ沢出合の2m滝は深い淵の緑と白い岩盤のコントラストが美しい。

ミカゲ沢の5m滝を登り、右岸から巻いた。



上ノ大沢出合までは大きな滝もなく、ゆったりと進めた。

4mハング滝は、左のリッジから越える。残置ハーケンがあった。


ゴルジュ帯に入る手前で雨脚が強くなり、
一旦ゴルジュ内に進んだもののリーダー判断で引き返す。
釜の水の色が変わり水量が増していくため、ツエルトを張って雨宿りしたが減水せず、
この場で宿泊することとなった。
タープを張り整地して寝床をつくり、焚火を囲んで食事と酒を楽しむ。
夜間は時折雨と雷光があり、増水しないことを願いながら体を休めた。
〇8月14日(金)
水量は増えておらず、予定どおり先へ進むことができた。
ここから予定していた940m付近テン場までは標高差100mほどだが
2~3時間程度かかるらしい。
長丁場に備え、5時30分頃出発。
さっそく腰まで水に浸かり、目が覚める。
10mの白いスラブ滝は、右岸から巻いた。

次の7m滝はリーダーが右壁をリード。

12m滝は左のスラブを伊藤がリードし、上部は右岸の草付きを巻いた。



940m付近のテン場は開放的な河原で、
奥に10m滝が見えるよいロケーションだった。


しばらく進むと山肌に行く手を遮られるように下ノ岩魚止沢との出合になる。

白い12m滝は、右壁を直上する。


両岸が深く切れ込んでくる。
一番奥にある苔むした3m滝を登る。

1050m付近に2人分のテン場がある。(テントのみ)
ゴーロを進み

さらに両岸が切り立ってくる。


岩魚止沢出合にあるチョックストーン滝が見える。

出合の滝は岩質がもろく、手にしたホールドが簡単に剥がれてくる。
参考記録では特筆されていないが、私にとっての核心はこの滝だった。
今後さらに岩の崩壊が進むことが考えられるため、より困難なルートどりになるのではないか。
なんとか岩魚止沢に入り、ここからは滝場が連続してくる。
河原が広くなとる、目の前に50m大滝が現れる。


下部は左壁の草付きを登り、中段からは滝の左側を登った。


途中には「天空の露天風呂」と呼びたくなる絶景の釜があり、
下段は一人用、上段は家族風呂のようだった。


その上のCS8m右の枝沢から越え、4m滝は左岸から巻く。

人があまり入らない沢なのか、巻き道は不明瞭なことが多く、巻きのルート取りも重要だった。


再び大きな滝が現れる。

上部はロープを出す。
くの字6m滝を越えても滝場は続く。
ガスが晴れ、稜線が見え始める。

流れもだいぶ細くなる。


かなり上まで水は流れている。1690m付近で水を汲んでもうひと踏ん張り…

高山植物がたくさん咲いている。





この2日間ほとんど太陽を見ていなかったので、ご褒美のように感じた。

避難小屋には19時に到着、消灯20時。
簡単に食事を済ませ、酒を飲みながら1日の沢旅を振り返った。
管理人さんの親切もあり、暖かく快適な小屋で過ごすことができた。
〇8月15日(土)
早出する登山者を見送りながらゆっくり起床し、朝食を摂った。
食事中には宿泊者全員が出発していた。
小屋の2階は広くロフトもあり、多くの人が宿泊できるスペース。
書籍もあり、室内は明るく快適そうだった。
8時30分前に小屋を後にする。

大朝日岳の山頂には、登山者やトレイルランナーがいた。

ガスが晴れず大パノラマは望めなかった。

ここからは中ツル尾根をひたすら下る。

時折朝日俣沢を見ながら、「よく登ったな」と感慨深かった。

二俣で一休みし、朝日鉱泉へ戻る。

今年のお盆休みは天候不順で、直前まで実施するか転進か判断に迷う場面があった。
今回の沢旅は、リーダーの綿密な山行計画・食糧計画、河川状況等の判断があり、
3人が安全に遡行することができた。
それぞれが得意分野を発揮し、パーティーとしての総合力を高めることができたと感じる。
自分の得意な部分を伸ばし、足りない部分を補っていけるようにしたい。
充実した沢旅となり、メンバーとともによい経験を積むことができた。






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