夏の訓練山行・徒渉訓練を丹波川本流で行いました。天候は快晴、気温は35度を超え40度に迫る猛烈な暑さ。例年は震えながら行う徒渉訓練も今年はとても快適でした。
新たにみずゆきに入会していただいたHさんを迎え、賑やかになった今年は3班に分かれて訓練を実施しました。私はB班として参加で、メンバーは齋藤さんリーダー&高森さんの3名です。徒渉訓練のメニューは、
①ザイルなしの徒渉
②深釜・淵の突場
③ザイルあり徒渉(ロープワーク)
これらに加え今年は時間が余ったので、チロリアンブリッジと空中懸垂を行いました。
訓練は「泊まり装備」の荷物量を担いで行います。私は今年はよりリアルにマットや寝袋、衣類、ビリー缶、食材(を模したペットボトル)などフルフルにザックに詰めてのぞみました!
今回は丸山さんが諸事情で来られずB班は3名となりましたが、高森さんにじっくり教えていただきながら、少人数故に一つ一つの所作をゆっくり練習することができました。
①ザイルなしの徒渉
まずは三条新橋から入渓し、上流の方へ向かいながら単独徒渉や縦・横スクラムを練習します。
単独、流木、横スクラム・縦スクラムなど徒渉時の基本的な歩き方を確認しつつ、徒渉する位置の選定、深さなど見極めて進んでいきます。
②深釜・淵の突場
川原をしばらく歩いていき、ゴルジュの淵まで移動しまして、ここから淵突破の練習です。へつるのであれば、右岸(写真左側)から越えていきます。先に既にA班がへつっていましたが、今年は流れが例年より手強かったらしく少し苦労されておりました。
私と齋藤さんは右岸をへつらず、左岸(右側)の岩に登って飛び込み、勢いで突破する方法を選びます。私は今年は荷物が重くて、泳いで突破するのが疲れました。笑
泳ぐときはザック腰ベルトを外して浮力を逃す、というのがセオリーですが、短区間だけならベルト固定した方がクロールしやすそうだなと思いました。
一旦突破した後、ラッコ泳ぎで戻り、ザックピストンを行います。
淵を越えると、また急流が出てきますので、そこでも押しくら方式(実際は無理でしたが)や横スクラムで徒渉の練習です。流れが急でスクラムでバランスを崩すと、簡単に流されそうになります。
流れゆく齋藤さんを必須に引き上げました。笑
任意の場所で引き返し、下流側へ移動します。お昼休憩を取りつつC班と一時合流しました。休憩中も流れがあるところでみんなで泳いだりヘツリの練習をします。ここの岩のヘツリも見た目にはわからないですが意外と難しい。
③ザイルあり徒渉
お昼後はもう少し下流側へ移動し、ザイルを使った徒渉練習です。
徒渉に適した場所を選定しながら、流れの弱いところから始め、川幅の広いところでロープ連結して行ってみたり、急流の場所で行ったりと場所を変えて何度も練習することができました。
末端交換三角法はやや手順を忘れがちでロープワークに少し苦手意識を持っていたのですが、今回この練習に時間をかけていただき集中して何度も練習できたため、苦手意識は克服できたように感じます。復習練習あるのみですね。
④チロリアンブリッジ・空中懸垂
少し早めに終了して、三条新橋付近でチロリアンブリッジを行います。先にA班がロープワークをセットして下さっていて、とても楽しく降っていきました。
反対に空中懸垂は地獄でして、
わたしは高所恐怖症でもなんでもないのですが、どうしても空中懸垂だけは足を踏み出せないチキンっぷり。
前回のレスキュー訓練でも相当時間をかけて命からがら行いましたが、
今回もまるで何も成長せずギャーギャー騒ぐことXXX分、皆さんに補助されて叫びながらようやく降りることができました(大変申し訳ございません。。。)
かつて日本一の規模といわれた茨城の竜神大橋のバンジージャンプをしたことがありますが、それよりよっぽど怖いと思うのです…
…とか言っているのはわたしだけで、
皆さんは楽しそうにスルスルと華麗に降りておられました。(泣
ということで次回のレスキューまでに空中懸垂を練習したいのですが、どこかに空中懸垂ができる、まずは小さい5mぐらいの橋はないでしょうか… 知っている方がいたら教えてください。(切実)
終わりに
最後上流の方から帰ってきたC班を待って、訓練は終了です!
今年はよりリアルに泊まり装備を用意し防水対策して望みましたが、
見事に荷物がほぼ浸水しておりました。(汗
いつもより荷物が多かったので防水袋の閉じ口が甘かったことや、昨年は45lのゴミ袋を何重かにしていたのですが、今回はジップロックLを多用しており、かすかな隙間から水が結構侵入してました。
おかげさまで防水対策も見直す良いきっかけになりました。
泳ぎ沢が本格的に始まる前に再度しっかり対策をしようと思います。
以上、お疲れ様でした!
開始:三条新橋(09:15)-終了(15:30)