春のレスキュー訓練C班 中川川細川

沢シーズンの始まりを前に、当会でレスキュー訓練を西丹沢の中川川支流で行った。

全会員対象だが2名が参加できなくなり、11名を3班に分けて実施した。以下は私が配置されたC班の報告となる。

丹沢湖脇を走る県道76号線、細川橋バス停に9時30分集合。時間通りに集合すると10分ほど山の中へ歩いた堰堤上部が今回の訓練会場だ。初めに担当の大塚さんから説明を受けると早速各班に分かれて訓練開始となった。今回の訓練時間は10:00~14:30とやけに短く設定されていた。訓練メニューはそれなりにあるので「効率的にこなさないと時間切れになるね」、と段取りした。

メニュを大別すると①ロープワーク確認、②リーダーレスキュー、③引き上げシステム、④救急法、⑤搬送法、⑥登り返し。午前に①~②、午後に③~⑥と実施した。 ②のリーダーレスキューは色々なパターンを試したいので時間を掛けることにして①のロープワークは②の作業中に確認することにした。

リーダーレスキュー:トップが登攀中に滑落し行動不能となった状況でセカンドが助けに行くケースを3パターン想定。(ロープは半分以上出ているためロアーダウンは不可能)①トップの意識があり自力で歩ける。②意識が無く背負い懸垂。③3名以上のパーティーで背負い懸垂をディスタンスブレーキで全てのパートを各自実施。手順を頭で整理してから行ったが実際やってみると「あれ?」となる事が多いので反復練習しかないと再確認した。

引き上げシステム:使用するツールが同じ1/3と1/5を確認した。支点や動滑車の付け方はYouTubeや技術書などで色々紹介されているがシンプルなものを選び試してみた。実際に山行に持参するツールでシステムを組んだり、プーリーを複数使うとどのくらい引力が少なく済むのか数種類試せたのが良かった。実際の現場では1/5を使った方が有効そうなのでこちらを憶えたいと思った。

救急法:三角巾を使用した固定方法を2種類確認。特にかかと捻挫の固定は出番が多そうなのでしっかり出来るようにしたい。

登り返し:今後、難しい沢に行くに従い必須のテクニックとなること必至。出来ないとリーダーとしてトップを任せてもらえないだろう。堰堤会場から県道まで戻り、近くの橋で実施。懸垂で約6m降りたあと宙ぶらりん状態で登り返した。フリクションノットが効きすぎて動かしにくなったりなかなか思うようにいかなかった。一気にHPが減った。失敗無く出来るように繰り返し練習するしかない。

畑班長はじめC班の皆さんお疲れさまでした。ロープワークなど基本的なことのおさらいは省略することができ短時間のなか他のメニューに時間を割くことが出ました。

おわりに:今年度も会として各種訓練が予定されているがせっかく遠方まで出向き取り組むので遊び半分では困る。「訓練のための訓練」とならないように緊張感を持ち望みたいと思う。


メンバー:畑(L) 丸山 伊藤 牛久(記)
山域:丹沢
山行形態:
コースタイム:
細川沢堰堤(10:10~14:20)ー 細川橋付近(14:30~16:00)
地形図:中川
報告者:牛久

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