6/15:晴れ時々曇り
6/16:曇り時々晴れ
恒例春の集中山行を南会津大滝山で実施しました。今年は1泊組2班、日帰り組1班の3班に分かれ阿賀川水系の戸石川と大滝川にはさまれた大滝山に集中する計画です。マイナーな山域で沢登りの記録は皆無、地形図的にも植林が多めの山域とみられた上、出発地点でお会いした地元の人には大滝山に沢登りするようなところは無いと言われる始末であったが、何かあるだろうと気を取り直して歩を進めます。我々A班は、体験者を含め5名と久々の大人数で、戸石川の荒石沢右沢を詰め上げ反対側の大滝川カツラ沢を下降し、ミカハ沢の出合いで泊り、翌日ミカハ沢を詰め上げ大滝山で集中し、荒石沢左沢を下降して出発地点に戻る計画です。天気は雲が少しありますが、おおむね晴れで気温もぐんぐん上がり初夏の山行といったところ。日影集落の不動滝駐車場に車を停め7時20分に出発しました。
荒石沢沿いの林道に入ると軽自動車なら通れそうな感じだったので、大塚さんの車でco740mの二俣まで約2kmを稼がせてもらう。
春の集中山行では、原則食事は自給自足なので山菜を採取しながら進みます。林道や沢沿いでどうにか朝晩のおかずが調達できました。
林道は地形図よりも1km程先までついていて、co850m付近で荒石沢右沢に入渓しました。案の定ヤブっぽいしょぼ沢です。
傾斜が少し急になると水が涸れ一旦伏流となりシダの森を進んでいきます。
co1000m付近で水流がでてきますが、すぐに涸れてしまい、co1115mの鞍部目指して急傾斜の広葉樹林帯&軽い笹薮を漕いでいきます。
30分ほどで鞍部に到着し反対側のカツラ沢目指して笹薮を下降すると20分ほどで沢形に出ました。
基本ヤブ沢ですが、クリンソウの群落が所々にあり和ませてくれます。
ナメは所々にありましたが、滝は結局ミカハ沢出合いまでひとつもありませんでした。
co950m付近から仕事道がでてきてずんずん下降していきます。
ミカハ沢の出合いへは、鞍部から3時間程度で到着。丁度台地状になっていてタープがばっちり張れました。
テン場はサワグルミとトチの高木が主体の森で薪も簡単に集められ、3時過ぎから点火しゆったりと時が流れます。魚釣り組がイワナ4匹を調達してきたのを待って、4時過ぎに乾杯からスタート。ヨブスマソウのお浸し、ネマガリダケ、ヤマブドウの芽、タラの穂先は天ぷらで、イワナは塩焼きと骨せんべいで美味しく頂きました。
翌日も朝5時から焚火を楽しんだ後、8時に出発しました。ミカハ沢は、所々ヤブっぽいですがナメと小滝も交え楽しく遡行できます。
2時間程度でco1025mの二俣に到着。そこから先は、さらにぼさっぽくなってきます。
co1060mで10:30の定時無線と水取りを行う。大滝山鞍部の集中地点まで高度差70m、距離500mといったところだが、B班とは交信できず。尾根の向こう側の沢にまだいるのだろう。
その先で水はすぐに涸れ、結構密度の濃い笹薮地帯に突入。ペースが極端に落ちてしまい、次の交信時間の11:30に集中地点に到着できなかった。11:30の交信でB班が集中地点まで200m程度を進んでいることがわかり一安心。交信後、我々は30mほど進み集中地点に到着した。
集中地点で待つこと20分ほどでB班3名到着。日帰りのC班2名も12時過ぎに到着し参加者全員が無事集合することができた。
今回は、集中予定時刻の12:30に下山を開始。A,B班は総勢8名で荒石沢左沢を目指して笹薮を下降していくと獣道に熊の大きな足跡を発見。新しいものだったので時々笛を吹きながらしばらく下降した。
15分ほどで沢形にでるが、ヤブっぽさが続く上、岩がゴロゴロしていて歩きにくい。傾斜が急になると水は涸れてしまい沢下降という雰囲気ではなくなってしまう。
そのうち植林帯にはいり、大分歩きやすい仕事道跡をたどって行く。
集中地点から1時間半程で林道終点に到着。
途中桑の実などを楽しみながら林道を下り、1時間ほどで出発地点の駐車場に到着した。
幸い2日間とも雨にはたたられず、当初予測したよりは山菜や魚も採れ楽しく過ごすことができた集中山行であったが、少々行程時間が短くもう少し汗をかいても良かったかなと思う。下山後は、弥五島温泉で全員再集合しくつろいだ後に帰京した。
6/15:不動滝日影駐車場(7:20)-荒石林道-co850m荒石沢右沢入渓(8:25)-co1115m鞍部(10:10/21)-カツラ沢下降-ミカハ沢出合泊場(13:02)
6/16:泊場(8:02)-ミカハ沢遡行-大滝山集中点co1125m鞍部(11:33/12:33)-荒石沢左沢下降-不動滝日影駐車場(14:53)